りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,810

 

「+αの植栽大研究 編」・・・プリペット=人気急上昇の理由?

この項からは、ガーデンによく使われる、中・低木、グランドカバーにスポットをあてます。シンボルツリー、記念樹等につてはこだわる人も、中・低木、グランドカバーについてはプロにお任せ、適当に、と言ったケースも珍しくありません。でも、ガーデンで重要な役目を果たしていることに変わりはありません。これを機会にもっとこだわってみてはいかがでしょうか。

中・低木の役目としては、生垣、副木・部分演出、日陰の演出など。グランドカバーに関しては面の演出、壁面の演出、ポイント演出などがあります。これらの各部に深く入り込むのは別の機会に譲り、この「+αの植栽***」ではヤブニラミ的視点も含め、各項目の人気種に限定しピップアップすることにします。

まずは生垣用の樹木から。そのトップバッターはプリペット。筆者は、極端なこだわりを持った方はともかく、一般的な生垣の相談に関してはプリペットを一押ししています。理由は、育てやすさ、目隠し度、外見、イメージ、と言った全ての面で優れた特性を持っているからです。でも、プリペットとはいかなる樹木なのでしょうか?

庭木プリペット、生垣プリペットのことを知っている人は珍しくありません。それだけ人気があり、普及率も高まってきているからです。でも、樹木プリペットについてはベールに包まれた部分が多く、殆ど知られていません。理由は、ガーデン用の植物として輸入された木で、植物図鑑等で調べても、意外に記述が少ないからです。そこで、あえて樹木プリペットとはどのようなものか提示しておきます。

プリペットの別名はセイヨウイボタノキ(西洋水蝋樹)。モクセイ科、イボタノキ属、の常緑低木で、原産地はヨーロッパ、アフリカ北部です。学名は「Ligustrum(イボタノキ属) sinense」。ここで注目すべきは、モクセイ科の樹木であること。キンモクセイやシマトネリコ、レンギョウ等の遠い親戚です。だから、花・樹形に魅力があるのでしょう。しかも、人気の高まりとともに、シルバー(葉に白斑が入ったもの)、オーレア(葉に黄斑が入ったもの)、なども普及し出し、魅力が増しています。

でも、兄弟分のイボタノキとはどのようなもので、なぜこのような名前が付いているのでしょうか。同樹は日本に自生する落葉低木で、葉が小さく当然のことながらプリペットとよく似ています。名前は寄生するイボタロウムシから蝋が取れ、これを敷居の滑り剤等に使ったため。ちなみに、公園樹などにも使われるネズミモチ(葉がモチノキに似て、実がネズミの糞に似ているためこの名が・・・)はモチノキの仲間ではなく、イボタノキの仲間です。

そこで本日のひと口アドバイス。

「生垣ならプリペットが一押し! セイヨウイボタノキと言う別名もお忘れなく!」

(りょう)

 

 

 

 

 

プリペット

 

 

 

 

 

プリペットの花

 

 

 

 

 

 

 

プリパットシルバー(白斑入り)

 

 

 

 

 

 

 

 

イボタノキ