「コンクリートを打ちたい」とのご要望でしたが、現場を調査すると問題点が。今回今後注目のアイテムを使用した駐車場工事をご紹介します。
施工前
もともと駐車スペースとして想定されていないこのスペース。
浄化槽の蓋とその補強コンクリートがあります。
蓋は鉄製で随分古いもの。
怪しい・・・と思いレベル(コンクリート面の高さ)を取ったところ、この浄化槽の周りのコンクリートは水勾配ほぼゼロ。
つまり、素直にコンクリートを打つとこの浄化槽付近で段差ができる、もしくは雨水が溜まる。
きちんと水勾配をとると、この浄化槽自体の調整が必要になり工事費用が馬鹿にならない、また鉄製の蓋の浄化槽自体が今少ないので一歩間違えれば・・・。
そこで「雨水を透水する」舗装を検討しました。
施工中
下地のクラッシャーランを転圧し。。。
こちらの蜂の巣のもの。これがグランドグリッドです。
これで砂利を固定することにより、普通の砂利敷のように砂利が沈むこともなく駐車場に使えるというスグレモノ。
①基本的に水勾配を意識する必要がない
②他の透水性舗装より遥かにコストが安い
③透水性なので夏の照り返しが軽減される
④工期・養生期間が短い(こちらの現場の場合、1日で4tトラックが上に載れました。)
⑤コンクリートより、経年劣化が少ないと考えられる、もしあっても砂利を入れ替えればよい(タイヤの跡が気になる方はうってつけですよ)