「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,716
「外構の本質を知ろう 編」・・・「多目的カースペース」の屋根・ゲートとは?
引き続き「多目的カースペース」について。「カースペース」を少し広めに取れる敷地条件であれば、車以外の物も一緒に収納したいと考えるのが一般的な発想。その主要な対象が自転車、バイク、シニアカー、など。一定の大きさ・重量があり、階段やスロープの上まで運びたくない物であるからです。でも、これらの物は単に収納空間さえ確保できれば良いと言うわけには行きません。車以上に、雨ざらしにしたくない、盗難の心配がある、と言った特性を持っているからです。
従って、「カースペース」に自転車、バイク、シニアカー、等を一緒に収納する場合は、どの程度の空間が必要か、屋根をどうするか、ゲートをどうするか、と言ったことが3大ポイントとなります。まず、「カースペース」の広さですが、車1台用であれば1.5~2台分、2台用であれば2.5~3台分のサイズにするのが常識。ただし、盗難防止のためのゲート設置を考慮すると、幅だけではなく奥行きにも余裕を持たすこと。植栽スペース等は別として、5.8~6.5m程度が最も使い勝手の良いサイズです。
ただ、敷地の形状によっては、車の奥に収納する場合もあり、このケースでは奥行きをより広くするのは当然。このような場合は、盗難防止には有利ですが、車が駐車している時でも、自転車、バイク、シニアカーの出し入れ可能な通路の確保が必須条件となることは言うまでもありません。
続いて、雨を防ぐための屋根ですが、余裕を持ったカーポートサイズにする、サイクルポートなど別の屋根を付ける、と言う2つの方法があります。たが、「カースペース」全体を新設・リニューアルする場合は断然前者がお勧め。コスト、機能の両面で有利であるからです。しかし、「カースペース」に屋根が無く、自転車、バイク、シニアカーのみの屋根をつけたい場合は、少し割高ですが、専用商品があるので専門店とよく相談してください。
また、高級自転車、バイク、シニアカーの場合は特に盗難が気になります。それを完全に防止する場合は、シャッター・折れ戸式などのゲートが必要ですが、かなりの高額品。ポール+チェーンでは不安、伸縮門扉は機能的にいまひとつ、と言った状況を考えると、やはり跳上げ式がお勧め。ただし、ワイドタイプでも間口5m前後(車2台分)で、サイドに専用扉を付ける、ゲート&「カースペース」のレイアウトを工夫する、などして最良のプランを作成してください。
勿論、その他の収納物も置きたい、物干し場としても使いたい、など「カースペース」には多くの実用性が求められることもあります。つまり、固定観念を捨てたスペース取り、屋根、ゲート、場合によってはサイクルポート、収納庫、等の設置も含めたプランが大切。だからこそ、新築の場合は「カースペース」プランを早期(少なくとも住宅と同時進行で)に作成することが極めて重要になります。
そこで本日のひと口アドバイス。
「自転車、バイク、シニアカー、他もカースペースに! 多目的使用がむしろ本流!」
(りょう)
多目的使用に最適の「アルミ製特注カーポート」
ワイドサイズの「跳上式ゲート」
「シャッター式ゲート」