みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO2,346

 「現代住宅植栽考」 第66回・・・視線を引き付ける魅力的葉物5選④!

フォーカルポイントなどの演出に最適の葉物ブランドカバーを紹介中。この項では、名前そのものも魅力的なハツユキカズラを取り上げます。

「雪のように清楚?・ハツユキカズラ」

ハツユキカズラ(初雪葛)はテイカズラ(定家葛)の白斑入園芸種で、葉の色が初雪を連想させるためこの名が付きました。従って、分類的にはキョウチクトウ科テイカズラ属の園芸種・ハツユキカズラと言う事に成ります。学名も「Asiaticum(テイカズラ)’ Htsuyukikazura’(園芸交配種・ハツユキカズラ)」と表記する以外にないでしょう。

上記により、その特性を探る時も、まずテイカズラについて確認し、さらに両者の相違を付け加えておくのが最良の方法と言えます。従って、テイカズラとはどのような植物か最初に確認しておきます。常緑ツル性低木、ツルの長さは5〜10m程度、すぐに枝を出し分岐点当から根を張る、4月〜6月に5弁の白い小花を咲かせる、日本原産種で本州・四国・九州(一部朝鮮半島、等)に自生・・・などを上げることが出来ます。そして、此の段階で言えることは、草花では無くツル性の樹木だと言う事。

続いて、テイカズラとハツユキカズラの相違を確認すると、ハツユキカズラの方がコンパクト、同白斑入が入り特に新芽は白〜ピンクに染まり色鮮やか・・・と言う2点を上げることが出来ます。従って、テイカズラをグランドカバーに使用する場合は、広い敷地用の匍匐性植物or塀・壁面緑化植物として用途が主体。一方、ハツユキカズラはカラーリーフ的扱いが主体となっています。この事からハツユキカズラは草花扱いする方が多く、このシリーズでも樹木コーナーでは無く、草花コーナーで取り上げました。

また、樹形だけでは無く、両者は名前の優雅も注目点に加えて良いのではないでしょうか。ハツユキカズラの場合は既ににべたように、草花のマットの上に初雪が降ったような優雅な様相を示し、しばしの間、そのイメージを楽しんでみては・・・

テイカズラの漢字表記は前述のごとく定家葛。従って、テイカカズラと表記するのが正しいのでしょうが、発音しにくかったのでしょうか、いつのまにかテイカズラとなりました。ここまで書けばもうお判りでしょう。この名前はあの有名な歌人・藤原定家(平安時代後期〜鎌倉時代前記)から来ています。彼には最愛の式子内親王がいましたが、先にこの世を去りました。そして、親王の墓石にまとわりつくツル性植物の姿が定家を連想させるとして、定家葛と呼ぶようになったとの事。

そこで本日の一口アドバイス。

「ハツユキカズラはツル性常緑低木。でも、カラーリーフとしても魅力的!」

(みずき りょう)

66:ハツユキカズラ

 

 

 

 

 

 

ハツユキカズラ

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新芽

 

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紅葉

 

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花(テイカズラ)

66:テイカズラ

 

 

 

 

 

テイカズラ

66:式子内親王

式子内親王