りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,913

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・ガーデンのデザイン「バリへの憧れ」!

プライベートガーデンのデザインパターン。最後に取り上げるのはアジアンテイストです。他のガーデンデザイン・パターンと異なり、アジアンテイストだけは欧米、中国・日本の流れとは別の系統となります。また、日本にこのような系統のガーデンが本格的に登場するのは昭和の終盤(一部例外はあるが)からと言って良いでしょう。

最も、アジアンテイストと一口に言っても、アジアの建築・庭園がベースになっているとはいいがたいものがあります。なぜなら、アジア文化の代表は何といっても中国ですが、その流れとはかなり異なったパターンであるからです。むしろ、東南アジア特有のデザインと欧米の感覚がセットとなり生まれたものと考えてよいでしょう。

アジアの多くの諸国はヨーロッパの植民地支配、あるいは植民地にはならなくても、多大なる影響を受けました。それは苦い歴史ではあります。しかし、一定の発展につながり特有の文化を生み出したことも事実です。その後は、一方的な支配状況から解放され、アジア諸国は近年目覚ましい発展を遂げています。また、リゾート開発も進み、限られたエリアではありますが特有の楽園が登場しました。その楽園のイメージがアジアンテイストという独自のデザイン・パターンを生み出したといっても過言ではないでしょう。

特に、インドネシアのバリ島は、ヒンドゥー教を背景とした文化とヨーロッパの感覚が交差し、アジアンテイストのメッカとなったことは周知のとおりです。従って、アジアンテイストに厳密な様式はありませんが、水の恵み(バリ遺跡の大きな特徴)、熱帯アジア特有の植生、同質素な建物イメージ、リゾートベースの楽園イメージ・・・などがキーワードと言えるでしょう。

日本の場合は、中東風のデザイン・パターン同様、ホテル・店舗等では全体をアジアンテイストに纏めたものがかなり造られています。ただし、住宅では、やはりプライベートガーデンあるいはプライベートガーデンのコーナー限定といった形での導入が主体となります。例えば、デッキとその周辺、塀の内側の特定コーナー等を、アジアンテイストでまとめるといった具合です。また、その演出に日本にも数多く輸入されているバリグッズ・資材・ファニチャー等が大いに活躍している点も見逃せません。

アジアンテイストのプライベートガーデン(あるいはプランべーとガーデンのコーナー)造りは、本格的なものはかなりの技術・資金を必要とします。しかし、現コーナーを活かし、グッズだけの演出を試みるのであれば、手軽にチャレンジすることも可能。しかも、一定のこだわりがあればそれだけでも大きな満足感と生活に潤いを与えてくれるでしょう。同じアジア文化であり、感性的にもしっくりとくるアジアンテイストのガーデン。興味のある方は是非チャレンジを・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「バリ文化と欧米リゾートのコラボレーション≒アジアンテイスト!」

(りょう)

 

 

 

 

 

バリ:タマン・アユンヒンドゥー教 寺院(別名・水の寺院)

 

 

 

 

 

本格的なアジアンテイストガーデン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリグッズ