みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

 

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO3,008

「天然素材の魅力」第41回・・・「エゴ」と「カツラ」の魅力とは?

シンボルツリーおすすめ10選を紹介中。この項では「エゴノキ」と「カツラ」を取り上げます。

<多彩な魅力=「エゴノキ」 なのに・・・>

「エゴノキ」=エゴノキ科エゴノキ属の落葉高木。北海道〜沖縄までの日本全国の雑木林に自生。樹高10m程度に成長。学名は「Styrax(エゴノキ属) japonika」。自生地・学名を見ても分かる通り日本原産の樹木。開花期は5月で芳香がある白花を群開。エゴサポニンと言われる有毒物質を果実や樹皮などに含む。また、口に入れるとエグミがありこれが名前の由来。

「エゴノキ」はスッキリ系の樹形(幹の彎曲がやや大きい)、成長が遅く管理が楽、花が美しい、観賞用として実も楽しめる、日本原産の植物・・・など多くの魅力を持っています。だから、シンボルツリー10選に加えました。でも、ベスト4には入れない。これが、「エゴノキ」最大の特色では無いでしょうか。つまり、多くの魅力を持ちながらも<決定打が無い>と言う事? 一言で表せば<個性に欠ける>と言う事では無いでしょうか? だから、これほど多く目にする樹木でありながら、一般の方で<これが「エゴノキ」>と即答できる人は意外に少ないのでは・・・

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「エゴノキ」の樹形

 

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「エゴノキ」の花

 

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「エゴノキ」の実と葉

 

 

<樹形+個性+日本代表=「カツラ」>

「カツラ」=カツラ科カツラ属の落葉高木。高さ30m・幹の直系2m程に育つ。自生地はほぼ日本全土・朝鮮半島・中国等だが、標高の高い谷川など比較的寒冷地を好む。学名は「Cercidiphyllum(カツラ属) japonicum」。日本原産種として扱われることが多い。木材は香りが良く耐久性に優れる為、家具、鉛筆、それに、将棋・囲碁磐などに使用される。

「カツラ」は筆者が好む樹木の一つ。樹形が美しい、葉が丸く枝も細く個性的かつ繊細、紅葉が美しい、日本の固有として扱われることが多い・・・などの理由によるもの。ただし、巨木に成長する為、狭い敷地の住宅にはあまりお勧めではありません。このため、シンボルツリー10選には加えましたが、ベスト4からは除外しました。また、「カツラ」は銘木として扱われることも少なくありません。特に、将棋盤・碁盤用の高級材として有名で、その美しさ・優れた耐久性は折り紙付き。少し敷地に余裕のある場合は、「カツラ」の株立ち使ってみてはどうでしょうか。成長とともに、その価値がさらにアップする樹木でもあります。

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「カツラ」の樹形

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「カツラ」の葉と幹

 

 

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「カツラ」の紅葉

 

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「カツラ」の巨木(和池の大カツラ・兵庫県香美町)

 

 

そこで本日の一口アドバイス。

「エゴノキとカツラ。共に日本を代表する樹木で有る事をお忘れなく!」

(みずき りょう)