みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO2,327

 「現代住宅植栽考」 第47回・・・季節感たっぷりの便利低木3選①!

日陰・半日陰用の中木2選。出来れば上手く使って下さい。続いて、この項からは低木にテーマを移します。ただ、低木に関しても対象樹木はほぼ無限大。加えて、グランドカバー用草花と区別困難なものまで。従って、これまでと同様、人気種・おすすめ樹木に絞り込みます。まずは季節感が味わえるお馴染みの低木3選(ユキヤナギ、コデマリ、アベリア)から。そしてこの3種には、季節感だけでは無く、ツル性種のように(正確にはツル性植物では無い)細い枝を伸ばし、そこに花を付け、樹形がしなやかと言う点です。まずはユキヤナギから・・・

「春を告げる白花・ユキヤナギ」

ユキヤナギはバラ科シモツケ属の日本原産の落葉低木(中国原産と言う説もある)。学名は「Spiraea(シモツケ属) thunbergii)。ただし、自生種は石川県で絶滅危惧種に指定されるなど、貴重な存在となっています。別名にコゴメバナ、コゴメヤナギ、など。

樹木の特性としては、細い枝をしだれさせ長く伸ばす、早春(2月後半~3月)に純白の小花を群開させる、葉は鋸状で小さい、樹高は1.5m程度、非常に育てやすい・・・等々。ここまで書けばもうご理解願えたと思いますが、柳のように枝をしだれさせ、雪のような花を咲かせるためこの呼称となりました。というより、これほど樹形と名前がピッタリの植物も珍しいでしょう。

加えて、雪が完全に消える頃ユキヤナギが開花します。しかも、新葉が出る前に花が咲くため、一帯が新雪が積もったように純白になり見事。著名な春告花の1つである事も、言うまでもありません。なお、秋には褐色に紅葉する為、早春の純白の世界〜淡い芽吹き〜夏姿〜紅葉〜冬枯れ、と四季の変化を楽しむことも出来ます。

以上のような条件により、庭木としても切り花用としても人気種であり、新タイプの園芸種も多数出回るようになっています。切り花用としては、蒲田早生、蒲田高性、優性選別種の小雪など。庭木用では、つぼみが紅色で開くと淡いピンクのフジノピンキーなど。従って、将来的には早春に七色の雪が積もる(開花)ことになるかも? 最も、それが良いか悪いかは別として・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「早春に雪景色を再現! 著名な春告花でもあるユキヤナギを有効に使おう!」

(みずき りょう)

47:フジノピンキー

 

 

 

 

 

 

フジノピンキー(つぼみ・紅、花・淡いピンク)

 

47:樹形(花期)

 

 

 

 

 

 

樹形(早春の開花期)

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 樹形(秋の紅葉)

 

47:花アップ

 

 

 

 

 

花のアップ

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 葉のアップ