りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,892

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・プライベートガーデンをどう確保②?

日本の住宅事情に合わせ、プライベートガーデンスペースをどう確保するかについて検証中です。そして、敷地100㎡内外の狭小住宅に関しては、ほぼ対象外(屋上ガーデン以外は困難)と述べました。しかし、これは、関東・関西、商業エリア等の例外的一戸建て住宅です。そして、100㎡住宅以外は、工夫次第でプライベートガーデンを造ることは可能であるということ。むしろ、この点に注目すべきです。

何度も述べている通り、庭のメインはプライベートガーデンであるべきです。従って、本当にガーデンライフを楽しみ、ひいてはガーデン文化をはぐくむには、プライベートガーデンの充実が必須条件になります。にもかかわらず、今の日本の状況は、外構(フロントガーデン)に傾斜しすぎ、それがある意味の貧困(精神的意味合いが強いが)に繋がっていると言わざるを得ません。

では、100㎡住宅以上であっても、新築の主力となる敷地が130〜200㎡住宅に関してはどうでしょうか。外構のプラン経験者であるならすぐ理解できると思いますが、150㎡以下の敷地で2台分の駐車スペースを確保すれば、殆ど何も残らない。こんな経験を持っていると思います。お客様の場合も、新築プラン中の方、過去の新築プランを経験した方なら、同じことを体験済みだと思います。

しかし、工夫次第では限られた空間ではあるがプライベートガーデンの確保は可能。こうお伝えしておきます。また、130〜200㎡の住宅でプライベートガーデンの確保が困難となれば、日本人の多くがプライベートガーデンを持つことをあきらめざるを得ないという結論になってしまいます。でも、確保可能と書けば、前述と矛盾することに・・・

一般論としてはそうですが、以下の工夫をすれば可能と言うこと。具体的には、A:カースペースの上をガーデンとして使う B:住宅配置自体を工夫する・・・と言う2つの方法があります。

A:の場合は、ガレージバルコニーを設置するということ。例えば、130㎡の敷地に2台分のカースペースを確保した場合。この場合は、大部分の住宅で設置が可能です(前項の100㎡住宅の場合は1台分のガレージバルコニーでも設置困難な場合が多い)。うまくいけば、家屋と連結し2階から出入り可能とすることも出来ます。ただし、一般の2台用カーポート+100〜150万円程度の予算を必要とします。この点のご理解も・・・

では、B:敷地130〜150㎡程度の住宅で、1階部分にプライベートガーデンを造るには。これには2つの工夫を必要とします。1つ目の工夫は、住宅の配置そのものを限界まで敷地の片隅に寄せるということ。そして、裏側のデッドスペースを出来るだけなくします。当然、勝手口も広い方の空間に設置(出来ればカースペースとドッキング)することになります。2つ目の工夫は、掃き出し窓もフロントガーデン側に造ること。このためには、当然のことながら間取りのチェックも必要になります。

そこで本日のひと口アドバイス。

「敷地130〜200㎡住宅。ここでのプライベートガーデン確保が最大の鍵!」

(りょう)

 

 

 

 

 

これが敷地130㎡強の住宅。でも配置が・・・

 

 

 

 

 

 

ガレージバルコニー:一見贅沢に見えるが実はお得!

 

 

 

 

 

 

勝手口もフロントガーデン側に?