みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,041

「プライベートガーデン研究」第7回・・・まず「場所選び」から始めよう!

プライベートガーデンとは自分(家族)自身の庭。従って、目的も様々。ただ一つ共通しているのは、フロントガーデンとは異なり<他人の視線が気になる事が多い>と言う点。従って、通常はあまり外からは目立たない、メイン道路に接していない部分が主力対象となります。勿論、欧米ではこの部分に設置するのが常識。しかし、日本の場合は、同部に充分な空間が無い事も珍しくありません。ではどうすれば・・・

<日本の住宅でも90%以上、プライベートガーデンが創れる!>

敷地に余裕があり、A:メイン道路に接していないところにも空間がある。これがベストで何の問題も無し。しかし、B:敷地が200㎡以上あっても、建物が大きくセットバックされており、ガーデンスペースが取れない・・・こんな例が最近よく見られます。でも安心してください。プライベートガーデンにしたい部分を目隠し塀(フェンス)で囲めばOK。一般的には、掃き出し窓の前をしっかり囲み、その内側にガーデン・・・と言うのが最適。

しかし、C:敷地が150㎡以上あっても、大きなカースペースが必要。D:同100㎡以下でプライベートガーデンを創るスペースがない。こんな住宅も珍しくありません。いや、大都市部ではむしろそれが主流。でも心配ご無用。カースペース上を活用すれば、1台用で15㎡以上(9畳の間と同等)、2台用の場合なら25㎡以上(15畳のダイニングリビングと同等)の立派なプライベートガーデンが創れます。「でもコストが」と言うご意見もよく聞きますが、そのような住宅地の場合は、地価も高く、2階(カースペース屋根上)に空間を確保する価値は十分にあります。

それ以外にも、E:屋上を活用する・ベランダ(バルコニー)を活用する・・・と言った方法もあります。例えば、狭小地の3階建て住宅のような場合。ただ、新築の場合はそのプランを組み込めば問題ありませんが、既存住宅の場合は、かなり大掛かりなリフォームが必要。従って、プライベートガーデンの設置はかなり困難と言わざるを得ません。

以上、日本の一戸建て住宅事情を考えると、90%まではプライベートガーデン創りが可能! そう断定することが出来ます。しかも既に述べた通り、プライベートガーデンには間違いなくその価値があります。

最後にF:マンション等の集合住宅について。この場合は、ベランダが広い(一部、屋上利用可と言う場合も)ことが一般的条件。そして、ベランダガーデンが屋内以上に暮らしの主役となっている場合も珍しくありません。だからこそ、90%以上の人がプライベートガーデンを持つ。そんな世の中に変えて行きたいと思います。その時、間違いなくより素晴らしい文化が・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「日本にも90%以上がプライベートガーデン持ち、そして、より豊かな暮らしを!」

(みずき りょう)

7:セットバック

 

 

 

 

敷地に余裕があっても、建物がセットバックされている・・・しっかりとした目隠しを設置すれば、立派なプライベートガーデン用空間に!

 

7:掃き出し窓

 

 

 

 

掃き出し窓がフロントガーデン側に。でも放置するのはモッタイナイ・・・目隠し+デッキ+αで素晴らしいプライベートガーデンを創ろう!

 

7:ガレージバルコニー

 

 

 

 

 

 

 

大都市部の狭小地住宅・・・カースペースがあればOK! ガレージバルコニーを設置しプライベートガーデン用の空間を確保しよう。そこには十分な価値が!