りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,827

 

「+αの植栽大研究 編」・・・カラーリーフの決定版セトクレアセア!

ボリューム感がありポイント演出に使う代表的なグランドカバーを紹介中です。ギボウシに続き、この項ではセトクレアセアとメキシカンブッシュセージを取り上げます。両者共に聞きなれない名前ですが、急速に人気が高まってきており、普及率もアップ。写真を見れば、多くの人がなるほどと気づく草花です。

セトクレアセアの和名は紫御殿。その名が示す通り、全身が紫色の強烈なカラーリーフです。分類的には、ツユクサ科、ムラサキツユクサ属、セトクレアセア(種)と言う多年草と言うことになります。原産地はメキシコ。ただし、セトクレアセと言う呼称はあくまでも流通名で、比較的新しく導入された草花だけに、パープルハート(英語名)、プルプレア、などと呼ばれることもあり、やや混乱気味。

学名は「Tradescantia(トラデスカンティア属=ムラサキツユクサ属) pallida」。この中にセトクレアセアと言う呼称はどこにも出てきません。ただし、ムラサキツユクサ属の旧学名は「Setcreasea」でこの名が使われているという次第。つまり、セトクレアセアとはムラサキツユクサ属の古い総称と言うことで、あまり適切な流通名とは言えません(セトクレアセア・パリダと表記すべき)が、そこは穏便に・・・

セトクレアセアの最大の特色は全身強烈な紫であること。特筆すべきカラーリーフと言えます。その他の特性としては、花も少し薄めの紫色、日本のツユクサより大型、少し多肉性、剛健種・・・などを上げることができます。

メキシカンブッシュセージは、シソ科、サルビア属、メキシカンブッシュセージ(種)と言う分類の多年草です。ただし、この名も流通名で、アメジストセージと言う呼称もよく使われます。学名は「Salvia(サルビア属) leucantha」。メキシコ〜中米が原産地です。

一般のセージもサルビア属のハーブで、シルバー系の葉などよく似た点があります。ただし、ボリューム感・育てやすさと言った面では、メキシカンブッシュセージの方が優れています。しかし、香りに関してはあまりなく、セージはあくまでもハーブ、メキシカンブッシュセージは迫力あるグランドカバーとして使い分けていくべきでしょう。

その他の特色として、剛健種、紫色の花を長く(夏〜秋)楽しめる、草丈が1m以上ありボリューム感がある、株自体も大きくなる・・・などを上げることができます。雑草対策も兼ねた大型のグランドカバーとしてぜひ有効活用してください。

そこで本日のひと口アドバイス。

「ボリューム感+紫の花を長く楽しむ・・・メキシカンブッシュセージを有効に!」

(りょう)

 

 

 

 

 

セトクレアセア

 

 

 

 

 

 

セトクレアセアの花

 

 

 

 

 

 

メキシカンブッシュセージ(中央)

 

 

 

 

 

メキシカンブッシュセージの花