「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,118
「日本庭園と日本外構 編」・・・江戸時代の作庭書「夢窓流治庭」⑥!
「夢窓流治庭」・・・中谷ゼミ&飛田範夫(ひだのりお)作品をベース資料とする
第二章 橋の名前に関する記述
1:通天橋とは
通天橋とは高い山の横に架かっている橋の事だ。ただし、人が通るための橋ではない。
2:滝池橋とは
滝池橋とは正面の池の中央に架かっている橋の事だ。
3:影向橋とは
影向橋も滝池橋と同じ場所に架ける。ただし、正面から見て縦に架ける場合と横に架ける場合がある。その他、池に島がある時は岸から島に架ける場合もある。その時の島の名前を影向島と呼ぶ。
4:鵲(カササギ)橋とは
鵲橋は池の少し脇に架ける橋の事だ。最も、橋げたを2枚にして、少し折れ曲がっているように架ける場合もある。
5:相性橋とは
相性橋は、隣接して2つ架かっている橋の事だ。
6:八つ橋とは
八つ橋とは8つの橋げたを千鳥状(縦横に方向を変える)に架ける橋の事だ。
7:川襟橋とは
川襟橋とは、その言葉通り川の上流に架ける橋の事だ(この項の原文は「常の如し」と記されているだけ。従って、筆者の想定で意味を記入)。
8:丸木橋とは
丸木橋とは、樵(キコリ)が通るような、深い谷に架ける橋の事だ。
9:藤橋とは
藤橋とは、人が殆ど通らない、山深い谷に架ける橋の事だ。
第三章 御成庭に関する記述
御成庭と言う山水(庭)は植栽等を行わない。外の通路も植木の根が張っている場合は、それを表面に浮き出させる事。ただし、大木が植わっている場合はそのままで良い。また、目隠し用として木を植える場合は、棒松(読み=ボウマツではなくハエマツと読む可能性が強い。意味は直立した松と言う事か?)の類にする事。(御成庭)の全体構成は砂を敷き詰め浜形のイメージにする事。小石、色石の部分使い、捨石、景石等を少数設置する、あるいは、周辺にサツキ類植えるなどして、少し変化をつけても良い。いずれにしても、四方の見通しを良くして、木で隠れてしまうような場所を作らないことが極めて重要なポイントとなる。
補足事項:御成庭とは宮家・摂家などでよく作られた、遮る場所が無く見通しの良い庭の事。高貴な人との接見場所としても使われた。
そこで本日の一口アドバイス。
「石の項目と比較すると、かなりシンプルになった橋・他の記述。理由は???」
(りょう)
太鼓型の橋
八つ橋の変形