みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ

りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO3,009

「天然素材の魅力」第42回・・・見直そう「イロハモミジ」の魅力!

シンボルツリー10選。最後に登場するのは「イロハモミジ」。そして、「ソヨゴ」「ハイノキ」「アオダモ」と共にベスト4にも加えました。一昔前と比較すると人気は下降気味なのになぜ???

<実は現代住宅にピッタリ「イロハモミジ」!>

「イロハモミジ」=ムクロジ科カエデ属の落葉高木。自生地は日本(本州以南の平地〜標高1,000m程度の地域)〜朝鮮半島〜中国〜台湾。学名は「Acer(カエデ属) palmatum」。英語名「japanese  maple」。成長すると樹高15m・幹の直系80㎝に達するが成長は遅い。花期は5月だが目立つものではない。果実は翼果で回転しながら風で飛ばされる。「ヤマモミジ」「オオモミジ」の近樹種で、いずれも手のひらのような葉が特徴で、「イロハモミジ」の葉は少し小ぶり。ただし、見分けはかなり困難。また、同3種は亜種・変種の関係とされる。

「イロハモミジ」は日本の秋を彩る紅葉の代表種。従って、「ウメ」「サクラ」「マツ」などと共に庭園用樹木・園芸用樹木としても多用されて来ました。このため、変種・園芸種も多く、これらを総称して「モミジ」と呼び、他の「カエデ」とは区別してきたことは周知の通り。また、シンボルツリー、その他の庭木用としては「イロハモミジ」以外の変種・園芸種もほぼ同等扱いとしても大きな問題は無いでしょう。

上記のように、「イロハモミジ」は古くから庭園用樹木として多く使われ、名庭と言われる作品の多くに登場。また、一世代古い住宅でも最も多く使われる樹木の一つでした。この状況と比較すると、近年の住宅での使用率はむしろ下降気味。にもかかわらず、シンボルツリー10選に加えたばかりか、ベスト4にもランクインさせました。その理由は・・・

元々、極めて魅力的な庭木であることに加え、使用率が減ったことがむしろその価値を増大した・・・そう考えたからです。

では、「イロハモミジ」の魅力とは。①:スッキリ系の樹形(特に「株立」)でしかも個性的  ②:新緑・夏の緑・紅葉・冬姿とオールシーズン楽しめる ③:特にモダン系デザインと良くマッチし、和風にも洋風にもピッタリ(和風オンリーと考えるのは誤り) ④:育てやすく、樹形の乱れも少ない(成長が比較的遅い)・・・など。つまり、現代住宅にピッタリ。加えて、前述のごとくシンボルツリーとして使われる頻度は意外に少なく、個性とセンスを表現する好材料に。

シンボルツリー「イロハモミジ」の素晴らしさ、ご理解願えたでしょうか? では、門柱横の主木などろしてぜひ採用を・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「和を超えた現代の魅力=イロハモミジ! 本当に自慢できるシンボルツリーとして・・・」

(みずき りょう)

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「イロハモミジ(株立)」:現代住宅にピッタリ!

 

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超個性的な葉(紅葉)

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翌果:竹トンボのように回転しながら飛ぶ

 

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苗木

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野山に自生する「イロハモミジ」(秋の紅葉)