りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,850

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・激変するカースペースプラン⑦!

カースペースプランの最後に検証するのは、E:多目的カースペース、です。ただし、駐車オンリーと言うカースペースプラン以外は、全て多目的カースペースと言うことになります。従って、これまで紹介した、A:アプローチ一体型 B:ユーティリティー型 C:車+αの収納型 D:ガーデン一体型、も全て多目的カースペースと言うことになります。ただし、この項で言う、E:多目的カースペース、とはより広角的な使い方を想定した、フロントガーデン機能全てを集約したタイプと考えてください。

このようなタイプは段差の少ない敷地に比較的多く、最近増える傾向にあります。具体的には、フロントガーデン全体に殆ど仕切りを設けず、全てを自由に使おうとするプランが主流となります。ただし、➀:フロントガーデン全体に屋根を設置し、その中の空間には一切仕切りを設けずフリーに使おうというタイプ ②:屋根等を付けず、土間の変化だけでデザイン性を考慮し、全てをフリースペースとする・・・この2系統に大別されます。

従って、E:多目的カースペース、はお客様自身が工夫するカースペースプランと言えるかもしれません。勿論、有効に使えば最も合理的なフロントガーデンと言えるかもしれません。ただその一方で、駐車スペース以外はほとんど役に立っていないという例もよくあります。従って、仕切り等はなくても、どの場所をどう使うかと言った想定を、綿密に行っておくべきでしょう。同時に、その目的を専門店・その担当者によく相談し、どの範囲までを多目的カースペースとするか、プラン段階でしっかりと纏めておく必要があります。

最近は、屋内でも仕切りを出来るだけ設けないで、広い空間を合理的かつ自由に使おうというプランが増えています。そして、この発想は間違いではありません。しかし、プライベート保護も含め、結局は仕切りがあった方が良かったという例も珍しくありません。エクステリア空間も同じです。仕切りの無いゆったり空間は魅力的です。ただし、そこに実際の人の生活と言う現実を付け加えると、違和感を感じることもあるということ。この点だけは留意しておいてください。

A〜Eに分け、最近のカースペースプランについて言及してきました。ただし、1つ抜けているプランがあります。それは、駐車オンリーと言うシンプルなカースペースです。従って、実際にはA〜F(カースペース専用型)、6つのプランに大別されるとお考えください。そして、カースペースコーナーの冒頭でも触れたように、最も意識変化が大きなエクステリア空間でもあります。

貴方が求める最良のカースペースとは・・・これを機会にじっくりと吟味してみてください。

そこで本日のひと口アドバイス。

「仕切りのないフリースペース。魅力的だが一歩間違うと多くのデッドスペースにも・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

多目的カースペース➀

 

 

 

 

 

多目的カースペース②

 

 

 

 

 

 

 

多目的カースペース③