みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,046

「プライベートガーデン研究」第12回・・・ガーデン好きに根強い人気「パーゴラ」!

この項からは、独立型ガーデンステージのベース商品となる「パーゴラ」「ガゼボ」「ガーデンシェッド」の3種について詳述します。まずは「パーゴラ」から。ただし、同商品は多様性に富み、隣接型ガーデンステージに摂津する事もあります。

<古代エジプトから存在した「パーゴラ」>

「パーゴラ」(英語でpergola)は、元はイタリア語のブドウ棚を意味する単語でした。ただし、現在では周知の通り、蔓性植物を這わすための枠組み(大型の棚)全般を指すようになりました。この言葉を日本語で表す事は難しいのですが「緑廊」と表記されることが多いようです。また、「和風パーゴラ」の場合はフジ(藤)を這わす事が多く「藤棚」を連想する人も多いのではないでしょうか?

従って、強いて「パーゴラ」を定義付けするとすれば<蔓性植物等を這わせるための大型の棚>と言った表記になるでしょう。そして、庭あるところに「パーゴラ」有りで、その歴史は古く、古代エジプトにも既に存在していたとの事。勿論、その他殆どの歴史上のガーデン・現代のガーデンを問わず「パーゴラ」は使われ続けてきました。

つまり、「パーゴラ」はそれだけ多様性を持ち(どこにでも設置でき、サイズ形状も多種多様)、どのような庭にもフィットすると言う事。製作技術面でも比較的簡単で、価格もお手頃と言った特性も、広く普及した主要因の一つと言えるでしょう。

材質面でも、木製・鋼製・アルミ製・コンクリート製・これらの複合と言った具合に多種多様。ただし、住宅用の場合は最も手軽で融通性のある木製がお勧め。特に、材質自体が耐久性に優れた、ハードウッド類・レッドウッドなどが一押しとなります。

プライベートガーデンに「パーゴラ」を設置する場合は、当たり前の事ですが<最もオープン度の高い設置物>であることを前提としなければなりません。勿論、雨風を防ぐことも出来ません。従って、自然との触れ合い(特に植物)を最優先したガーデンステージにはピッタリですが、雨風除け・部屋的な要素を求める場合は対象外。

もし、「パーゴラ」的商品に雨除け的効果を期待する場合は、テント生地・波板・ポリカ板等を屋根に張る・・・つまりテラス屋根に近いものとする方法もあります。ただし、屋根部に植物を這わすことが出来なくなる、デザイン的に今一つと言ったマイナス面もあり、このような場合は別の商品選択をお勧めします。

なお、egg-グループの場合は、テラス屋根的要因を持ちながら、デザイン的に優れ・植物との相性抜群(屋根部に植物を這わす事が可能)・強度耐久性抜群と言う、次世代型ガーデンステージ用商品「NEW GEO(ジオ)」を持っています(詳細は<これが「NEW GEO」>左をクリック)。

そこで本日の一口アドバイス。

「自然との対話を優先する場合はパーゴラが一押し! その多様性にも注目!」

(みずき りょう)

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変形(扇形)の「パーゴラ」

「パーゴラ」は多種多様な形状・サイズにも対応出来る。従って、あらゆるタイプのガーデンとコーディネート可能。和風庭園でも藤棚などとしてよく使われている。

 

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独立型ガーデンステージに設置された「パーゴラ」(写真:タカショー)

自然との対話を優先するガーデンステージには、何と言っても「パーゴラ」がお勧め! 緑に囲まれた至福のひと時を・・・

 

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公共スペースに設置だれた「パーゴラ」

このように重厚で大型の「パーゴラ」だって。雨風を防いでくれることは出来ないが、その分、自然とのつながりが深くなる。