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唐招提寺伽藍古画(りょうさんブログより)

 

「私はエクステリアのプロです」と言う人のためのメールマガジン

egg-WORLD 5月号 Vol:1410

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編集・発行:egg-藤田哲夫 〒591-8046 大阪府堺市北区東三国ヶ丘町2-1-4-104

 

 

egg-ニュース

5月は大阪と千葉で「開発PT会議」「egg定例会」開催!

東日本地区はピザ窯量産実験! 無料体験参加者募集中! 

egg開発PT会議」

*開催日時:5月15日(木) 10:00〜12:00

*開催場所:(財)大阪市教育会館(パル法円坂)・7号室(3F) 大阪・森ノ宮

egg西日本地区定例会・スタッフ研修」

*開催日時:5月15日(木) 13:00〜17:00

*開催場所:(財)大阪市教育会館(パル法円坂)・7号室(3F) 大阪・森ノ宮

egg東日本地区定例会・スタッフ研修」

*開催日時:5月22日(木) 13:00~17:00

*開催場所:E&G HIRANOYA

○流し込み製法による「家庭用ピザ窯」量産実験!

URL  http://www3.alpha-net.ne.jp/users/hbunten

 

eggに関する情報はホームページで URL http://www.niwagatari.com

体験参加・商品説明のお申込み、お問い合わせは E-mail info@niwagatari.com

 

 

メールマガジンegg-WORLDに関するお知らせ

私はエクステリアのプロです、という人のためのメールマガジン・・・「egg-WORLD」は「egg-NEWS」「エクステリアショップ運営」「同ショップのための接客」「エクステリアの技能」「その他」にテーマを絞り、エクステリアのプロに役立つ情報提供を行っております。ご期待ください。

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egg-ニュース   

平成26年3月の新設住宅着工戸数 (最新情報!)

総戸数:69,411戸(-2.9%) 持家:21,650戸(-13.0%)

「総戸数」

*3月の新設住宅総着工戸数:69,411戸(前年同月比-2.9%、19ヶ月ぶりの減少)

*3月の新設住宅着工床面積:5,915千㎡(前年同月比-6.2%)、2ヶ月連続の減少

*季節調整済年率換算値:89.5万戸

「利用関係別個数」

*持家:21,650戸(前年同月比-13.0%、2ヶ月連続の減少)

*賃貸住宅:28,925戸(前年同月比+11.3%、13か月連続の増加)

*分譲住宅:18,468戸(前年同月比-8.5%、2ヶ月連続の減少)

○分譲マンション:8,290戸(前年同月比-13.4%、2ヶ月連続の減少)

○一戸建分譲住宅:10,044戸(前年同月比-4.3%、3ヶ月連続の減少)

「地域別戸数」

*首都圏:総戸数(前年同月比-3.1%)

○持家(前年同月比-6.2%) ○賃貸住宅(前年同月比-11.3%)

○分譲住宅(前年同月比-14.2%)

・分譲マンション(前年同月比-26.1%)

・分譲一戸建住宅(前年同月比-2.6%)

*中部圏:総戸数(前年同月比-7.7%)

○持家(前年同月比-16.9%) ○賃貸住宅(前年同月比-9.1%)

○分譲住宅(前年同月比+10.1%)

・分譲マンション(前年同月比+30.1%)

・分譲一戸建住宅(前年同月比+3.7%)

*近畿圏:総戸数(前年同月比+2.5%)

○持家(前年同月比-15.7%) ○賃貸住宅(前年同月比+22.9%)

○分譲住宅(前年同月比+1.4%)

・分譲マンション(前年同月比+15.3%)

・分譲一戸建住宅(前年同月比-12.0%)

*その他の地域:総戸数(前年同月比-3.3%)

○持家(前年同月比-13.8%) ○賃貸住宅(前年同月比+13.4%)

○分譲住宅(前年同月比-12.0%)

・分譲マンション(前年同月比-19.9%)

・分譲一戸建住宅(前年同月比-5.1%)

 

eggの詳細はHPで!   URL http://www.niwagatari.com

 

エクステリアのショップ展開で成功するための必読書!

「エク・サス 改訂版」

ここに掲載する「エク・サス改訂版」は2009年発行の「エク・サス」を現状に合わせ加筆・修正したものです。

みずき りょう

 

NO10

「マーケティング編」

第9章 「面の販促」と「点の販促」の相違とポイント

エリア全体へのPRの重要性

 前項に続き「販促」の意味とあり方について説明する。

 今回の最大のポイントは、販促には「エリア全体」へのPRと、「特定対象者」へのPRと、「中間的なもの」いう3つの違った性質があるということ。eggでは前者を「面の販促」、中間を「面と点の中間の販促」、後者を「点の販促」と呼んでいる。

 なぜこのようなことを提示したかと言うと、エクステリア関連企業のショップでは、この基本が認識されておらず、殆ど適切な販促活動が行われていないからだ。そして、適切な販促活動が行われないと、どのようなショップをつくろうとも「殆ど売れない」か「短期的に売れてもすぐ実績が下降線を辿る」ことになるからだ。

 現実には、大部分が①小規模でスタートした場合いは前者②比較的資本力のある企業が大型の展示場をオープンした場合いは後者の道を辿る。いずれにしても、失敗に終わることに変わりは無く、オープン3年後には大部分が姿を消すか、店舗(展示場)としての外形だけが残り、活動していない状況に至る場合が多い。

 一方、「面の販促」「面と点の中間の販促」「点の販促」の意味を正しく把握し、継続した店舗(展示場)は、かりに、スタート時に少しもたついても、3年後には大部分が確固たる実績を残すようになっている。

 では、まず「面の販促」の意味と役割から確認していくことにする。

 「面の販促」とはすでに提示したとおり、エリア全体にいきわたるPRのことだ。我々の場合は、20万人~30万人を対象とすることが多く、その人達の目にできるだけ多く止まることが出来るよう考えて行う宣伝と解釈してよい。

 したがって、1店舗の場合一般的には、新聞の広告、TV・ラジオなどの電波広告、ガーデン雑誌の広告、などはエリアが広すぎ無駄が多くなる。価格が極端に安いなど特別な条件が整えば別だが、通常はお勧めのPRとは言いにくい。

 こうなると、「面の販促」の対象となるのは「折り込みチラシ」「リビング紙・誌、フリーペーパー、地域雑誌への広告掲載」「路線バス等への広告掲載」「看板作戦」などに限定される。しかし、「路線バス等への広告掲載」「看板作戦」はサブ的意味合いが強く、「面の販促」のメインとはならない。

 となれば、「折り込みチラシ」「リビング紙・誌、フリーペーパー、地域雑誌」への広告掲載」が主体となる。ただし、「リビング云々」の場合はエリア内に適切なものがあればと言うことになり、どうしても「折り込みチラシ」がメインとなる。

 次に「面の販促」を行う意味と特色を列記しておく。

①  エリア全体に対し、店の存在を浸透させ、知名度を上げる。

②  多くの人に対しPRを行うことで、集客力をつける。

③  直接、必要な見込み客を確保する。

④  一定のボリュームが必要なため、大きな経費がかかる。

上記の4点が、主要目的と特色である。つまり、最大の目的は③の直接成約に結びつく、依頼を確保することに間違いは無いが、それだけが全てではないと言うことだ。①②は改めて記すこともないかもしれないが、店舗・業態をアピールし、明日の売り上げ確保のための基盤を作り、同時に市場を開拓しているわけだ。

 地域に密着したショップにとり、今必要な売り上げを確保することは当然大切で、それが出来ないと全てが終わる。しかし、今必要な売り上げを確保できたからといって、明日も存続・発展できることにはならない。つまり「面の販促」はこの2つの条件を満たしてくれるPR活動であると言うことだ。

 ただし、エリア全体にPRを行うと言うことは、④で示したとおり、どのような方法を取るにせよ、相当な金額を投じることになる。一般的には、1回30万円~50万円程度は必要であろう。これだけの金額を継続的に使い、PR活動を続けることが、小売経験の少ないエクステリア関連企業にとっては、大きな精神的障害となる。「面の販促」の意味・価値が正しく理解されていないからだ。

 しかし、「面の販促」に対する投資が続けられなければ、ショップ展開で継続的に利益を確保することが、極めて困難であることをこの機に再認識して欲しい。

 

半不特定対象者向けの販促

 「面と点の中間の販促」。極めて不可解な言葉だが、他に表記しようがないのでこのような言葉を使う。だが、意味は極めて明快でホームページを指す。

 ホームページは誰もが見る、だから「面の販促」と考えがちだ。しかし、見る側の明確な意志があり、検索しないと対象にたどり着かない。だからこそ「面の販促」ではなく「面と点の中間の販促」と言う事になる。さらに言うなら、ホームページは「面の販促」より瞬発力・パワーは劣ると言う事になる。従って、それだけで地域一番店を作り出すことは出来ない。この点を誤解しないことが極めて重要である(HPの詳細は後述)。

 

特定の対象者に限定した販促

 eggでは特定の対象者に対する販促を「点の販促」と呼ぶ。そして、「点の販促」は、以下のような目的・特色を持つ。

①  対象者を絞るため、ピンポイントで効果的なPRを行うことが出来る。

②  ただし、実績のある顧客以外には店の知名度を上げるためのPR効果が少なく、集客力・知名度の高い店舗を作る効果に欠ける。

③  あまり頻繁に行うと、営業に対するアレルギー症状が出、店の評判を悪くする。

④  比較的少ない予算で、効率的PRを行うことが可能だが、大きな労力を必要とする。

つまり、少ない予算で効率よくPR活動を行うことが出来るが、店の財産となる集客力・知名度を上げる効果は少ないと言うこと。当然、それに付随し市場そのものを育成する力も殆ど無い。

ただし、方法によっては大きな予算を必要としないので、エクステリア関連企業の場合は、オープン時以外は、「点の販促」のみに傾斜する傾向が強い。このため、短期的には売れても、長期発展・安定性に欠ける店が多くなる。

「点の販促」に対しては、もう1点、目的が大きく2つに大別されることも忘れてはならない。

1つ目は、これまで接点は無かったが、特に売り込みたいユーザーを特定し、PR活動を行うと言うもの。我々の場合い一般的には、新築確認申請リストを取得しDMを送る、高額所得者リスト等を取得しDMを送る・・・といったPRを行うことが多い。リスト入手が困難になりつつも執着する企業が多いことも周知の通りだ。しかし、このような方法はすでに効果が大きく落ち、期待を寄せること自体が時代遅れといわざるを得ない。

2つ目は、過去に接触実績のある「顧客」に対するPR活動。これは、すでに実績を持つ企業しか出来ないが、むしろ「点の販促」の主目的とすべき分野だ。しかし、多くの顧客を持つ企業が少ないうえ、せっかくこれまでの顧客リスト等を持ちながら、整理や適切な活用方法を知らないため、有効利用している企業は極めて少ない。新築関連のDMとは逆に、「顧客」に対する販促活動は、もっともっと強化する必要がある。

 

「面の販促」と「面と点の中間の販促」「点の販促」の適切な配分

「面の販促」「面と点の中間の販促」「点の販促」それぞれのポイントを提示した。では、どのような組み合わせが最適であるのか・・・。

結論から言うと、それは店の歴史・実績により異なる。より分かりやすく提示するため、店を4分類し、列記しておくことにする。

 

1:「販売目標1.2億円以下で、歴史がない店・・・「面の販促」70%以上、「面と点の中間の販促」20%、「点の販促」10%以下。

 このようなタイプの店は、多くの集客を確保しすばやく知名度を上げる。同時に当面の依頼対象物件を確保するため、比較的多目の販促予算を計上しなければならない。当然、即効性のある「面の販促」主体のPRが効果的となる。したがってその中でも、リビング紙・雑誌の広告よりチラシを選択したほうが良い。最低でも、2年~3年間はチラシ配布を継続すべきであろう。

 

2:「販売目標1.2億円以下だが、一定の実績をすでに持つ店・・・「面の販促」60%前後、「面と点の中間の販促」20%・「点の販促」20%前後。

 このようなタイプの店は、売り上げを安定させ、一定の成長を維持する必要がある。したがって、新規の集客・問い合わせ確保と同時に、実績のある「顧客」を的確に確保し、リピート率を着実に上げていく必要がある。したがって、「面と点の中間の販促」「点の販促」のウエイトを高くする必要がある。

 「面の販促」に関しては、チラシ主体でもよいが、例えばチラシ年4回+リビング紙・誌への定期広告、と言った併用型でも良い。全体の販促予算も多少抑えることができる。

 

3:「販売目標1.5億円以上で、あまり歴史がない店・・・「面の販促」50%強、「面と点の中間の販促」25%弱「点の販促」25%弱。

このような店舗は、1の場合と類似するが、すでにある程度の販売実績、知名度を持つところが多い。したがって、多少「面と点の中間の販促」「点の販促」のウエイトを高くする必要がある。ただし、さらに売り上げを伸ばす必要があるため、「面の販促」はチラシ主体のほうが良い。また、全体の予算は多めに設定することが大切だ。

 「点の販促」に関しては、単なるDMではなく、顧客対象のセール、イベントなどを併用し、効率アップを図ることも必要になってくる。

 

4:「販売目標1.5億円以上で、既にそれに近い実績を持つ店」・・・「面の販促」45%~50%、「面と点の中間の販促」25%「点の販促」25%~30%。

 このようなタイプの店は、出店後ある程度時間が経過し、すでに知名度もかなり高くなっている。したがって、じっくりと地域一番店をめざす、あるいは地位を固め、安定した体制を確立することが販促の主目的となる。当然「点の販促」特に「顧客」に対する販促に力を入れることが大切になる。具体的には、PR紙の発行、「会員向け企画」併用型のPR作戦など、より綿密で高度なPR活動が要求される。

 その分、上記3タイプの店よりは「面の販促」ウエイトが低くなる。PR対象も、チラシ主体から、その他の宣伝活動との併用型が基本となってくる。また、全体の販促予算を多少絞ることが可能になり、最低ラインの販売目標の3%程度でも、有効に機能させることが可能になる。

 

「販促」の効率を上げる、もう一つの条件

 「販促」の意味、「面の販促」「面と点の中間の販促」「点の販促」の特色と役割、当について確認した。しかし、その効率をあげるため、もう一つ大原則があることを忘れてはならない。それは、ショップ展開を行う上で「販促が独立分離されたものではない」と言うことだ。つまり、店の基本路線、店作りそのもの、セール他の企画、等と連動されたものであると言うこと。そう、当たり前のことである。しかし、エクステリア業界の場合いここでも当たり前が無視されていることが良くある。

 その最も極端な例が「メーカーチラシ」の使用にあることは言うまでも無い。この場合い、ショップとチラシ(販促)の連動性が殆ど無くなる。部分的な刷り込み等、一部カバーできるスタイルのものもあるが、おのずと限界は見えている。

 「経費が安く済む」「労力がいらない」と言うことが、使用される背景にあるわけだが、そんなことでショップ(小売)展開が成功すると考えること自体が、常識を逸脱した行動と言わざるを得ない。一番大切なお客様(消費者)を馬鹿にしていることにもつながる。

 メーカーチラシほど極端ではないにしても、大量生産で印刷経費と制作労力を軽減するため、6か月分一度にチラシを刷り、少しずつ配布すると言ったスタイルも良く見られるが、言うまでも無くこれも良くない。「販促」とは店とその活動との連動型であるべきはずが、この原則が無視されてしまうからだ。

 もちろん、毎回新しいチラシを作ることが困難で、様々な工夫の上2回分をまとめて制作し、効率化を図り成功していると言った例はある。このように、独自の工夫を行うこと自体問題は無いが、いずれにしても「連動型」であることを絶えず頭の中に叩き込んでおく必要がある。

 もちろん、「連動型販促」の原則はチラシに限定されるものではない。リビング紙・誌への広告、雑誌広告、ホームページ、などについても同じことが言える。特に、大きなスペースの広告、ホームページに関しては、チラシ以上に、路線、店、セール・企画との木目細かな連動が出来るか否かが、その成果を大きく左右する。

 このように考えると、「店作り」も「販促」もまさに生き物と同じと考えてよい。生き物であるだけに、絶えず変化し成長する必要がある。もちろん、その変化と成長が早ければ早いほど良いというものではない。しかし、動きの無い「販促」はそれ自体が基本を逸脱したもので、効果も低くなるし本来の役割を果たす能力も、極端に低下する。

 

 「面の販促」「面と点の中間の販促」「点の販促」の意味と、具体的な打ち出し方を理解していただけたであろうか。そして、販売目標の7%~3%の予算を投入する決心をしていただけたであろうか。また、予算をより効率よく使うための計画を立てていただいたであろうか。

 次項では、「販促」の中でも、無視できぬ存在の、チラシとホームページについて、その適切な考え方、有効な活用方法を提示していくことにする。

つづく

 

6月はサマーセールの準備+グランドカバー強化!

*既存住宅を主力対象に、消費税の悪影響を払拭!

 6月は最も展開の難しい季節だ。サマーセールには早すぎ、梅雨の影響、花苗での集客が難しくなる・・・など、セールを打ちにくい環境下にあるからだ。しかし、特に今年は、消費税アップの影響が薄れるタイミングでもあり、この時期を漫然と過ごすと、後半に悪影響が出るばかりか、競合店に後れを取る危険性もある。

 従って、チラシを使う場合は勿論、そうでない場合も、HPや会員を対象とした企画は必ず実施する事。それを前提に、店作り、企画、HP掲載に関して、有効な手段を列記しておく。

1:サマー商品・プランの展示(提示)・・・オーニング・パラソル、デッキプラン、テラス、パーゴラ、水廻りプラン、門廻り&ガーデン照明プラン、他

2:グランドカバーの訴求・・・お勧めグランドカバー10種程度のPOT苗販売+育苗用プランター等を使ったサンプル展示(これを機会に常設化すればより効果的)

3:カルチャー教室の強化・・・カルチャー教室(屋内で可能なもの)の数を増やす。会員は無料(あるいは1,000円引等)と言った訴求。教室の先生作品等を対象とした、ギャラリー&即売会。

4:夏向きの植木市・・・大部分の常緑樹+サルスベリ(夏に強い落葉樹)などの、夏向きの植木の展示と即売会。

5:梅雨対策商品のセール・・・カーポート、自転車置き場、テラス、軒下型収納庫、各商品のサイドパネル設置プラン、等のアピール。

6:防草対策プラン・・・砂利敷、防草シート+砂利敷、防草サンド(マツモト産業)の物販、防草サンドを使った雑草対策、お墓の雑草対策、他

 他にも、6月向けの企画・商品・プランは多数あるが、上記を参考にPR作戦を実行する事。ただし、この時期、1つの企画で大きな成果が望めるものは少ない。だからこそ、小さな企画を多数積み重ねることが重要になる。

 一方、消費税増税前の問い合わせが多く、工事が終わっていない物件もある。また、関東では、雪害の影響で問い合わせが増えたうえ、カーポート、テラス等の欠品が続いた。その関係で、より工事が遅れている店が多いであろう。従って、その消化に追われ、6月にセールや店づくりが疎かになる危険性もある。消化作業をこなしながらも、後手に回ることが無いように、特に注意する事。

「egg-推奨グランドカバー・10選」

*匍匐性のグランドカバー=リピア(ヒメイワダレソウ)、グレコマ、リシマキア、ペニーロイヤルミント、モリムラマンネングサ

*ポイントに植えるタイプ=ギボウシ、ドラセナ、セトクレアセア(ムラサキツユクサ)、ツワブキ、メキシカンブッシュセージ

 

接客に関するキーワード・・・NO10

「店づくりに参加し、自分のコーナーも」

 「ショップ」と「オフィス」はどう違うのか。答えは、「ショップ=お客様のスペース」、「オフィス=スタッフのスペース」。だから、一般のお客様を対象とするエクステリア専門店のメインスペースは「オフィス」ではなく「ショップ」であることが必須条件となる。そして、お客様に満足していただける「ショップ」とはどのようなものかを考えることは、接客の原点となる。逆に言えば、「店作り」を考えなければ、接客の本質を知ることなど不可能だ。

 だからこそ、エクステリアショップの経営者・スタッフ全員が店づくりに参加する必要がある。特に、アドバイザー(営業、プランナー、と言った表現も同じ)は店づくりに参加することが、接客力アップの絶対条件となる。

 にもかかわらず、特に同担当者を「営業」と呼ぶ店は、店づくりを彼(彼女)等にさせないところがある。また、当人も他人の仕事と勘違いしている場合がある。まさに言語道断。現実に、そのような担当者で成果を上げている者など誰もいない。この点が、下請け業者との根本的相違と言える。だからこそ、アドバイザーは店づくりに参加し、可能であれば自分のコーナーを持つこと!

「ショップ=お客様にスペース。店作り=接客の原点!」

 

スキルアップのためのキーワード・・・NO10

「マクロ~ミクロへ! この基本を忘れるな!」

 接客技術、プラン作成能力、積算に関連する技術、(自己完結型対応の場合は)現場管理能力・・・など、アドバイザーには多くのスキルアップが求められる。だが、ミクロ的視点から、技術を習得しようとすると迷路に入り込み、何をどう学べばよいか分からなくなる。極端な場合は、鬱のような状態に陥る時もある。

 比較的作業が単純明快な積算に例を取ると、ミクロ的視点で1つの項目を完璧に纏めてから、次の項目に移ろうとすると、どのように全体の工事が流れ、その部分がどのような経過を辿り完成するのか、益々わかりにくくなる。

 逆に、全体の流れ(小計項目)の順番をまず纏め、次に小項目を同じような流れでとらえると、現場の工程と言うストーリーが描けるようになり、その後に値段と分からない部分を調べ付け加えると、自然に積算が出来上がる。

 要するに、マクロ的視点で大筋のストーリーから組み立て、少しずつミクロの疑問点を埋めて行けば、全体が闇の中に落ち込むようなことが無くなると言う事。他の作業も同様で、大から小へと言う原則を忘れてはならない。

「全体をまず鷲掴みにせよ! そして、細かな疑問点を調べ埋め込め!」

 

新・スーダラ雑感:第10回

鎌倉末~室町初頭に輝いた巨星の素顔・・・

 人の世とは、窓辺で見る夢の如し。地に疎らに散りばめられた石と同じ。

 おっさんが勝手に作った文章である。それが当を得たものであるか否かは分からないが、タイトルと上記文章で、今回の「新・スーダラ雑観」のテーマがなにかお分かりいただけたであろうか。そう、「夢窓疎石」である。大それた試みだが、彼の素顔に迫ってみようと思った。鎌倉時代~室町時代の日本庭園について考える機会があったからである。同時代の庭園を語る時(あるいは日本庭園を語る時)、彼を無視することなど不可能であるからだ。

 だが、言うまでもなく「夢窓疎石」は単なる庭屋ではない。それどころは、日本仏教界・禅思想の巨星である。だから、いい加減・無責任を身上とする「新・スーダラ雑観」であっても、オチャラケを書く勇気などおっさんにはない。その旨、ご了承を・・・

 

 「夢窓疎石」(あるいは「夢窓国師」と記憶している人も多いであろう)の名前を知る人は多い。だが、著名な作庭家、禅宗の高僧、と言った程度の知識の人が大半を占めるのではないか。おっさんも、仏教好き・庭に関連する職業と言うことが無ければ、同様であったかもしれない。そこで、「夢窓疎石」とはいかなる人物か、簡単に説明しておく。

 

 「夢窓疎石」は伊勢国(三重県)の出身(建治元年・1275年生まれ)で、父は佐々木朝綱、母は平正村(北条正村とする説も)の娘。佐々木朝綱とは源氏二十一流の一つで、第51代・宇多天皇の皇子を祖とする。しかし、母方一族の争いなどで、甲斐の国(山梨県)に移住し、幼くして出家する。従って、名門の出であるゆえに、より悲哀を感じる幼少期~少年期であったと推定される。

 出家当初は天台・真言宗などを学び、1292年に東大寺で受戒(戒律を受け正式に僧侶となること)したと伝えられている。しかし、その後は禅に興味を持ったのか、京都・建仁寺の無隠円範に師事。さらに鎌倉へ移り、円覚寺・建長寺などで修業に励む。さらに、1303年に同じ鎌倉・万寿寺の高峰顕日に学び、1305年に浄智寺で禅僧としての因果を受ける。

 多くの寺で学んだこと、推定30歳で禅僧として認められたこと、などを考えると、禅僧としての前半の歩みは、決してエリートコースに乗ったとは言えなかったのではないか。

 しかし、1325年には後醍醐天皇の要望で上洛し、勅願禅寺である南禅寺の住持、翌1326年には北条氏に招かれ貞顕などから厚い信仰を得る、1330年には甲斐の守護・二階堂貞藤の要請で恵林寺を創建・・・このように東国では南宋から日本に来た禅宗の高僧・蘭渓道隆以来とも言われる高い評価を受け、名実ともに日本を代表する禅僧となる。

 ここで注目すべきは、ある意味、足利尊氏とは敵対関係にあった、没落前の北条氏と極めて近しい関係にあったと言う事。にもかかわらず、「夢窓疎石」は足利家からも高い評価を受け、北条氏没落後の南北朝~室町時代初期にかけ、ますます活躍の度を深めている。

 足利家の内紛・観応の擾乱での調停役、後醍醐天皇を弔うため全国での安国寺建立、京都・天龍寺の建立、などの活躍を見れば一目瞭然だ。このような功績に対し、歴代天皇から、夢窓国師・正覚国師・心宗国師・普済国師・玄猷国師・仏統国師・大円国師と7度にわたり国師号を賜与され、七朝帝師と称されたことは特に有名で、知る人も多いのではないか。勿論、夢窓国師などの別名が定着しているのもこのため。

 なお、「夢窓疎石」は1351年に76歳の生涯を閉じている。勿論、当時としては極めて長命であった。

 この他、京都・西芳寺、同・天龍寺、多治見・永保寺、鎌倉・瑞泉寺、甲州・恵林寺、身延・覚林房など、多くの作庭を行ったこと、京都・銀閣寺の開山となったことなど、どうして一人の一生でこれほどの活躍が出来たか不思議なくらいだ。

 余談ではあるが、歴史好きなら銀閣寺の開山が「夢窓疎石」と言う事に疑問を持つ人もいるのではないか。同寺を建立したのは足利8代将軍・義政で、建設が始まったのは1482年頃とされている。そう、「夢窓疎石」が没して90年以上が過ぎているからである。当たり前だが「疎石」に再生神話などない。理由は簡単で、寺の格を上げるため、過去の著名な僧侶の名前を開山として借りる習慣があったから。これを勧請開山と言うが、室町の世において「夢窓疎石」がいかにビッグ・ネームであったかが分かる。

 

 北条氏と足利氏の関係について少し話を戻す。源氏の執権となり、北条氏は鎌倉幕府を継承した。しかし、後醍醐天皇・足利尊氏らは、お互いの利害が一致し、北条氏を倒そうとする。直接北条一族に引導を渡したのは新田義貞であるが、敵対関係にあったことに変わりはない。そして、前述のごとく「夢窓疎石」は北条氏・鎌倉・甲斐などと縁が深い。加えて、ほぼ没落確実となった時点でも、手を差し伸べている。

 その後、後醍醐天皇と足利尊氏は対立し、やがて足利氏が勝利をおさめ、室町時代へ突入する。この流れを、「夢窓疎石」と言う人物から考えると、北条氏、後醍醐天皇、足利氏、この3つの対立軸の全てと深い関係にあり、北条氏、足利氏に関しては師匠的立場で迎えられている。

 「僧侶であり、浮世の争い事とは無関係」と言ってしまえばそれまでだが、単なる企業間対立などではなく、お互いに命のやり取りを行った間柄だ。簡単に割り切れるものではないであろう。

 だが、事実は小説より奇なりで、「夢窓疎石」は3者の壁などまるでなかったかのように迎えられ、その要望に応えている。真実などおっさんには知る由もないが、それだけの魅力を持っていたと考えるしかない。「夢窓疎石」とはそれだけの偉大さを持っていたと・・・

 

 では、「夢窓疎石」なる人物像を知るため、他の手掛かりはないのか。結論から言えば存在する。直筆の書、足利直義(足利初代将軍・尊氏の同母弟。俗に副将軍と呼ばれた)に与えた仮名法語「夢中問答集」・尊氏の人物像を書いた文章、等の著述が残されているからだ。

 まず、「夢窓疎石」の書であるが、その一つに「別無工夫」と言う4文字がある。「別に工夫なし」。何という簡単な文章? これが偉人の書文か? 脱帽。

 続いて、「夢中問答集」(全体では93項目)の冒頭部分(第1項)紹介しておく。

 足利直義の問①

 仏の目的は、多くの人の苦しみを取り去り、楽を与えること。なのに、仏教はなぜ欲を捨てろと言うのか。

 夢窓疎石曰く

 欲が多ければ罪を作ることも多くなる。(罪が多いと)来世で必ず地獄に落ちる。ちょっとした欲を出すことが大損につながるわけだ。これ以上のマイナスは無い。しかも、欲を満たして得になることなどたかが知れている。なおかつ、欲を持てば持つほど、(大切なものを)失う可能性が高くなる。

 運よく失わなくても、寿命が尽きる時、あの世にもっていくことなどできない。だから、仏教では、あの世に持っていける利益とは何かを教える。福を求める欲心を捨てれば、自然に身の程の福は満たされると。

 今、裕福な人は、前世で自分の命を投げ出して、利益を行った(良い)報いを受けているのだ。今、貧乏な人は、前世で利己を極めた(悪い)報を受けている。努力すると言う事も、努力する才能を前世から与えられたからだ。

 この道理に従って、利益と言う種を蒔いた時から、財産と言う花が咲いているのであり、利益を蒔きもせず、財産だけを求めようとしても、それは不可能なこと。そんな事では、ついに罪を犯すことにもなる。だから、今生で欲を捨て、利益を行えと教えるのだ。

 

 この冒頭問答を読み、あなたはどう感じたか。おっさんは、何とセオリー通りの、分かりやすい問答であるのかと感心した。何の奇をてらったところもない。世間でイメージされている、難解な禅問答ともほど遠い。さらに言えば、前出の書の4文字と共通するものがある。そして、残りの92項でも同じように分かりやすく、親切に直義を諭す。

 「夢窓疎石」の肖像画も何点か残されている。それを見ても、書、問答集と同じように非常に柔和だ。しかし、彼は凡人では考えられないぐらいアクティブな人生を送っている。彼の造った庭も、時として荒々しい風貌を見せる。

 ああ、「夢窓疎石」に迫ると意気込んだが、その影は遠のくばかり。それが「疎石」?

  (みずき りょう)

 

 

「egg-WORLD」2014年5月号  編集・発行:egg-藤田 哲夫

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