「天然素材の魅力」第47回・・・「ドラセラ・コンシンネ」の魅力!
引き続き、お勧めサブツリー(副木・低木)の紹介。「ナンテン」の仲間に続き、この項では「ドラセラ・コンシンネ」を取り上げます。
<シャープさ=モダン系に最適「ドラセナ・コンシンネ」>
「ドラセナ属」=リュウゼツラン科ドラセナ属の総称。別名「リュウケツジュ(竜血樹}属」(血のように赤い樹液を出すものがあるため)。学名「Dracaena」。自生地はほぼアフリカ全土。樹高10m以上の物から低木まで多用で、低木系だけでも50種に及ぶ大きなグループ。葉が美しいものも多く、庭木・観葉植物としても人気が高い。性質は頑健。
「ドラセナ・コンシンネ」=学名「Dracaena(ドラセナ属) marginata」。従って、「ドラセナ・マルギナータ」と言う別名で呼ばれることもある。葉は細くしなやかで赤味を帯びる。ただし園芸書も多く、葉が白斑入り・緑色など多様化している。樹高は一般的には3m程度。性質は頑健で管理も楽。
「ドラセナ・コンシンネ」は、葉が細く長くしなやか、樹形が非常にシャープ、頑健で屋外でも簡単に育つ、管理が楽・・・などの特色があり、導入当初は観葉植物として普及しましたが、近年では庭木としての人気も急上昇。特に、洗練されたその樹形がモダン系の建物にピッタリで、庭木としての普及率も急速に高まっています。
また、最近では園芸種も多数出回るようになり、原種に近い葉が赤味を帯びたタイプだけではなく、グリーンほぼ1色の物、斑入り種、など多様化しており、エクステリア用樹木としても益々用途が拡大して来ると想定されます。
また、「ドラセナ属」の植物は、前述のごとく多種多様で、超小型種で無い限り、今回の目的であるサブツリーとしてだけではなく、シンボルツリーとしても使用可能ではないでしょうか。樹高が3m近い大きなサイズは価格も高いのですが、思い切った使い方をすればこれまでのガーデンイメージとは大きく異なる作品となるかもしれません。一度チャレンジしてみては?
ただし、樹齢1,000年を超えるもの、巨木に育つものなどもあるため、新分野へのチャレンジには、その性質をよく研究し、最も適した樹種選びを忘れない事。
なお、「ドラセナ属」は一般的な観葉植物・庭木としてだけではなく、「幸福の木」と呼ばれる縁起物(写真参照)、万年竹(写真参照)などと呼ばれる青竹に似たタイプを使ったインテリア用の作り物(「苔玉」の材料としても使用)など、園芸の世界に新風も送り込んでいます。
そこで本日の一口アドバイス。
「モダン系との相性NO1・・・そう言っても過言ではないドラセラ・コンシンネ!」
(みずき りょう)
「ドラセナ・コンシンネ」:庭木としての施工例
「ドラセナ・コンシンネ」の樹形(インテリア用として加工)
「ドラセナ・コンシンネ」の葉①(一般的な赤葉)
「ドラセナ・コンシンネ」の葉②(緑葉)
「ドラセナ・コンシンネ」の葉③(白斑入り)
「ドラセナ」:白斑入りの別種
大型の「ドラセナ」(樹齢1,000年以上のものもある)
「ドラセナ」の花
「ドラセナ」(縁起物としても使われる「幸福の木」
これも「ドラセナ」(万年竹)