「天然素材の魅力」第50回・・・グランドカバーが外構を変える?
外構(≒フロントガーデン)の植栽について検証中。シンボルツリー、サブツリー(副木・低木)に続いてはグランドカバーを取り上げます。ただしその品種も殆ど無限。従って、ここでは他の植物同様、お勧めの草花に限定し取り上げる事に・・・
<以外に知らないグランドカバーの真実>
でも、①:グランドカバーって何でしょうか? ②:フロントガーデンにおける役割は? ③:上手な使い方とは?・・・こんな初歩的な謎にまずお答えしておきます。
①:グランドカバーって何だ
この答えは簡単なようで意外に難しい。現に、<グランドカバーとそれ以外の草花(植物)とどう違うのか>明確な答えさえありません。また、<グランドカバー=屋外に地植えする草花で地を這うタイプの物>と狭義の答えを出す人と、<グランドカバー=屋外に地植えするすべての草花>と広義の答えを出す人に分かれ、定義自体判然としません。加えて、仮りに前者(狭義)派であっても、植え方・育て方で同じ草花でも差があるなど、どこまでが地を這うタイプか、どこまでがそれ以外か線引きは極めて困難。だから、今回は後者の<屋外の地植え草花(実際には一部樹木も含まれる)>と言う定義を採用しておきます。
②:フロントガーデンにおけるグランドカバーの役割&③:1つ上のグランドカバー使用方法
実は、近年になりグランドカバーの役割は益々重要になって来ています。最大の理由は<宅地の狭小化>。要するに、狭くて植木を存分に使えない物件が増えているため。そこで、狭いため<少量の植木+引き立て役の草花>と言った組み合わせがより重要になると言う事。また、極端な場合は0.1〜0.3㎡と言った狭小空間にグランドカバーを植えることで、フロントガーデンに潤いを与える事も出来ます。
具体的には(写真参照)、A:目地部にグランドカバーを植える B:階段とその周辺にグランドカバーを植える C:門廻りをシンボルツリー+サブツリー+グランドカバーと言う3部構成にする事でより豊かな演出江尾行なう D:塀廻りのわずかな空間にグランドカバーを植える E:小さなデッドスペースにグランドカバーを植える・・・と言った小さな工夫が、フロントガーデンを大きく変えます。
また、グランドカバーの範疇を超えますが、ツル性植物・ハンギング+アーチ・トレリスなどを上手く使い、立体的な構成を行う事でも、狭小空間をより豊かなものにしてくれます。
勿論、広いフロントガーデンであっても、グランドカバーを上手く使うのと樹木だけの植栽とでは大きな差が出ます。その最大の要因は、カラーリーフ等も含め、グランドカバーのバリエーションが豊かになり、昔は考えられなかったような植栽が可能となりました。
そこで本日の一口アドバイス。
「狭い外構にこそグランドカバーを! さあ、一歩上行くチャレンジを!」
(みずき りょう)
目地部にグランドカバーを植える
階段にもグランドカバー
塀外の狭小空間にもグランドカバーを
門廻りのたった0.3㎡程度のスペースにも
アプローチのもしグランドカバーが無かったら?