みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,015

「天然素材の魅力」第48回・・・手軽でチョー便利な「プリペット」!

お勧めサブツリー(副木・低木)。この項では「プリペット」を取り上げます。では選んだわけとは・・・

<困ったときには「プリペット」>

「プリペット」=モクセイ科イボタノキ属の常緑低木(半常緑と記載される場合もある)。学名「Ligustrum(イボタノキ属) sinense」。別名:セイヨウイボタノキ。原産地:中国。花期間:4月後半~5月前半。著名な園芸種:シルバープリペット(白斑入り)、プリペットオーレア(黄斑入り)。

葉が細かく枝が細いため樹形が繊細、陽春頃白い花を群開し美しい、巨大化しない、水切れに強い(殆ど水やりの必要なし)、ひなた〜半日陰まで対応可能、入手が簡単、お手頃価格、一般種(葉がグリーン)だけではなく斑入り園芸種等もある、細い枝を良く伸ばし刈込にも強い。「プリペット」の特性として以上のような点を記載することが出来ます。

ここまで書けばもうお判りでしょう。見て良し(現代住宅にピッタリ)、用途広し、管理楽々=「プリペット」で、こんなに便利な樹木は他にあまりないと言う事。だから、おすすめサブツリーに選びました。

当然、「プリペット」は用途も広く、シンボルツリーの周辺、門廻りの副木・低木、塀の外側、塀の内側・敷地のサイド(多少陽当たりが悪くてもOK)、生垣・・・など全てOK。特に生垣に関しては、細い枝を良く伸ばし、かつ刈込に強いため、NO1樹木と言っても差し支えないでしょう。例えば、かつての主役「カナメモチ&レッドロビン」と比較しても、現代住宅と言う条件下では断然「プリペット」に軍配!

「プリペット」のマイナス面を強いて上げれば、枝が良く伸びるため時々刈込が必要・・・と言った程度。でも、だから生垣に向いているし、仮に放置しても太く重苦しい枝が伸びる訳ではないので、とんでもないことに成るわけではありません。

だから筆者は<サブツリーで迷ったときは取りあえず「プリペット」>とよく言います。しかも、前述のごとく、白斑入(シルバープリペット)・黄斑入(プリペットオーレア)なども手軽に入手できるようになったため、組み合わせによりバラエティーも広がります。ただし、寒冷地では冬に葉を落とす(枯れる事はあまりない)場合もありますので、この点だけは注意してください。

なお、「プリペット」とは「プライベート」が元となった言葉で<私的なものを守る>と言った意味。つまり、生垣との関連性が深い名前と言えます。豆知識として覚えて置いてね・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「こんな言葉がピッタリ=サブツリー 困ったときの プリペット!」

(みずき りょう)

48:樹形

 

 

 

 

 

 

 

「プリペット」の樹形(POT苗)

48 :生垣

 

 

 

 

生垣

48:花

 

 

 

 

花:陽春に群開し美しい

 

48:プリペット

 

 

 

 

 

葉(一般タイプ)

 

48:シルバー

 

 

 

 

 

シルバープリペット(白斑入)

48:オーレア

 

 

 

 

 

プリペットオーレア(黄斑入)