りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,896

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・隣接型ガーデンステージの特性➀!

A:建物と接した隣接型 B:ガーデンの中心部に造る独立型 C:塀の内側を活用する変形の独立型・・・3つのガーデンステージについて言及しました。この項からは、A、B、C、それぞれの特性、種類、プランポイントについて検証します。

最初は、A:タイプから。既に提示したように、敷地が狭い住宅が多い日本では、このタイプがガーデンステージの主流となっています。そして、ベースとなる土間・床の部分は、デッキ(木、木樹脂、等)と土間系に大別されます。一部、ガーデンルーム等を設置し、床を室内と同系の仕様とするものもありますが、結露・外部からの雨の吹込み等を考慮すると、あまりお勧めとは言えません。

まず、デッキ系の床仕上げですが、リビング的な感覚で使うとき、水をあまり使わない時などにお勧めです。具体的には、物干し場、くつろぎ・語らいの場、キッチン機能を持たない飲食場、お子様の遊び場、ペットスペース(ただし、絶えず水洗いが必要な場合は別)、ガーデニング用、などに好都合です。デッキの材料は、DIYでローコストに仕上げる場合はSPF材(一般的な2×4部材。どこのホームセンターでも廉価販売されている)。プロに依頼する場合は、レッドウッド、各種ハードウッド、木樹脂(人工木)のいずれかがお勧めです。

一方、土間系の場合は、バーベキューコーナーの一貫、大型のペットスペース(良く水洗いする)、ガーデニング用、等に好都合です。土間仕上げの方法は多種多様。しかし、モダン系住宅の場合は大型(一般的には30㎝角)タイル貼、装飾性の強い住宅の場合は大型タイル貼か石貼をお勧めします。

A:タイプのガーデンステージでより重要なことは、どの程度の屋根・囲いを必要とするかと言うこと。最近話題のガーデンルームありきではなく、使用目的をよく考え、設置商品を選択してください。屋根・囲いが邪魔になることもあるからです。

屋根・囲い用の商品としては、パーゴラ、テラス屋根(アルミテラス)、テラス囲い(サンリーム)、ガーデンルーム類、コンサバトリー(ハイグレードタイプのサンルーム)など多様なものがあります。だからこそ、使用目的を再確認してから最適商品を選ぶようにしてください。

なお、最近はPM25、黄砂対策等でルーム系商品が注目されているという話も耳にします。この場合も、物干し場としての単一目的であれば、比較的値段の安いテラス囲いでOK。多目的に(物干し場&多目的オープンスペース等)に使う場合は、フルオープン・プルクローズタイプのガーデンルームがお勧めとなります。

要するにA:タイプのガーデンステージは、屋根・囲い、手すりなどの全くないオープンデッキ〜ルーム色の極めて強いものまで多種多様であるということ。この点がB、C:タイプのガーデンステージと大きく異なります。また、欧米にはない日本特有の使い方も多くなります。

そこで本日のひと口アドバイス。

「家屋隣接型のガーデンステージが日本の主流! 使用目的も多種多様」

(りょう)

 

 

 

 

 

フルオープンタイプのデッキ

 

 

 

 

 

 

木樹脂デッキ+テラス屋根

 

 

 

 

 

 

ガーデンルーム:土間仕様