りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,828

 

「+αの植栽大研究 編」・・・ススキのような葉物を楽しむ!

ポイント演出に使うグランドカバーを紹介中です。この項では、ススキのような長くしなやかな葉を持つ多年草2種を紹介します。パンパスグラスとベアグラスです。

秋の風にはススキがよく似合います。住宅のガーデンにもよく似たしなやかで長い葉を持つ植物があれば、爽やかさを呼び込むことができ、現にこの系統の草花には多くのファンがいます。そして、大型の代表種がパンパスグラス、小型でしなやかさNO1がベアグラスと言うことができるでしょう。

パンパスグラスとは、イネ科、シロガネヨシ属、パンパスグラス(種)、と言う分類の大型の多年草です。原産地は南米の草原(パンパス)であるためこの名(英語名でもある)が付きました。学名は「Cortaderia(シロガネヨシ属) selloana」。まさにパンパスを代表する、ド迫力のススキに似た植物です。

特徴としては、草丈は3mに達する、葉は細長く密生する、8月〜9月頃まで穂を出し長く楽しめる、穂の長さは50〜70㎝程度あり迫力満点、多年草で冬も枯れない、雌雄異株(雄株の穂は細長いが、雌株の場合は幅広く綿毛が多い)・・・など。パンパスグラスはこれほどボリュームある植物ですから、住宅に植えられることはあまりありませんでした。しかし、矮性種、穂が紫がかるものなども出回るようになりましたので、スペースに少し余裕があれば取り入れることは可能です。

もっと小さなススキ系の植物が良いという方には、ベアグラス(和名:オオシマカンスゲ)をお勧めします。名前から想像するとアメリカ等からの輸入植物のように思いますが、実は伊豆諸島を中心に自生する日本の原産種です。分類的には、カヤツリグサ科、スゲ属、ベアグラス(種)となります。ただし、原種は緑色一色ですが、市場に出回っているのは殆どは白斑入りの園芸種で、より爽やかな感覚を持っています。学名は「Carex(スゲ属) hachijoensis」。

ベアグラスの特色としては、草丈は30㎝程度、葉が非常に細くしなやか、暑さにも寒さにも強い、春に穂(花)を付けるが小さくそれほど目立つものではない・・・などを上げることができます。ポイント演出用のグランドカバー、鉢物の観葉植物などとして広く普及しており、入手も容易です。ベアグラスとよく似た外見の植物にヤブランなどがありますが、葉がより細くしなやか。ただし、ベアグラスは日陰向きではなくその場合はヤブランを使ってください。

多年草、宿根草がベースとなるグランドカバー。樹木と比較すると、地味な存在で軽視されることが多いのですが、もっともっとこだわって見てください。間違いなくガーデンライフの楽しさが倍増します。

そこで本日のひと口アドバイス。

「圧倒的迫力のパンパスグラス! しなやかさ・繊細さNO1のベアグラス!」

(りょう)

 

 

 

 

 

パンパスグラス

 

 

 

 

 

 

パンパスグラスの穂(紫色系)

 

 

 

 

 

ベアグラス

 

 

 

 

 

 

 

 

ベアグラスの小さな穂