みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,253

 「エクステリア用天然木大研究」第4回・・・エクステリア材の正しい使い方②?

天然木の正しい使い方②=エクステリア材に相応しい樹種を選ぶ

エクステリア材として正しく天然木を使うポイント。2つ目は正しい樹種を選ぶと言う事です。天然木と言っても、世界中の材木が対象となるわけで、その数は無限に近いとも言えます。となれば、その性質も千差万別。柔らかい物・堅い物・重い物・軽い物・ヒビワレしやすい物・ヒビワレしにくい物・ソリヒネリの大きなもの・ソリヒネリの小さなもの・腐りやすい物・腐りにくい物・強度的に優れている物・強度面で比較的弱い物・云々云々・・・加えて、これ名の性質が複雑に組み合わさっています。

ただし、天然木をエクステリア材として使う場合は、屋内で構造材・造作材として使う以上に過酷な条件にさらされます。風雨だけではなく強烈な紫外線にもさらされるからです。となれば、同じ木材を屋内と屋外で使った場合、当然の事ながら屋外の方が耐久年数が短くなります。つまり、天然木をエクステリア材として使う場合は、より耐久性に優れた木材を選ぶ必要があると言う事。また、条件が厳しいため、ヒビワレ・ソリヒネリも屋内以上にひどくなります。一方、強度面では優れている方が勿論良いのですが、現実には建築構造材以上に大きな荷重がかかったりするケースは稀で、それ程樹種選びの重油ポイントとはなりません。以上のような基本条件により、エクステリア材は耐久性に優れ(腐りにくい)+ヒビワレ・反りひねりの少ない木材を選ぶ事が重要になります。

そして、国内・海外の情報を集め、エクステリアの本当のプロと呼べる人達は、長い年月をかけ候補となる多くの木材を試してきました。結果、湿気は多く暑いと言う日本の気候にも阻まれ、殆どが「△」「×」「?のまま」と言う結果に至りました。逆に言うと、「○印」を自信を持って付けられるエクステリア用天然木は極めて少ないと言う結果に至りました。

その実験結果に関しては、少し煩雑になりますが、別項で詳しく述べます。エクステリア材としてOKと言われている木材の中にも、厳しい視点でチェックすると「△」以下の木材があまりにも多いからです(注:上記で提示した以外の理由で不適合となる木材もある)。ただし、この項の目的は、最も信用性の高いエクステリア用天然木を提示する事です。従って、以下に筆者が自信を持って推奨できるごく少数のエクステリア材(天然木)だけをセレクトしておきます。

「エクステリア推奨天然木」=「イペ(ハードウッド・南米材)」「ウリン(ビリアンと言う表示も。ハードウッド・ボルネオ産)」「レッドウッド(セコイアと言う表示も。栽培木・カリフォルニア地方産)」の3種。そして、準推奨材として「マサランドゥーバ(アマゾンジャラ等の別名表記も。ハードウッド・南米産」「サイプレス(オーストラリアヒノキ)」。以上の5種。

そこで本日の一口アドバイス。

「エクステリア用天然木の一押し=イペウリン(ビリアン)レッドウッド!」

(みずき りょう)

イペ

 

 

 

 

 

 

イペ材を使ったウッドデッキ

 

ウリン

 

 

 

 

 

ウリン材を使ったウッドデッキ

 

レッドウッド

 

 

 

 

 

レッドウッド使ったエクステリアの施工例

 

サイプレス

 

 

 

 

 

 

サイプレス材