りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,823

 

「+αの植栽大研究 編」・・・マット状のスーパーマン2種とは?

匍匐性のグランドカバーを紹介中です。この項では、マット状に広がるスーパープランツ、モリムラマンネングサとスナゴケを取り上げます。でもなぜスーパープランツなのでしょうか?

モリムラマンネングサはグランドカバーとしてはポピュラーで、極めて便利な植物です。ただし、植物分類(素性)と言う意味ではこれほど不可解なものはありません。マンネングサ=セダムで、ベンケイソウ科、マンネングサ属、の多肉性多年草と言うことになります。学名は「Sedum(マンネングサ属)」。ただし、マンネングサ属は大きなグループで、ほぼ全世界に分布しています。にもかかわらずモリムラマンネングサに対しこれ以上細かく分類することは、少なくとも一般的な資料では不可能です。

つまり、モリムラマンネングサはマンネングサの一種としか表記しようがないということ。なぜモリムラと言う名前が付いているかさえ定かではありません。ただ、一般にモリムラマンネングサと呼ばれている植物は極めてポピュラーなもので、その特性を提示することはできます。細葉のマンネングサの系統(恐らく、メキシコマンネングサに近い園芸種)、非常に小さなマンネングサ、マット状に広がる、極めて生命力が強い、繁殖力も旺盛、イエロー系が多い・・・などを上げることができます。

従って、外見上は黄色味を帯びたコケのようにも見えます。用途としては、一般的な地面を覆うタイプのグランドカバー、コケに代わる和風ガーデン用、屋上緑化、などが主なもの。

スナゴケは、ギボウシゴケ科、シモフリゴケ属、スナゴケ(種)と言う分類のコケ(苔)です。学名は「Racomitrium(スナゴケ属) canescens」。分布地は北半球の温帯〜亜寒帯全域。この自生エリアを見ても、極端な高温多雨地区以外はどこにでも育つ、極めて生命力の強いコケであることが分かります。恐らく、私たちが目にする植物で最強(枯れないという意味で)でしょう。

その他の特徴としては、日当たりの良い湿った土壌を好む(ただし乾燥しても枯れない)、茎は3〜5㎝、葉は長卵型で密に着く、また外側に反り返る・・・などが上げられます。用途としては、日本庭園用、苔玉用、屋上緑化用など。既に触れたように、スナゴケの最大の特色は乾燥しても枯れないということ(ただし、外見上は枯死したように見える)。従って、上記の用途の中でも最近屋上緑化用プランツとして注目を集めています。枯れないという意味では、セダムの比ではなく、まさにスーパーと呼ぶにふさわしい不思議植物です。

そこで本日のひと口アドバイス。

「素性不明でも魅力いっぱいモリムラマンネングサ&スーパープランツ・スナゴケ!」

(りょう)

 

 

 

モリムラマンネングサ

 

 

 

 

 

 

 

モリムラマンネングサの花

 

 

 

 

 

 

スナゴケのアップ

 

 

 

 

 

 

スナゴケマット