みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,045

「プライベートガーデン研究」第11回・・・独立型ガーデンステージの魅力とは?

プライベートガーデンの核となるのがガーデンステージ。そして、同ステージには独立型と(家屋)隣接型の2タイプに大別されます。この項からは、ガーデンステージについて詳述しますが、まず独立型から。

<開放感優先の「パーゴラ」と「ガゼボ(東屋)」!>

独立型ガーデンステージとは文字通り庭の中に独立して作るガーデンステージの事です。一般的には、最も使い勝手が良いと思われる位置に、石貼・タイル貼等の土間を打ち(稀にデッキ)、その上に目的に合わせ、「パーゴラ」「ガゼボ(東屋)」「ガーデンシェッド(小屋)」等をセットします。勿論、付帯設備としてガーデンファニチャー、水廻り・収納・照明設備等もお忘れなく。

では、独立型ガーデンステージとする条件とは。最も重要な事は<庭の広さ>で、一般的には、隣接型より広い空間を必要とします。従って、日本では独立型ガーデンステージを設置する比率は決して高いとは言えません。

続いて、主要設置物の選び方。これはプライベートガーデンを創る目的によります。例えば、主目的がバーベキューやガーデニングであった場合。雨・風が吹き込んでもその時は使わないためOK。こんな方には、オープン度の最も高い「パーゴラ」がお勧め。同目的でも急な雨・風程度は防ぎたい。こんな方には「ガゼボ」がお勧めとなります。

一方、趣味の空間として使いたい。設置物の一部に大事なものを収納したい。こんな方には、「ガーデンシェッド」がお勧めとなります。ただし、カントリーガーデン・キッチンガーデンが主要目的である場合は、「ガーデンシェッド」は一種の象徴(あこがれ)的存在で、機能・品質よりもデザイン・雰囲気を優先し選ぶ事もあります。

要するに、目的に応じ、オープン度が高い方が良い、屋根だけは存在した方が良い、オープン度が低く部屋的要素が強い方が良い・・・などにより設置物が変わると言う事。この点は、隣接型ガーデンステージも同じです。ただし、どの設置物も決して安い物ではありません。サイズ的にもかなり大きなものとなります。つまり、簡単に取り換える事は困難であると言う事。だからこそ、<少し奮発していただきたい>と思います。中途半端な物、耐久性の無い物は、後で後悔をもたらす事が多いからです。

次項からは、独立型ガーデンステージの主要設置物、「パーゴラ」「ガゼボ」「ガーデンシェッド」の3種について、より詳しくチェックしていきます。参考資料としてご活用いただければ幸いです。

そこで本日の一口アドバイス。

「広い庭には独立型ガーデンステージ! そして、充実したプライベートタイムを!」

(みずき りょう)

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「ガゼボ」を核としたガーデンステージ(イギリス)

欧米では「ガゼボ」の普及率が高く、独立型ガーデンステージの主役として多用されている。

 

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「ガゼボ」を核としたガーデンステージ

欧米ガーデンの典型的風景。日本と比較すると、植栽によりボリューム感を持たせる事が多い。

 

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「シェッド」を核としたガーデンステージ(イギリス)

収納と離れ(部屋)を兼ねた大型シェッド。ここでガーデニングを楽しみながら、ゆったりとした時を過ごす。