りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,822

 

「+αの植栽大研究 編」・・・グレコマ、リシマキアと言う定番2種!

引き続き匍匐性のグランドカバーを紹介します。この項で取り上げるのはグレコマとリシマキア。前項で紹介したリピア同様、人気の定番品と言って良いでしょう。

グレコマはシソ科、カキオドシ(垣通し)属、ヘデラセア(種)と言う多年草です。自生地は西アジア〜ヨーロッパで、この分布を見ても分かる通り、グランドカバーや観賞用草花として輸入された植物です。ただし、カキオドシ属の草花は日本にも自生しており、垣根を通り越して侵入してくると言うことで、この名前が付いています。それだけ頑健で成長の良い植物と言うこと。この点はグレコマも同様です。学名は「Glechoma(カキオドシ属) hederacea」。

グレコマの特性としては、頑健(雑草化に注意)、匍匐性である、草丈は5〜20㎝、葉は丸く辺りがギザギザ、花期は4〜5月で薄紫色・・・と言ったことが上げられます。また、アルボヴァリエガタと言う斑入りの園芸種が多数出回り、魅力アップにつながっています。他にも、グレコマはハーブ・薬草と言った側面も持っています。具体的には、ホップ以前のビールの原料、煎じ薬などとして使われてきました。

リシマキアも匍匐性の代表的グランドカバーです。ただ、湿気を好む傾向が強く、池の周りや半水草的な使い方が多いのが1つの特徴となっています。分類的には、サクラソウ科、リシマキア属、ヌンムラリア(種)となり、ヨーロッパ原産の多年草(ただし寒冷地では地表部が枯れるので、宿根草扱いとなる)。学名は「Lysimachia(リシマキア属) nummularia」。

その他のリシマキアの特性としては、草丈は10〜15㎝、葉に光沢がある、日陰にも対応できる(ただし花は咲かない)、日向では夏に少し日焼けする(秋には復活)、花期は5〜6月頃で黄色・・・などを上げることができます。特にオーレアと呼ばれる黄色みの強い品種に人気があり、複数のグランドカバーと組み合わせ、葉色の違いを楽しむにも最適のグランドカバーです。特に、日陰が多い、湿気がある、池の周辺、こんな条件の場合は、リシマキアを使うことをお勧めします。

以上、リピア、グレコマ、リシマキアの3種は匍匐性グランドカバーの定番で、かつ使いやすい人気種です。と言っても、少しずつ特性が異なりますので、目的、条件をよく考えて使ってみてください。勿論、単体ではなく組み合わせて、葉色、花、等を楽しむのもお勧め。なお次項では、やはり匍匐性のグランドカバーですが、極めて個性的な2種を紹介します。

そこで本日のひと口アドバイス。

「頑健さならグレコマ! 日陰・水辺ならリシマキア! ぜひお試しを!」

(りょう)

 

 

 

 

 

グレコマ(斑入り)

 

 

 

 

 

 

グレコマのPOT苗

 

 

 

 

 

 

リシマキア

 

 

 

 

 

 

リシマキアの花と葉