eg-倶楽部・2015年春号 「グランドカバー」にもっとこだわりを!

eg-倶楽部  15年春号

お客様とお店をつなぐ「コミュニティー紙」  編集:egg本部

 

春

 

さあ「春」がやってきました。全てのものが動き出します。私たちの暮らしもアクティブに・・・

「春」はガーデンライフが最も楽しくなる季節でもあります。また、家を新築される方は、その外構を創る本格的な活動も始まります。でも、欧米の生活スタイルと比較すると、まだまだガーデンとの距離が大きいようにも。せっかく創った外構との関わり合いも少なく、完成した段階でTHE END。そんな風に感じられてなりません。

でも、本来のガーデンとは、あるいはガーデンライフとは、そのようによそよそしいものではありません。もっと身近で暮らしに密着したものです。同時に、全ての人がもっと楽しむべきものです。

そして、ガーデンライフを最も身近に引き寄せてくれるのが「草花」。だからこそ、「草花」との関わり合いを深める事から始めるべきでしょう。今回は、そんな「草花」の中でも、意外になじみが薄い「グランドカバー」について考えてみます。なぜなら、大切なものでありながら、あまりにもおざなりに選び、損をしている。そんなケースが目立つからです。

 

「グランドカバー」にもっとこだわりを!

 

「グランドカバー」って一体何だ???

「グランドカバー」ってそもそも何でしょうか? 実はこれが意外に難題。一般の方にとってはなじみの少ない分野で、プロにとっては当たり前と勝手に知ったかぶりをして、その意味(定義)を改めて考える機会が少ないからです。だから、「グランドカバーとは何ですか」と改めて聞いてみると、的確な答えがなかなか返ってきません。同時に、誰もが認める明確な定義も定まっていません。

ただ、エクステリア・ガーデンと言う世界では、実際には2つの解釈が存在します。1つ目は、コンテナ(鉢・プランター等)に植えられていない全ての植物。2つ目は、地面を覆うように広がる植物。以上です。そして、今回は後者の解釈を優先して、「グランドカバー」について考えてみます。

プロが外構・ガーデンのプランを考える時、全体構成(ゾーニング)、土木的要因(土留め・基礎、等)、段差処理(階段・スロープ・水勾配、等)、各部門のデザイン・材料選び、植栽、などを考慮し、1つの作品となります。そして、植栽の中には植木と草花と言う2つの要因があります。両者とも同等に重要な存在です。にもかかわらず、植木に関してはある程度こだわっても、草花に関してはお任せ状態で終わっているケースの方が多い。これが現状です。

プレゼン資料や、図面・積算書等を見ても、植木の名前は入っていても、草花に関しては、単に「グランドカバー各種」と言った記載しかないものさえ珍しくありません。しかし、このような対応により、大きな欠陥が生じる事も珍しくありません。

 

お手軽グランドカバー「リピア」「グレコマ」

かつてエクステリアの世界では、「グランドカバー」と言えばタマリュウ。そんな時代がありました。確かに、土間コンクリートの目地部分等には適した植物です。しかし、特に強いわけでも、洋風ガーデンにぴったりの訳でも、踏み付けに耐える訳でもありません。また、広いスペースのグランドカバーと言えば芝生類。しかし、改良種が出回るようになったとは言え、意外に手のかかるものです。

だからこそ、私たちはもっと多くの「グランドカバー」を知り、もっと良い使い方を知り、もっと楽しむ必要があります。そこで、最も扱いやすく使い勝手の良い物の代表2種と、個性的な代表2種を紹介しておきます。

「リピア(和名=ヒメイワダレソウ)」

リピア

 

 

 

 

 

 

リピア(ヒメイワダレソウ)

クマズラ科の草花で、踏み付けに強い、強靭で繁殖力旺盛、でもランナーが比較的短くコンクリート部分等への侵入は少ない、植物体自体が小さく可憐、小さな花を長期間咲かせる・・・と言った特徴を持っています。近年は普及率が高まり、入手しやすく価格も手頃です。要するに、ある程度広い場所、人が歩く場所等には最適の「グランドカバー」。芝生代わりに使ってもOK!

「グレコマ」

グレコマ

 

 

 

 

 

グレコマ

 

強さNO1の「グランドカバー」。日向~日蔭までOK。シソ科の草花で、アジア~ヨーロッパまで幅広く自生しています。しかも、斑入り種が多く出回っており、観賞価値が高いと言う特性も見逃せません。ただし、強靭過ぎて大変と言った悩みもあるので、この点だけは注意してください。また、「リピア」よりも若干植物体が大きくランナーも長い。このため、コンクリート部分への侵入もより大きくなります。

「ベビーティアーズ」

ベビーティアーズ

 

 

 

 

 

ベビーティアーズ

 

少し珍しく個性派の「グランドカバー」。世界一小さな花とも言われています。ソレイロリア科でイタリア・コルシカ島の原産。この点もなんとなくロマンチック。門柱の下など限られた空間に使ってみて下さい。

「モリムラマンネングサ」

モリムラマンネングサ

 

 

 

 

 

 

モリムラマンネングサ

 

ベンケイソウ科の多肉植物。マンネングサには多くの種類がありますが、その中で最も小さく繊細な「グランドカバー」。ただし、詳しい出所は不明。強くてどこにでも使えますが、少し離れるとコケに似ています。従って、和モダン系の庭にも最適。スナゴケなどは強靭で使いやすいのですが、乾燥するとすぐ茶色く変色すると言う欠陥があります。だからこそ「モリムラマンネングサ」がお勧め!

勿論、他にも多種多様なお勧め「グランドカバー」があります。ただ、一度に多くを紹介しても混乱するので、取りあえず上記を参考にしてください。そして少しでも興味がわけば、「グランドカバー」の面白さにもっと足を踏み入れてみては・・・

 

「春のエクステリアフェア」実施中!

さあ「春のエクステリアフェア」スタート!

新築外構のプラン作成とガーデンライフのためのシーズン到来! だから、楽しくお得なフェア実施中! 草花・植木に関するご相談、ガーデンライフをもっと楽しむために、既存の外構・ガーデンリフォーム、カーポート・ガレージ・物置・テラス・ガーデンルームなどエクステリア商品の設置、新築外構に関するご相談 ・・・いえいえ、ブラリと遊び気分でも。ご来店を、お待ちしています。

 

eg-倶楽部・2015年春号・・・編集・発行:egg-本部