みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,060

「プライベートガーデン研究」第26回・・・ステージの生命線とも言える「目隠し」!

プライベートガーデンの核となる「ガーデンステージ」について検証中。この項からは「目隠し」について徹底研究! なぜなら、<目隠しは「ガーデンステージ」の生命線>とも言える重要な存在であるからです。にもかかわらず、軽視したためにステージ自体が無意味に。こんな例も少なくありません。

<最初「自分は気にならない」と思っていたが・・・>

プライベートガーデンとは、文字通り個人・家族・一部の+α(親戚・友人、等)と言った、限定された人のための庭。当然、外部(一般)の人にその内容・活動を見られることは、使用上マイナスとなります。となれば、プライベートを守ってくれる「目隠し」は必需品。当然のことなのに、<「目隠し」の失敗>により放置状態と言った例は枚挙にいとわない状態。

理由は2つに大別されます。1つ目は、<自分(達)は気にならない>と言う勘違い。2つ目は、<「目隠し」自体の失敗>。まず、この2点について説明しておきます。

1:<自分(達)は気にならない>と言う勘違い。

人通りの少ない地方都市に多いケースです。プライベートガーデン(あるいは「ガーデンステージ」)のプラン段階では、外部から観られても気にならない。そう思って経費節減もあり目隠し無し。しかし、実際に使ってみると、絶えず監視されているようで耐えられない。結果、殆ど放置状態に。

仮に、御主人は気にならなくても、奥様やお子様は拒否反応を示し、極端な場合は<洗濯物さえ干せない>と言った話さえあります。勿論、後で「目隠し」を設置すればある程度カバーできますが、当初からプランに入れておくのと、付け焼刃での後付では雲泥の差も・・・

だから、プライベートガーデンプランと目隠しはセットと考える事。特に、日本の場合は、敷地が狭い・配置的にはフロントガーデンであるべき場所にプライベートガーデンを造る事が多い、などの事情も加味すると、もっともっと「目隠し」に対し細かな配慮をすべきです。と言うよりも、プライベートガーデン・「ガーデンステージ」プランの中には、「目隠し」プランが本来セットされているものと考えた方が良いでしょう。

ただ、全体プランと「目隠し」をセットで考えていてもなおかつ失敗。実はこんな例も少なくありません。原因は、プロと思っていた業者(会社)の「目隠し」に対する知識不足によるもの。つまり、<不適切な「目隠し」>があまりにも多いと言う事。その実態は次項で・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「<自分(達)は外部視線が気にならない>と言う誤解が、大失敗につながる!」

(みずき りょう)

26:施工前

 

 

 

 

 

 

フロントガーデンに設置された「ガーデンステージ」・・・設置前は「こんなに外部視線が気になるとは思わなかった」。「とても使えたものじゃない」。だから、事実上の放置状態!

 

26:施工後

 

 

 

 

 

 

後付けで「目隠し」を設置。しかも、お洒落な仕上がり・・・これは鹿児島県「ワン・ツリー」の作品。さすがの仕上がり。でも、最初から「目隠し」がプランに含まれていないと、こんなに上手く行くとは限らない。

 

26:ガーデンルーム

 

 

 

 

 

 

憧れのガーデンルーム・・・しかし、外部視線が気になるような場合は、とてもこのように優雅な使い方などできない。でも、メーカープレゼンでは「目隠し」の重要性をうたったものなどゼロ!