りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,873

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・フロントガーデンのタイプとスタイル?

外構(フロントガーデン)の主要パーツ(部分)のプランニングポイントについて言及しました。ゾーニングの次の段階の資料として役立てていただければ幸いです。続いて、この項からはデザインについて検証します。

フロントガーデンにせよ、プライベートガーデンにせよ、デザインパターンは無限にあります。ある意味、全てが特注製品であるからです。ただし、ある程度の分類は可能です。また、目安となる分類がないと、デザインパターンを決めるのに迷ってしまう場合もあるので、主要なものを提示していきます。ただ、その前にデザインパターンはタイプとスタイルの組み合わせで決まるということを確認しておきます。

外構・ガーデンのタイプとは代表的デザインのこと。一方、スタイルとは、オープン、セミクローズ、クローズ、と言う囲い方の程度のこと。そして、前述のようにタイプは無限にありますが、最近よく見かける代表的なものとしては、モダン系、アールデコ調、南欧風(プロヴェンス風)、新和風、などを上げることができます。この他にも、多くのデザインがありますが、むしろプライベートガーデン用、部分使い用が多く、上記4系統で90%以上を占めていると見てよいでしょう。

続いてスタイルですが、これはどの程度囲うかの基準。門柱以外には殆ど囲い(門扉、カーゲート、塀、フェンス、等)を設けないのがオープンスタイル。門柱+部分的に囲い(例えば門柱+門廻りの目隠し+掃き出し窓前等の部分的目隠し、等)を設けるのがゼミクローズスタイル(セミオープン)、門柱、門扉、カーゲート、塀(フェンス)等でほぼ全体を囲うのがクローズスタイルと言うことです。

そして、タイプ・スタイルはほぼ自由に組合すことができます。となれば、最近の外構(フロントガーデン)の基本パターンは「タイプ4×スタイル3=12の基本パターン」となると考えても良いでしょう。これは少し強引な分類ですが、基本構成を考える上の資料としては、その方が分かりやすいと思います。つまり、この12パターンから何を選ぶかを考え、そこから発展させていくと、より納得のいくプランが作成しやすいということです。

そこで、煩雑にはなりますが、あえて現代日本の代表的フロントガーデンパターン・セレクト12を列記しておきます。モダン系オープン、モダン系セミクローズ、モダン系クローズ、アールデコ調オープン(ややプランに無理がある)、アールデコ調セミクローズ、アールデコ調クローズ、南欧風オープン、南欧風セミクローズ、南欧風クローズ、新和風系オープン、新和風系セミクローズ、新和風系クローズ、以上です。

次項からは、欧米と日本の建築・ガーデンのデザインの流れを整理し、その後上記12パターンの特性について分析していくことにします。

そこで本日のひと口アドバイス。

「フロントガーデンの代表的12パターン! デザイン選択の参考に!」

(りょう)

 

 

 

 

 

オープンスタイル(モダン系)

 

 

 

 

 

 

セミクローズスタイル(モダン系)

 

 

 

 

 

 

クローズスタイル(アールデコ調)