メルマガ「eg-倶楽部・秋号」 「レッドウッド」と「ウリン」!

eg-倶楽部  15年秋号

お客様とお店をつなぐ「コミュニティー紙」  編集:egg本部

秋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真:真っ赤な彼岸花と黄金色の稲穂

2015年もまた猛暑でした。でも季節は廻り、もうすっかり「秋」。中秋の名月が夜空に燦然と輝き、その光を受けて枯れ尾花も輝く。そんな光景が何となく心の中まで清めてくれます。カタルシス。それもまた「秋」の顔の一つかも知れません・・・藝術の秋・読書の秋。

里山。日本人が忘れかけている原風景。真っ赤な彼岸花が咲く頃、黄金色の稲穂が大きな恵みを私たちにもたらせてくれます。そして、クリ・カキ・ナシ・ミカン・リンゴ、等々。多種多様な果物も・・・恵みの秋・食欲の秋。

そして、ガーデンライフの秋!

外構・ガーデンの世界でも秋は活況を呈する季節。でも、自然を忘れてしまった外構・ガーデンは何となく寂しい。だからこそ、天然素材を有効に使いたい。と言う事で、今回はエクステリアで最も有効な天然素材「木材」を取り上げます。でも、多種多様な木材全てを紹介する事は不可能。だから、2人のスーパースター「レッドウッド」と「ウリン」にスポットをあてます。でも、この2人、性格(特性)に大きな違いが・・・

 

「レッドウッド」&「ウリン」の異なる個性!

 

「天然木は長持ちしない」と言う誤解の解消から・・・

「木は大好きだけど、腐りやすく長持ちしない。メンテナンスも大変」こんなご意見をよく耳にします。でも、ズバリそれは誤解です。例えば、コンクリート製品、金属製品であっても20〜30年もすると劣化・錆・表面変化・部品の破損などで、古ぼけたり壊れたりすることの方が多い物。それは、誰もが知っている事実です。逆に、天然木の場合、経年変化はありますが、正しく使えば30年以上持たせる事は可能です。従って、天然木の耐久性は金属やコンクリート製品と同等以上。それが、偽らざる事実です。

また、最近多用されるようになった木樹脂製品。今からご紹介する「レッドウッド」「ウリン」と比較すると、耐久性が劣ると言うのが多くの専門家の見解です。

ただし、天然木を使う場合は「正しい使用材の選択と正しい施工」「一定の経年変化を受け入れる」「使用材・使用条件によってはローメンテナンスを」と言った点の認識が必要となります。これを前提に、「レッドウッド」「ウリン」とはどのような木材で、どの様に使えば良いかについて検証します。

 

「レッドウッド」とその正しい使い方

「レッドウッド」とはカリフォルニア州(主にレッドウッド国立公園)だけに自生する世界一背の高い樹木「セコイア」のことです。このように、希少植物となった原因はアメリカ開拓時代の乱伐にあり、現在は政府の保護下にあります。ただし、A:樹液に大量のタンニンを含み極めて腐りにくく、シロアリも殆ど食害しない(抜群の耐久性) B:ソリ・ヒネリ・ヒビワレが極めて少ない C:軽く(木材の比重0.5強)加工性・風合いが良い・・・など、木材として極めて魅力的な性質を持っています。しかも、30年程度で伐採可能にまで成長するため、アメリカ政府の厳重な管理下の元に植林が行われ、市場に出回るようになりました。当然の事ながら日本にも輸入され、最良のエクステリア材として高い評価を受けています。

では、「レッドウッド」の実際の耐久性とは? 最も過酷な「デッキ」として使った場合、ズバリ20〜30年と言ったところ。非常に優れているが、木材最強の耐久性と言う評価(30年以上)を持つ「ウリン」よりは少し劣ると言うのが本当のところ。

上記の性質・耐久性評価、それにプロの体験を元に「レッドウッド」の最良の使い方を提示すると以下のような結論が導き出されます。

1:目隠しフェンス、加工の複雑な門柱・パーゴラ・ガレージバルコニー等は「レッドウッド」が一押し!

2:「デッキ」の場合は、5年に一度程度の塗装(メンテナンス)を行った方が良い(従って、ノーメンテナンスの場合は「ウリン」の方が安心)。

3:評価の高い「エクステリア用天然木」の中で、「レッドウッド」だけが栽培木であると言う事。つまり、それ以外の木は自然破壊、地球温暖化問題の危惧を持っているが、「レッドウッド」はその心配が無い木材であると言う事。この点も、今後の重大な選択ポイント。

15:栽培林

 

 

 

 

 

レッドウッドの栽培林

 

15:ウッドデッキ

 

 

 

 

レッドウッドのデッキ

 

 

「ウリン」とその正しい使い方

続いて「ウリン」の特性について。「ウリン」はボルネオ島に産する樹木で、最近はインドネシアよりもマレーシアから輸入されるケースが多く「ビリアン」と呼ばれることもあります。クスノキ科の樹木で、現状では耐久性NO1の評価。理由は、木材の比重が0.96前後と極めて重くて硬質である上に、樹液にタンニンを大量に含んでいるため。前述の通りノーメンテナンスで30年以上持つと言われています。事実、私たちも多くの販売実績を持っていますが、腐ったと言うクレームはゼロ。

ただし、タンニンが多いため、施工時から約6ヶ月程度は赤い樹液が周囲を汚す事があります。しかし、無害でキッチンハイター等でふき取れば落ちるもの。この事実も広く知れ渡り、それが原因で「ウリン」を避ける人も極めて少なくなりました。

また、「ウリン」はソリ・ヒネリ・ヒビワレも少なく、値段も十分に手の届く範囲。以上を参考に、「ウリン」の最高の使い方を提示すると、以下のような結論が導き出されます。

1:最も過酷な条件で使われるデッキには間違いなく最高の素材。木樹脂・樹脂・その他の加工処理木材(サーモウッド・エコアコールウッド、等)よりも自信を持ってお勧め。

2:目隠しフェンス等に使う場合は硬くて重く、加工性に難点があった。しかし、厚さが15  ㎜程度の薄板が発売されたことで、横格子タイプ等の単純デザインの場合は一押し材として使う事が可能になった(ただし、クロス格子・複雑なデザインフェンス等には問題あり)。

3:熱帯雨林産の木材で、自然保護・地球温暖化問題を考慮して使う必要あり。

要するに「レッドウッド」と「ウリン」を上手く使い分ければ、工場生産品以上に有効なエクステリア材になると言う事です。しかも、そこには天然材にしかない風合いと温かさ、それに自然との相性も抜群。ただし、使いこなすには一定の技術が必要で、必ず私たちのようなエクステリア専門ショップにご相談ください。

11:ウリンの立木

 

 

 

 

ボルネオ島の「ウリン」

画像提供「木の情報発信基地(中川木材産業)」

 

11:ハイデッキ

 

 

 

 

 

「ウリン」のハイデッキ

 

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