りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,891

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・プライベートガーデンをどう確保➀?

日本のプライベートガーデンについて検証中です。既に提示のとおり、塀で囲むという作業により、敷地は多少狭くても、日本人の多くが庭にプライベート空間を確保してきました。つまり、多くの人がプライベートガーデンを保有していたということです。だからこそ、欧米とは少し状況が異なるとはいえ、昭和の前半まではガーデン大国の仲間でもありました。

しかし、敷地がより狭くなったこと、カースペースの大型化、外構のオープン化、などにより近年はプライベートガーデンの確保がより難しくなり、これがガーデン文化(あるいはガーデンライフ)の貧困化に結び付いています。一時期、ガーデニングブームと言うものがありましたが、それでもガーデン市場(外構ではなく)中で草花、ガーデン用品・グッズ・資材が売れただけで、市場全体は下降線をたどっています。古い造園業が衰退することは仕方がないとしても、それに代わる新しいショップが市民権を得るまでには至っていません。

では、現代の暮らしにおいて、多くの人たちがプライベートガーデンを造り、ガーデンライフを楽しむことは不可能なのでしょうか? そんなことはありません。広さと言う面では制約を受けても、庭にプライベート空間を確保する方法は多数あり、そのための商品・プランも開発されているからです。ただし、単にスペース確保は可能と言っても参考にはならないので、具体的な方法を提示して行くことにします。

まず、関東・関西特有の敷地100㎡程度の狭小一戸建て住宅の場合。この場合は、屋上、カースペースの屋根以外でプライベートガーデンを造ることは困難です。しかも、カースペースにガレージバルコニーを設置するという方法も、困難な場合の方が多いでしょう。となれば、新築時に屋上ガーデンを確保する以外に確実な方法はなく、このプライベートガーデンと言うコーナーからは、大部分が対象外と言うことになってしまいます。

ただし、フロントガーデンの中のフォーカルポイントと言う発想でのミニガーデンを造ることは可能です。門廻り、アプローチの一部、カースペースのデッド部分、などでぜひ工夫してみてください。狭いのは仕方がありませんが、立体的な構成を取り入れることで、ハイセンスにまとめ上げることは十分に可能です。そのための、コンテナ、トレリス等の収集も楽しみの一つと言えるでしょう。

とは言っても、敷地100㎡住宅の壁は確かにあります。しかし、このような住宅が日本の主流では決してありません。また、集合住宅の場合もベランダをプライベートガーデンとすることは可能です。次項からは、その現代日本の大多数の住宅でプライベートガーデンを造り、本格的ガーデンライフをエンジョイする方法について探っていくことにします。

そこで本日のひと口アドバイス。

「100㎡の壁。がだ、大多数の住宅でプライベートガーデン確保は可能!」

(りょう)

 

 

 

 

 

大阪の建売分譲住宅=100㎡の壁

 

 

 

 

 

 

狭小敷地の外構:でも緑は大切

 

 

 

 

 

 

狭小敷地住宅にこそ屋上ガーデンを!