りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,738

 

「外構の本質を知ろう 編」・・・新和風の魅力と幅広い活用!

「外構」のデザインについて検証中です。この項からは、モダン系、南欧系(風)、アールデコ系、に続き新和風系を取り上げます。と言っても、どこからが純和風で、どこからが新和風であるといった線引きが存在するわけではありません。ただ、古来の土塀や長屋門などを使った「外構」は住宅では皆無に等しく、現代に生きる和ということで、全て新和風と考えても良いでしょう。

また、新和風と言っても、ある程度の分類は可能です、①:和のテイストで統一されたもの ②:モダン系で洋風・和風の中間的なもの ③:洋風の中の部分的な和・・・と言った分類です。

①:は現代の本格的和風住宅用「外構」と考えても良いでしょう。従って、門廻り、塀廻り、アプローチ、カースペース、他、全て和の感覚で纏めることになります。当然、クローズスタイルが大半を占めます。しかし、現代生活にマッチするものでないと意味がありません。結果、戦前の純和風「外構」・造園とは大きく異なる点も多々あります。カースペースが重要視される、雑木を活かした管理しやすい植栽、安全性を充分に考慮したアプローチ・・・などがその主なもの。また、マツ・マキなどの大型樹木、大型の庭石、などを使った、あまり重厚な構成は好まれなくなっています。

②:に関しては、和モダンと言う表現を使うこともあり、現代の和の主役と考えて良いでしょう。同時に、量的にも増加する傾向にあります。モダン系住宅でも和のテイストを取り入れたものが増えている、たとえモダン系洋風住宅であっても「外構」は和の感覚で纏めたい、と言った事情によります。また、南欧系、アールデコ系住宅で、「外構」を和風にすることは、デザイン構成上極めて困難ですが、モダン系であれば可能です。

そして、モダン系で和のテイストを盛り込んだ「外構」のもう1つの大きな特性は、オープンスタイル、セミクローズ(オープン)スタイルにも充分対応出来ると言うことです。最近の住宅事情に照らし合わせると、新築住宅の場合い、おそらく60~70%程度は対応可能でしょう。和モダン「外構」が伸びている大きな理由がそこにあります。

次項では身近になった、和モダンと言われる「外構」の特性とは何か、どのような欠陥があるのか、どのような長所があるのか、どうすればより素晴らしい作品が出来るのか、などについて詳しく検証します。日本人である以上、和の感覚・機能と全て切り離した生活は困難です。その意味でも、和モダンをより詳しく知り、上手く活用する意味は大きいと言えるでしょう。

そこで本日のひと口アドバイス。

「現代の和風外構=新和風。だからこそ生活に適合したデザイン・機能の追及を!」

(りょう)

 

 

 

 

昭和初期の住宅

 

 

 

 

 

 

 

現代の和風住宅

 

 

 

 

 

 

斬新な和モダン住宅

 

 

 

 

 

 

一般的な和モダン住宅