りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,895

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・ガーデンステージの必要性!

100㎡以下、130〜200㎡、200㎡以上に分け、プライベートガーデンスペースをどのように確保するのが良いか確認しました。日本の一戸建て住宅の代表的な敷地条件であるからです。同時に、住宅配置、カースペースの取り方がいかに重要であるかもご理解願えたと思います。

この他、分譲マンション等の集合住宅のプライベートガーデンにも言及する必要がありますが、こちらはスペースの確保と言うよりも、どのような技術・プランを必要とするかが最も大切なポイントとなるため、ベランダ・屋上ガーデンのコーナーで詳述します。

今回からは、確保した空間を活かし、どのようなプライベートガーデンを造るかと言う、プランポイントについて検証していきます。

プライベートガーデンのプランで最も大切なことは何でしょうか。実は、ガーデンステージをどのようなものにするかです。でも、ガーデンステージとはあまり耳なれない言葉です。決して定着した表現ではないからです。しかし、観賞を主目的としたガーデンであれ、そこで楽しむことを主目的としたガーデンであれ、全てにその核となるスペースが必要で、その適切な総称がないためeggで設定した名称です。

具体的には、A:掃き出し窓の前など家屋に接したガーデンステージ B:庭のメインスペースに独立型として造るガーデンステージ C:塀の内側を使ったガーデンステージ・・・の3種があります。日本の住宅場合は敷地が狭いため、A:タイプがメインになり、一般的なデッキ、テラス屋根、サンルーム、ガーデンルーム、コンサバトリー、などの商品も大部分がこのタイプを想定したものです。

一方、B:タイプの場合はかなり敷地に余裕がないと困難ですが、ガーデン自体が独立した空間となり、夢は無限に広がります。C:タイプに場合はB:タイプの変形ともいえる独立型のガーデンステージですが、コンパクトにまとめることも可能で、もっと普及させるべきプランと言えるでしょう。

このように書くと、観賞が主目的のプライベートガーデンにはガーデンステージは不要。そのような勘違いをする人もいるかもしれません。しかし、和風住宅の縁側、濡れ縁等を見ても分かる通り、ガーデンステージは必要です。ガーデンプランではよくフォーカルポイントをどう作るかが話題となります。しかし、プライベートガーデンの場合はそのフォーカルポイント(あるいは庭の全景)をどこから、どのように眺めるかがより重要であることは言うまでもないからです。

一方、アクティブに楽しむタイプのガーデンも、ガーデンステージがより重要になることは言うまでもありません。また、現実の状況を考慮すると、近年のプライベートガーデンは、観賞+楽しむタイプと言った両用スタイルが主流で、ガーデンステージの役割について、もっと深く考えてプランを作成することが大切です。

そこで本日のひと口アドバイス。

「プライベートガーデンのプランは、まずガーデンステージから!」

(りょう)

 

 

 

 

 

Aタイプ:家屋と隣接したガーデンステージ

 

 

 

 

 

Bタイプ:独立型のガーデンステージ

 

 

 

 

 

 

 

Cタイプ:塀の内側を使ったガーデンステージ