りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,702

  

 「外構の本質を知ろう 編」・・・家の前に敷地全体のゾーニングを!

「新築外構」の場合い、住宅業者(メーカー)より早くか、同時期と言う、早期にエクステリア専門店に来店すると「4大メリット」があると述べました。この項からは、それがどんなメリットで、いかに大きいものであるかを説明します。

4大メリット①:的確な住宅配置。お客様の要望と敷地の条件を考え、最適位置に住宅を建てる。当たり前のようですが、住宅業者が配置を決めた場合い、かなり問題が多く発生しています。その中で最も多く、深刻であるのが住宅配置が悪いため、適切なカースペースが確保できないと言うもの。理由は、A:近年カースペースの基本サイズに変化が生じている B:多目的がースペースが増えている・・・ことによるもの。

もう少し具体的に述べると、カースペースは1台用=奥行き5,000㎜×幅3,000㎜、2台用=奥行き5,000㎜×幅5,000㎜と言うのが一般常識。しかし、車の大型化、カーゲートの多様化等により、最近は1台用=奥行き5,800㎜×幅3,000㎜、2台用=奥行き5,800㎜×幅5,000㎜を基本とするように変化してきています。しかし、敷地に余裕があっても住宅業者は古い基準で住宅を配置することが多く、極少スペースの住宅と同様のカースペースプランしか作成出来ない場合も・・・ となれば、欲しいゲートも設置できない、通路も取れない、少しグリーンを配置することも出来ない、など多くの問題が発生します。

多目的カースペースとは、車だけではなくバイク、自転車、シニアカー、等の置き場、その他のスペース利用等を考慮したものです。そして、最近はむしろ多目的カースペースを求めるお客様の方が多くなっています。しかし、住宅業者が家の位置を決めた場合い、多目的カースペースを作るこ自体が出来なくなることが良くあります。勿論、カースペースが広くなりすぎ無駄が出ることも・・・

また、より差し迫った問題として、前面道路が狭いのに一般サイズのカースペースであるため、車の出し入れが極めて困難。前面道路の交通量が多く、広めのカースペースで短時間で車の出し入れを行いたいのに、同事情で危険。こんなことも。

カースペース以外でも、住宅配置の悪さが敷地の有効利用を阻むケースが良く有ります。例えば、プランベートガーデンを重視するお客様と、フロントガーデンを重視するお客様とでは。当然住宅配置が変わります。しかし、この点が考慮されていないと、不便なだけではなく、デッドスペースが非常に多くなってしまいます。

何故このような問題が発生するのでしょう。それは、お客様の要望をよく聞き、住宅位置も含めたゾーニングが出来ていないからです。論より証拠。住宅業者が家の配置を決めた場合い、提示のゾーニング図自体が存在しないことの方が多いのが実情です。でも、これは非常に恐ろしいことでもあります。

そこで本日のひと口アドバイス。

「家の計画以前に、敷地全体のゾーニング図を作成! これ常識のはずが・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

住宅配置を含むもう少し詳しいゾーニングを

 

 

 

 

 

多目的カースペース

 

 

 

 

 

カーゲートが設置困難な場合も・・・