みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,276

 「エクステリア用天然木大研究」第27回・・・プロ用とDIY用の決定的違いとは?

天然木を使った様々なエクステリア商品(現場)を分野別に取り上げ、各特性・どのような樹種を選ぶべきかについて述べてきました。ただし、そこにはごく一部の例外(SPF材を使ったデッキ)を除き共通点がありました。それは、大手メーカーが販売している商品(部材)であっても、木材を現場加工するものであっても専門職人が施工する「プロ用」であると言う事。

ただし、エクステリアやガーデンにはお客様自らがDIYで作ると言うもう一つの世界があります。天然木のエクステリア商品も同様。難しく考えなくても、ホームセンターで販売されている木製エクステリア商品の多くがその対象と考えて良いでしょう。主なものとしては、ラチスパネル・ガーデンフェンス・トレリス・プランター付トレリス・アーチ類・デッキパネル、それにやや大掛かりなものとして、高さが1,800㎜程度の大型デザインパネル・キットデッキなどがあります。ただし、木製収納庫・小屋(シェッド)・ファニチャー類は商品性格が異なるので、ここでは対象外としておきます。

そして、プロ用のエクステリア商品(部材)とDIY用商品とでは決定的差があります。それは、耐久性。プロ用は基本的に20年以上、DIY用は同10年以下と言ったところでしょう。勿論、ホームセンターでエクステリア用の木製商品を購入し設置する事は悪い事ではありません。それどころか、ガーデンライフを豊かにしてくれます。ただし、壊(腐)れば買い替えると言うことが前提となり、だからプロ用商品も壊(腐)やすいと言う誤解だけは持たないようにご注意ください。その誤解が天然目の魅力を失わせる原因になりかねないからです。

大型デザインフェンスに関しては、一時期プロが取り扱ったこともありました。同商品の大半はパイン(マツ)の防腐剤注入材で出来ており、耐久性に優れていると言われたからです。ところが、殆どがヨーロッパからの輸入商品で、気候の違いも影響し、20年以上と言う耐久性評価を得る事が出来ませんでした。従って、現在ではプロは基本的に扱いません。ハード型(DIY部門重視)ホームセンター・通販等が、大型で高級タイプの木製エクステリア商品として販売すると言う形態に変わりました。

ここで、DIY用の木製エクステリア商品を取り上げた理由。もうご理解いただけた事でしょう。プロ用・DIY用の両商品とも、エクステリアと言う世界に取って非常に大切なものです。ただし、基本的な考え方は全く異なるもの(分野)であると言う事。だからこそ、プロ用とDIY用の相違をしっかり把握し使い分ける事が大切。逆に、混同してしまうと天然木そのものの魅力を見失ってしまう事にもなりかねません。

そこで本日の一口アドバイス。

「プロ用は耐久性20年以上、DIY用は同10年以下。そこに決定的相違!」

(みずき りょう)

27:ラチスパネル

 

 

 

 

 

ラチスパネル

 

27:プランター付フェンス

 

 

 

 

 

 

プランター付トレリス

27:木製アーチ

 

 

 

 

 

 

 

 

木製アーチ

27:デザインパネル

 

 

 

 

 

 

 

大型のデザインパネル:一時期プロも扱ったが・・・