みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO2,286

「天然素材の魅力」第19回・・・「石を敷く」と言う土間処理方法②!

砂利の使い方について言及しました。続いて、この項からは一般的な「敷材」について考えます。住宅用の敷材としては、レンガを代表とする焼き物、平板やILB(インターロッキングブロック)などのコンクリート製品、木レンガ・枕木などの木材製品、そして今回の対象となる天然石製品・・・などがあります。では、現代住宅にお勧めの敷石(天然石製品)とは?

<現代住宅用敷石の種類>

住宅用の敷石は3種に大別されます。①:板石を敷き詰めるタイプ ②:飛び石タイプ ③:ピンコロタイプ・・・以上。ただこれだけではそれぞれの特性を正確に理解していただくことは難しいため、もう少し詳しい説明を以下で行います。

①:板石を敷き詰めるタイプメインアプローチの主力タイプと考えて良いでしょう。なぜ主力かと言うと、メインアプローチ(玄関ポーチまでの敷地内通路)自体の考え方が変わったからです。昔はデザイン優先で<アプローチは長く・細く・一定の曲がりを加え遠近感を強調するのが良い>とされていましたが、現在は機能優先で(バリアフリー的発想も加え)<太く・短くその中でどうデザイン的工夫をくわえるか>が基本となっているからです。つまり、飛び石タイプなどは不向きとなり、天然石を使う場合は敷き詰め型が多くなったと言う次第。

このタイプの敷石の使用石材としては、和風の場合は「御影石」系がメイン。一方洋風の場合は「硬質砂岩」「石英岩」などが多く使われます。その他「大谷石」を代表とする凝灰岩(火山灰が固まった岩石)なども使われますが、軟質系で吸水率も高い物が多く(=劣化が激しい)あまりお勧めではありません。

また、サイズの大きな板石程強度が落ちる(ヒビワレしやすい)ため、少なくともカースペース(特にタイヤの乗る部分)の使用は避けるべきです(コンクリート下地等を施せばOKとの意見もあるが筆者は反対)。

②:飛び石タイプ・・・言うまでも無く、比較的大きな板石(30㎝以上の方形、円形)を間隔をあけて敷くタイプ。和風の庭園(特に露地)・住宅などによく使われますが、洋風でもプライベートガーデンのアプローチ(通路)などに使うのも有効。近年は、和風の場合は「御影石系」、洋風の場合は「硬質砂岩」「石英岩」等がメイン。

③:ピンコロタイプ・・・9㎝角・9×18㎝角程度の小さな石を敷き詰めるタイプ。強度的のも優れておりカースペースにも使えます。ただし、表面の凹凸が激しく、メインアプローチには不向き。使用石材に関しては、端材利用が可能なため、「御影石」「安山岩」「砂岩」「石灰岩」など様々(ただし、「御影石」がメイン)。

なお、上記①~③に使用される代表的石材については、次項でその特性について確認します。

そこで本日の一口アドバイス。

「現代住宅の敷石は<板石を敷き詰める>タイプが主力・・・その理由は?」

(みずき りょう)

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和風の敷石(御影石)

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洋風の敷石(インド砂岩)

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日本庭園内の飛び石

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ピンコロ(御影石)