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「私はエクステリアのプロです」と言う人のためのメールマガジン
「egg-WORLD 2月号 Vol:1407」
Word添付ファイル方式 配信無料 配信お申し込みは info@niwagatari.com
編集・発行:egg-藤田哲夫 〒591-8046 大阪府堺市北区東三国ヶ丘町2-1-4-104
egg-ニュース
2月は大阪・神奈川で「開発PT会議」「egg–定例会」開催!
無料体験参加者募集中!
「egg–開発PT会議」
*開催日時:2月14日(金) 10:00〜12:00
*開催場所:(財)大阪市教育会館(パル法円坂)・7号室(3F) 大阪・森ノ宮
「egg–西日本地区定例会・スタッフ研修」
*開催日時:2月14日(金) 13:00〜17:00
*開催場所:(財)大阪市教育会館(パル法円坂)・7号室(3F) 大阪・森ノ宮
「egg–東日本地区定例会・スタッフ研修」
*開催日時:2月20日(木) 13:00~17:00
*開催場所:リフォームやました 神奈川県厚木市
eggに関する情報はホームページで URL http://www.niwagatari.com
体験参加・商品説明のお申込み、お問い合わせは E-mail info@niwagatari.com
メールマガジン「egg-WORLD」に関するお知らせ
私はエクステリアのプロです、という人のためのメールマガジン・・・「egg-WORLD」は「egg-NEWS」「エクステリアショップ運営」「同ショップのための接客」「エクステリアの技能」「その他」にテーマを絞り、エクステリアのプロに役立つ情報提供を行っております。ご期待ください。
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egg-ニュース
「平成25年」年間新設住宅着工戸数 (最新情報!)
総戸数:980,025戸(11.0%)持家:354,772戸(+13.9%)
「総戸数」
*H25年の新設住宅総着工戸数:980,025戸(前年比+11.0%、4年連続の増加)
*H25年の新設住宅着工床面積:87,210千㎡(前年比+11.2%、4年連続の増加)
「利用関係別個数」
*持家:354,772戸(前年比+13.9%、4年連続の増加)
*賃貸住宅:356,263戸(前年比+11.8%、2年連続の増加)
*分譲住宅:263,931戸(前年比+6.9%、4年連続の増加)
○分譲マンション:127,599戸(前年比+3.6%、4年連続の増加)
○一戸建分譲住宅:134,888戸(前年比+10.0%、4年連続の増加)
「地域別戸数」
*首都圏:総戸数(前年比+6.2%)
○持家(前年比+9.3%) ○賃貸住宅(前年比+9.6%)
○分譲住宅(前年比+1.9%)
・分譲マンション(前年比-3.5%)
・分譲一戸建住宅(前年比+7.8%)
*中部圏:総戸数(前年比+14.5%)
○持家(前年同月比+15.2%) ○賃貸住宅(前年比+15.5%)
○分譲住宅(前年同月比+13.0%)
・分譲マンション(前年比+8.5%)
・分譲一戸建住宅(前年比+15.3%)
*近畿圏:総戸数(前年同月比+12.9%)
○持家(前年比+14.1%) ○賃貸住宅(前年同月比+18.8%)
○分譲住宅(前年同月比+7.2%)
・分譲マンション(前年比+10.0%)
・分譲一戸建住宅(前年比+4.4%)
*その他の地域:総戸数(前年比+13.7%)
○持家(前年同月比+15.4%) ○賃貸住宅(前年比+10.7%)
○分譲住宅(前年比+18.4%)
・分譲マンション(前年比+18.6%)
・分譲一戸建住宅(前年比+18.2%)
egg-の詳細はHPで! URL http://www.niwagatari.com
egg-ニュース
平成25年12月の新設住宅着工戸数 (最新情報!)
総戸数:89,578戸(18.0%) 持家:31,858戸(+19.1%)
「総戸数」
*12月の新設住宅総着工戸数:89,578戸(前年同月比+18.0%、16か月連続の増加)
*12月の新設住宅着工床面積:7,788千㎡(前年同月比+17.1%)、16か月連続の増加
*季節調整済年率換算値:1,055千戸
「利用関係別個数」
*持家:31,858戸(前年同月比+19.1%、16か月連続の増加)
*賃貸住宅:35,634戸(前年同月比+29.8%、10か月連続の増加)
*分譲住宅:21,902戸(前年同月比+2.1% 3か月ぶりの増加)
○分譲マンション:9,736戸(前年同月比-7.4% 3か月連続の減少)
○一戸建分譲住宅:12,026戸(前年同月比+10.8%、16か月連続の増加)
「地域別戸数」
*首都圏:総戸数(前年同月比+10.6%)
○持家(前年同月比+14.4%) ○賃貸住宅(前年同月比+27.4%)
○分譲住宅(前年同月比-5.5%)
・分譲マンション(前年同月比-18.7%)
・分譲一戸建住宅(前年同月比+8.6%)
*中部圏:総戸数(前年同月比+11.5%)
○持家(前年同月比+15.0%) ○賃貸住宅(前年同月比+10.1%)
○分譲住宅(前年同月比+12.0%)
・分譲マンション(前年同月比+40.8%)
・分譲一戸建住宅(前年同月比+1.4%)
*近畿圏:総戸数(前年同月比+33.1%)
○持家(前年同月比+22.5%) ○賃貸住宅(前年同月比+49.2%)
○分譲住宅(前年同月比+28.5%)
・分譲マンション(前年同月比+47.8%)
・分譲一戸建住宅(前年同月比+13.5%)
*その他の地域:総戸数(前年同月比+20.9%)
○持家(前年同月比+21.7%) ○賃貸住宅(前年同月比+30.8%)
○分譲住宅(前年同月比-7.1%)
・分譲マンション(前年同月比-32.7%)
・分譲一戸建住宅(前年同月比+18.5%)
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エクステリアのショップ展開で成功するための必読書!
「エク・サス 改訂版」
ここに掲載する「エク・サス改訂版」は2009年発行の「エク・サス」を現状に合わせ加筆・修正したものです。
みずき りょう
NO7
「マーケティング編」
第6章 「マーケティング」の重要性と市場スケール
企業運営の根幹となる「3M」
基本理念の重要性、より進んだ「次世代型エクステリアショップ」の条件について述べた。これを前提に、今回からは具体的なショップ運営の方法について書き進めて行く。この「エク・サス 改訂版」は、マニュアル書ではない。したがって、あまり煩雑な内容には立ち入ることは避けるが、面白さを損なわない範囲で、店舗運営のための必須ノウハウを提示していくことにする。
そして、運営上の根幹となるのが「企業経営のための3M(スリーエム)」だ。3Mとは樹脂の大手、住友スリーエムさんのことではない。ましてや、エスエムのMとはまったく無関係であることは言うまでも無い。
冗談はさておき、「3M」とは「マーケティング」「マーチャンダイジング」「マネジメント」の頭文字3つを集めたもので、企業運営上絶対に必要なものである。しかし、我々は経営を学問として勉強しているわけではない。したがって、3Mを専門用語としてではなく、実戦用として、分かりやすく以下のように理解していただきたい。
1:「マーケティング」・・・市場規模とその特性についての把握と開拓に関する事柄。要するに、どの程度売れる規模の市場があるか、どのエリアで売るのが良いかといったことを確認することだ。
2:「マーチャンダイジング」・・・取扱い商品とその売り方のこと。3Mの中では、最も聞きなれない言葉だが、何をどのように売るかを考えること、と理解すれば良い。
3:「マネジメント」・・・総合的企業の運営・管理に関すること。財務を含む、企業に取り最も重要で、発展のためには絶対に必要なノウハウだ。しかし、企業規模が極端に小さい場合は、経営者の資質、決断力、ショップ経営の基本の習得、と言った感覚で捉えておいたほうが現実的であろう。
「エク・サス 改訂版」でも、上記の基本に従い、「マーケティング」「マーチャンダイジング」「マネジメント」の順に、テーマを絞り「エクステリアショップ」運営のノウハウを提示・解明して行くことにする。ただ、このように書くと、机上の空論を記した経営書のようなイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、すべて加盟店の実戦に裏打ちされたノウハウであることを強調しておく。
「マーケットサイズ」を知らずに投資するなど言語道断
多くの、メーカー、コンサルティング会社、ショップグループなどが、「エクステリアショップ」の運営ノウハウを提供している。しかし、不思議なことにどの程度の市場規模があり、どの程度売れる可能性があるのか、客観的根拠を示している例が殆ど無い。これはもうミステリーの世界としか言いようが無い。
なぜなら、市場規模を把握せずに販売予測など出来るはずが無い。販売予測なくして販売計画作成など不可能だ。販売計画無しに投資など出来るはずが無い。しかし、この常識破りがエクステリア業界では平気で行われ、それに疑問を抱く人も殆どいない。これを、ミステリーと呼ばずして、何をミステリーと呼ぶのか。
もちろん、eggではこのような常識破りは行わないし、根拠の無い一六勝負も推奨しない。では、エクステリアの市場とはどの程度の規模か。結論を先に述べよう。ズバリ人口1人当りの年間購入金額は5,000円と考えていただきたい。そして、この数字はかなりの精度を持ったものであると断言しておく。
市場算定方法の詳細は、煩雑になるので省略する。ただし、それでは信用性に関わるので、さわりだけを提示しておく。
まずは、日本全体を見たマクロからの算定。これは、有力メーカーの販売実績、各地の有力問屋の販売実績が根拠となる。そして、そのシェアと売り上げ規模を、エクステリア設計施工会社・ショップの売り上げ実績に対する仕入れ金額比率等を計数化し、トータルの市場規模を算定していく。もちろん、そのためには、多くの販売データと、一定の係数を導き出すエクステリア業界に精通したノウハウを必要とする。
結果、日本全体の施工付き外構・エクステリアの末端市場は「8,000~9,000億円」と算定することが出来る。恐らく、この数字を算定できるのは、エクステリア専門のマスコミと、そこに密接なパイプを持つごく一部の人達に限定されるであろう。大手メーカー、コンサルティング会社でもこの算定は困難であろう。
ただし、それでも正確に市場規模を把握したとは言いがたい。それには、多数のエクステリアショップの販売データを元にした、ミクロの分析が必要になるからだ。
ミクロからの分析方法についても、煩雑にならないようさわりだけを提示しておく。多数のエクステリアショップの販売データがあれば、ショップのあるエリアの市場分析を行いおおよそのシェア(市場占有率)を割り出すことが出来る。そして、エリアごとの全体市場規模を割り出すわけだ。この結果導き出された数字が「1人当り5,000円」と言う数字である。
となれば、5,000円×1.3億人(日本の人口)=6,500億円という数字が導き出される。
前記の8,000~9,000億円と6,500億円の間にはかなりギャップがある。しかし、この6,500億円という数字はショップで受注できる範囲で、新築の外構付き分譲住宅、マンションの外構等は除外しなければならない。この部分を修正すると、マクロの計算値とミクロの計算値がほぼ一致し、算定に大きな狂いが無いことが分かる。
したがって、ショップで受注できる外構・エクステリアの施工付き販売市場は1人当りほぼ5,000円と見て間違いない。地域差を考慮するなら、市場が小さいエリアで4,500円程度、大きいエリアで5,500円程度と判断すれば良い。
このように、マクロとミクロのデータを両方揃え、正確な市場算定が出来るのは、恐らくegg以外に殆ど無いであろう。何も、算定できるノウハウとデータを持つことを自慢しているわけではない。また、その数字を自分たちだけの占有物とし隠す気もない。
逆に、この数値を出来るだけ多くの人に知ってもらい、間違った投資や間違った販売計画を立てないよう、ぜひ役立ててほしいと考えている。
ただし、この1人当り4,500円~5,500円と言う数値は何を語り、なんの役に立つのであろうか。それを知らなくては、まったく意味が無い。そこで、市場規模を知ることがなぜ重要であるのかを示す、もう一つの小売業の基本ポイントを提示しておくことにする。
取扱商品の「回転頻度」が販売エリアを決める
最初に、この項目は、小売業の大原則に関係するもので、誰も避けては通れないと言うことを強調しておく。
「マーケティング」を考える時、どの程度の市場規模があるかを掴むことが出来たら、次にどの程度の販売エリアを設定すれば良いかということが課題となる。これもまた、当たり前のことで、エリアの選定が出来なければ、どれだけ売れる可能性があるかの算定も、どのような宣伝活動を行えばよいのかも、何も決めることが出来ない。この問題は、出店の場所選び以前の課題で、あらゆるエクステリアショップ共通の避けて通れない研究テーマでもあるわけだ。
そして、エリア設定の決定的前提条件となるのが、「主力取扱商品の回転頻度」である。難しく考える必要は無い。「回転頻度」とは、「その商品を消費者が1年間に何回程度購入するか」と言うことだ。例えば、ペットボトルの飲料のような場合い、殆ど毎日購入するとすれば「回転頻度は365」ということになる。同じことで、週1回程度購入する生鮮食料品なら「同50」、月に1回程度購入する日用品なら「同12」、5年に1回程度購入する電気製品なら「同0.2」、10年に1回程度しか購入しない高級時計なら「同0.1」となるわけだ。
我々の場合は、主力対象である一般的外構・ガーデンは、年間何回程度購入するかと言うことを考えればよい。ただし、基本業態に関する事項で、正確に回転頻度を割り出す必要は無い。ごく大雑把に把握出来ればそれで十分だ。
となれば、回転頻度は「0.1以下」と言うことになろう。
小売業では「回転頻度」により、以下のように商品を分類する。
1:「回転頻度5以上」・・・「高頻度回転商品」
2:「回転頻度5未満~0.2」・・・「中頻度回転商品」
3:「回転頻度0.2未満」・・・「低頻度回転商品」
そして、この「回転頻度」により、商品の販売エリアと基本販売システムが決定される。具体的には、以下のような公式が得られる。
1:「高頻度回転商品」・・・「販売対象人口3万人未満(狭域エリア)」「セルフ販売が基本」
2:「中頻度回転商品」・・・「販売対象人口3万人以上~10万人未満(中域エリア)」「店舗内接客販売」
3:「低頻度回転商品」・・・「販売対象人口10万人以上(中・広域エリア)」「店舗内接客及び外販」
以上である。
要するに、取扱商品の「回転頻度」が高いほど販売エリアが狭く、セルフの傾向が強まる。逆に「回転頻度」が低くなるほど販売エリアが広くなり、接客傾向が強まると言うことだ。
文章で書くと、難しく感じるが、冷静に考えると当たり前のことでもある。
超高回転頻度商品と言える、たばこや飲料品なら、超セルフともいえる自動販売機での販売がベースとなり、当然販売エリアも極めて狭くなる。日用品ならスーパーやホームセンターなどのセルフ販売が主力で、販売エリアは狭いがそれでも自動販売機よりは広がる。家電製品になると、セルフで並べておくだけではあまり売れず、スタッフの接客能力がかなり要求されるようになり、販売エリアもより広がる。さらに、回転頻度の低い貴金属などになると高度な接客力が要求され、販売エリアも益々広がる。このように、典型的低頻度回転商品になると、外販など無限エリアに近い形での販売も珍しくなくなる。
したがって、エクステリア製品を訪問販売(無限エリア)で売ることは、決して間違いではない。一時期、訪販企業が好実績を残せたのは、セオリーにかなった販売システムであったからだ。ただし、別の側面として社会変化、市場の成熟化の問題があり、彼等はその対応が出来ず脱落した。この点については後ほど詳しく述べる。
話を戻すが、これまでに記したことは、極めて当然と言える「小売業のセオリー」である。にもかかわらず、エクステリアやリフォームの場合い原則が無視され、失敗している例があまりにも多い。
例えば、エリア設定の場合い、大手メーカーの指導の中にも「狭いエリアを徹底的に攻める効率的販売システム」と言ったことが公然と述べられている。また、ホームセンターは小売のプロでありながら、セルフでエクステリア商品を販売し、接客営業の部分を下請けに外注しようとするケースが後を立たない。最も重要な接客部分を外注するなど、接客経験のある企業なら絶対にあり得ないが、この間違いを平気で続けている。
言うまでも無く、エクステリアの小売販売で成功している企業の中に「狭域エリア」での販売、あるいは「セルフ販売&接客の下請け外注」で成功しているところなど1社も無い。あれば、ぜひご紹介願いたい。
「エリアシェア」の原則
小売業の「マーケティング」には、もう1つの原則がある。それは、同一エリアではベスト3に入らなければ利益確保が困難で、1番、2・3番店の確保できるシェアがほぼ限定されている、と言うものだ。低頻度回転商品の場合い「1番店シェア:20%強」「2・3番店シェア:15%前後」と言う数字も、多くの小売業のデータでほぼ確定している。また、利益は出なくとも何とか存続可能なシェア(存続シェア)が7%と言ったデータもある。
以上、1人当りの年間購入金額5,000円、基本対象エリア20万人、1番店シェア20%、2・3番店シェア15%、存続シェア7%、と言う3種の数字をベースに、エクステリアショップの基本スタイルを確定することが出来る。結果は以下の通り。
a:地域1番店・・・5,000円×20万人×シェア20%=年商2.0億円
(エクステリアショップが地域1番店を目指し、目標とする数字)
b:2・3番店・・・5,000円×20万人×シェア15%=年商1.5億円
(同、安定した売り上げ維持と、利益確保に必要な目標数字)
C:存続のための最低ライン・・・5,000円×20万人×シェア7%=年商7,000万円
(エクステリアショップが存続可能な最低限の販売実績)
以上のことを整理してみると、a:エクステリアショップは対象人口20万人前後の販売エリアを設定し、地域1番店として目指すべき年商は2.0億円。b:同当面利益確保に必要な実績として目指すべき年商は1.5億円。C:同下請け併用ではなく小売専門で存続するには7,000万円の年商が最低限必要。と言うことになる。
これはあくまで、マーケティングと言う視点から割り出した数字で、収支面とは関係が無い。しかし、「マネジメント」の項で述べるが、結果として上記の「a」「b」のラインをクリアすれば、現実に即した投資と陣容で、利益の確保が可能であるし、「c」のラインを維持できれば、何とか赤字を出さなくても済む。このことは、事業として、エクステリアショップが成立できるものであることの証明にもなる。
当然のことではあるが、上記の計算上の数値と、egg加盟店の実績数字は見事に一致している。つまり、以上述べてきたことは、決して理論上だけのことでも、机上の空論でもないと言うこと。それは、最もエクステリアの現実に即した数値でもあるわけだ。
つづく
3月はBIGイベントで市場開拓!
過去最高の集客+リフォーム外構・ガーデン市場開拓を
*消費税駆け込み需要終了=だからこそチャンスが!
予想より消費税関連の駆け込み需要が長く続いた。そんな印象が強い。しかし、3月に入るとそのプラス影響も完全に消える。だから、2014年に入り消極策を取る、エクステリアショップ・設計施工会社が増加している。積極的なPR・販促活動を行っても無駄。そんな考え方が大勢を占めているからだ。だからこそチャンス! 人の逆方向に光明有!
従って、3月は例年以上に積極的な販促活動・イベントを実施する事。そして、このような大型企画の場合は、過去最高の集客(来店者数)にチャレンジするという気持ちが重要。今後の業績を考えると、集客より問い合わせ件数・金額。どうしても、このような発想を持ってしまう。しかし、大型企画の場合は「どれだけ多くのお客様に来店していただくか」これが勝負どころとなる。問い合わせに関しては、イベント日にたとえ少なくとも、1か月単位で見れば、必ずその成果が表れる。
ただし、企画内容としては、集客用、店の業態・方向性を示すもの、問い合わせを確保するためのもの、の3つを必ず盛り込んでおくこと。
「春のGIBフェア」(3月のイベント仮称)の集客企画としては、恒例の「半端資材市・オール10円セール」、季節性を反映した「春物花苗激安市」「ガーデングッズ在庫処分&新作入荷フェア」「春野菜産直市」「展示商品処分・オークション」等、多種多様な企画が考えられる。
店の業態・方向性を示すものとしては、「商品&パネル展示」「オリジナル&差別化商品・プラン発表会」「エクステリア系の教室(例:レンガ積・ピザ窯製作)」など。
問い合わせを増やすための企画としては、「外構・ガーデン・エクステリア・植栽・住宅リフォーム相談会」「現場(作品)見学会」等が有効。
*3月・「春のGIGフェア」の企画ポイント。
1:集客を目的とする場合は、折込チラシを使うこと。部数は8~10万が最適。
○同チラシには、上記「集客企画」「業態訴求」「問い合わせ確保」に関す内容が掲載されていること。
○上記企画が明確にわかる、店舗レイアウト、イベント空間が用意されていること。
2:ホームページとの連動性を忘れずに。
○ホームページのトップで必ず「春のGIGフェア」の大々的PRを行うこと。
○チラシでは掲載困難な、細かなPR、案内がホームページに掲載されていること。
3:顧客・会員への訴求。
○DM等で、顧客・会員に同企画の事前通達を必ず行うこと。
接客に関するキーワード・・・NO7
「プランはアドバイザーしか作成できない!」
エクステリアショップの業務システムは2種に大別できる。1つは「自己完結型」。2つ目は「分担型」である(ただし、暫定形態として「中間型」と言えるものもある)。自己完結型とは、接客~設計・積算~工事管理までをアドバイザー(営業)が一括して行うというもの。分担型とは接客をアドバイザーが行い、設計・積算~工事管理を別の担当が行うというもの。ただ、分担型の場合大きな勘違いをしている経営者・スタッフが多い。しかも、この勘違いが個人の成長を抑え、業務に決定的なでダメージを与えている場合が多い。
ではその勘違いとは。プラン作成を設計・積算担当者が行うというもの。一見問題がないシステムに思えるが、どこに決定的ともいえる間違いがあるのか。結論を述べる。(生きた)プラン作成はアドバイザーしか出来ない。設計・積算担当者が作成することは不可能であるからだ。
理由は、(生きた)プランとはお客様の気持ちになって作るものであり、直接顔を合わせ、きちんとした対話を行った者しか作れないからだ。そして、お客様と本当の意思疎通がはかれるのはアドバイザーを置いてほかにいない。さらに言えば、アドバイザーの最も重要な仕事は、お客様の心を知り(生きた)プランを作成することだ。
「プランは生きている! 生きたプランを作れるのはアドバイザーのみ!」
スキルアップのためのキーワード・・・NO7
「見えないところをしっかり見よう!」
「分からない」こんな言葉が氾濫している。ただし、絶対に「分からない」と言う言葉を使ってはならない。「何が・どこが分からない」と言わなければならない。教えようがないし、覚えようがないからだ。従って「分からない」と言う言葉を発している以上、スキルアップなどあり得ない。
では、「***が分からない」と言う言葉をもう少し追求してみると、エクステリアと言う世界(現場)は見えない部分がかなりある。だから、経験の無いもの、経験の浅いものにとってはより難しく思える。逆に言うなら、見えない部分が見えるようになれば、かなり多くの疑問が解決でき、「***が分からない」と言う頻度が大幅に少なくなる。
そして、ここに理解の早いものと遅いものの差が生まれる。実は、見えないところと言うのは、エクステリア全体のごく一部に過ぎない。だからこそ、見えない部分の勉強を集中的に行えば良い。地面の中、ブロックの中、全体の傾斜とその処理方法、などである。現実に、この3ポイントを少し知るだけでも、理解度が大きく変わる。そして、以上はエクステリアの基本でもある。つまり、基本をしっかり勉強することが大切!
「見えない部分≒基本! がからスキルアップには基本の勉強を!」
新・スーダラ雑感:第7回
ウメのようでウメでない、その正体とは?
2014年1月末。今、おっさんの周りには3種の良く似た花が咲いている。そのうち2種は春告花の「ロウバイ(蝋梅)」と「ウメ」。もう一種は園芸品種で異端児「ジュウガツザクラ」である。
そして、この3種の花にはどこか似た雰囲気がある。それもそのはず、「ウメ」と「サクラ」はバラ科の植物で、その中でも比較的近しい関係にある。また、「ロウバイ」は「ウメ」に似ているからこの名前が付いた。だから似ていて当たり前。ところが、この「スーダラ雑観」の読者は、職業柄植物に強い方が多いので、大半の人は知ってのとおり「ロウバイ」は別系統の植物である。もう少し理屈っぽく言うと、「ロウバイ」は、クスノキ目、ロウバイ科、ロウバイ属。「ウメ」と「サクラ」は、クスノキ目、バラ科、サクラ属、と言うことになる。
つまり、「ロウバイ」と「ウメ」「サクラ」は属だけではなく科が異なると言うこと。植物分類で科が異なれば別系統と言うことになり、「ロウバイ」と「ウメ」「サクラ」は異なったグループの樹木であるということが、学術的にも明らか。
でも、我々の知っている「ロウバイ」は色が黄色だと言う相違はあっても、間違いなく「ウメ」に似ている。香りも「ウメ」と同様に素晴らしい。なのにどうして、ロウバイ科であり、バラ科ではないのか? そもそも、ロウバイ科とバラ科にはどのような違いがあるのか。これは、徹底的に追及しなければならない・・・とおっさんは考える。
そんな事はどうでも良い。いや、どうでも良いテーマこそ「スーダラ雑観」にふさわしいのである。それが「スーダラ雑観」の真骨頂!
と言うことで、「ロウバイ科」と「バラ科」のWikipediaによる比較から・・・
「ロウバイ科要約」
ロウバイ科の植物は、東アジア~北米大陸に4属、12種が分布する。落葉または常緑で、低木~小高木と、比較的小型の樹木。葉は単葉で対生し、花は花弁とおしべが螺旋状に並ぶ。花には香りがあるものが多い。
4属とは、ロウバイ属(我々の知る「ロウバイ」はこの属)、クロバナロウバイ属、Idiospermum、Sinocalycanthus、のことで、この表記によるとアルファベット表示の2属はおそらく北米大陸産(逆に言えば、カナ表示2属がアジア産ということか?)ということであろう。
また、Wikipediaの記述の中にはないが、ロウバイ属の各種写真、我々がよく目にする「ロウバイ」、その名前から類推すると、花弁が比較的硬質で蝋を塗ったように光沢があるという点も、特性の1つに加えても良いのではないか。おっさんの私見ではあるが。
「バラ科要約」
科名となっている「バラ」を始め、野草・栽培種とも多彩な種を含む。
花弁・ガクは5枚、オシベは10本ないし多数(5枚10本が基本種の主体と言うことか)。メシベは1~多数分立するタイプまで多様。葉は単葉または複葉で、根元に托葉(葉の付け根にある小さな葉状のもの)がある。
サクラ、ウメ、モモ、などもバラ科の植物で、日本では古くから親しまれている花木類。また、イチゴ、リンゴ、ビワなど果実を食するもの、アーモンドなど種子を食するものも多い。
バラ科には多数の亜科・属があり、世界中に分布・自生しているばかりか、園芸種も極めて種類多い。
ざっとこんなところ。さあ、ここまでお勉強すれば「ロウバイ科」と「バラ科」の違いは一目瞭然。だから、なぜ「ロウバイ」が「ウメ」「サクラ」とは異なるグループなのか明らかになり、スッキリ・・・とはならない。
呑み込みの悪いおっさんには、この期に及んでまでも、まだ決定的相違がわからない。従って、辟易している読者の気持ちを無視して、お勉強の整理をしてみる。
「ロウバイ科とバラ科の相違点」
*ロウバイ科は小さなグループだが、バラ科は大きなグループ。
*ロウバイ科は比較的小さな樹木が多いが、バラ科は千差万別。
*ロウバイ科には托葉が無い(おそらく)が、バラ科には托葉がある。
*ロウバイ科の花弁は比較的硬くて光沢があるが、バラ科の花弁は薄く柔らかい(私見)。
ざっと、こんなところか。そして、突き詰めれば、「ロウバイ」と「ウメ」「サクラ」との最も明確な相違は、おっさんの私見も含め以下の通り。①:「ロウバイ」は茎から普通に葉が生え、花びらが硬く光沢がある。しかし、「ウメ」「サクラ」は葉の根元に葉状のものがあり、そこから葉柄が伸び、その上に葉が生えている。花弁は柔らかく特別な光沢はない・・・と言うことか。
でもそれだけで、両者を別系統の植物と呼んでよいのか。もっと研究が必要。などと書くと、さすがにどやされそうになのでこれでおしまい。最後の判断は読者にお任せする。
次に、折角登場した「ジュウガツザクラ」についても少し説明しておく。
「ジュウガツザクラ」は、学術的に分類すれば、バラ科、サクラ属(サクラの仲間=サクラ属とするのは最近の分類方法で異論もある)の園芸種と言うことになる。もう少し詳しく言うならば、サクラの仲間の中でも「エドヒガン」の系統で、「コヒガン」の雑種とする説が有力。
特色としては、樹高は5m程度で比較的小型、春・秋の2回開花する、花は薄いピンクで比較的花弁の数が多く(八重咲と呼ぶべきかは微妙)淡いピンク、などを上げることが出来る。
どれ程前から出回り始めたかは分からないが、各所で目にするようになったのはそう古いことではない。従って、最近ときどき見かける、あまり派手さはないが、夏場以外はいつ花がチラホラ咲いている「サクラ」と思っていただければまず間違いない。少なくとも、おっさんには、2回咲きと言うより、夏以外はいつも花が咲いている、そんな印象が強い。
いずれにしても、日本の冬にはサザンカ(山茶花)があり、そして、春待ち・春告花のトップバッターとして「ロウバイ」が咲く。それを追いかけるように「ウメ」が。さらに「サクラ」が咲き本格的な春の訪れとなる。そこに、素晴らしいお決まりのコースがあった。
勿論、その間に、ユキヤナギ、コブシ、モモ、なども色を添える。しかし、「ロウバイ」「ウメ」「サクラ」のラインは誰もが認めるところの、春待ち、春告げ、春うらら、の季節変化を伝えてくれる、爽やかなメロディーであった。
ところが、おっさんの周りでは「ジュウガツザクラ」が割り込んできた。というより、秋の訪れ、冬到来、そして前述の、春待ち、春告げ、春うらら~さらに陽春前まで、満開にはならず、絶えずチラホラと咲き続けている。
この間は、スタートと終了直後を除き、彩の少ない季節でもある。だから「ジュウガツザクラ」の存在は決して悪いものではない。いや、大いに心を和ませてくれるものである。でも、「ロウバイ」も「ウメ」も「サクラ」観賞だけではなく、季節を伝える最も重要な花(樹木)でもある。
では、「ジュウガツザクラ」についておっさんは子供たちにどのような説明を行えばよいのか。「サクラ」は春の代表花。でも「ジュウガツザクラ」は「サクラ」だが春の代表花では無い。その訳はペチャクチャ・・・。なに、わざわざ説明など必要がない。子供たちはそんなことに興味などない。そうか・・・
(みずき りょう)
「egg-WORLD」2014年2月号 編集・発行:egg-藤田 哲夫
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