「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,115
「日本庭園と日本外構 編」・・・江戸時代の作庭書「夢窓流治庭」③!
「夢窓流治庭」・・・中谷ゼミ&飛田範夫(ひだのりお)作品をベース資料とする
34:安居石とは
安居石は主人島に設置する。
35:遊居石とは 36:腰息石とは
遊居石と腰息石の設置場所は安居石と同じ。
37:鶴石とは
鶴石は蓬莱島の亀石に向けて設置する。方丈島や瀛州(エイシュウ:①中国・隋時代の都市 ②中国では蓬莱・方丈・瀛州を神の住む3つの山とし重視 ここでは後者を指す)にも設置する。ただし、蓬莱島に設置する場合は松を植える事。方丈島と瀛州に設置する時は竹か梅を植えてはいけない。
38:亀石とは
鶴石と同じ場所に設置する。
39:竹石とは
竹石は方丈島に設置する(方丈島と瀛州には竹と梅を植えてはいけないと37項にある。原文の表記方法に問題があるのでは?)。
40:梅石とは
梅石は瀛州に設置する(従って、37〜40項に関しては、蓬莱島には松、方丈島には竹、瀛州には梅を植えるか、それに代わる石を設置すると解釈すべきであろう)。
41:主人石とは
主人石とは主人島を作らない時に、その代用として設置する。これは幸せを祈るための石だ。
42:客人石とは
客人石は客人島を作らない時に、その代用として設置する。これは幸せを祈るための石だ。
43:洲門石とは
洲門石は池の前や入り江に向かう淵に設置する。
44:羅漢石とは
羅漢(阿羅漢とも=サンスクリット語で「アルハット」。仏教の聖者で大乗仏教の菩薩=サンスクリット語で「ボディーサットヴァ」とよく対比される。十六羅漢、十八羅漢などが代表的グループ)石のことを、十六羅漢石とも呼ぶ。これは、石の数が16あるという事ではない。一つの石を設置しても羅漢石と言う。山の部分では日天石の下、その他、川の襟(川のどのあたりか不明。上流のこと?)、橋の向こう側に設置する。石ではく島にする場合もあり、これを羅漢島と呼ぶ。
45:座禅石とは
座禅石は山の襟(どのあたりか不明。頂上から少し下がったところ?)に設置する。
46:八部石とは
八部石は影向石の側に設置する。しかも対面が水際である事。
47:蓬莱石とは
蓬莱石は蓬莱島を作らない時に、代用として設置する。これは幸せを祈るための石だ。
48:方丈石とは
方丈石は方丈島を作らない時に、代用として設置する。これは幸せを祈るための石だ。
49:瀛州石とは
瀛州石は瀛州島を作らない時に、代用として設置する。これは幸せを祈るための石だ。
50:青苔石とは
青苔石は山の腰(中腹〜麓)か、または、対面が水際となるように設置する。
51:寿命石とは
寿命石は池の前に設置する。ただし、最も上席(上座)である事。
52:富貴石とは
富貴石の設置方法は寿命石と同じ。
53:礼拝石とは
礼拝石は池の前中央に設置する。
そこで本日の一口アドバイス。
「初登場の石も続々登場! それは作庭の進歩かまたは無意味な羅列か?」
(りょう)