みずきりょうの:エクステリア&ガーデンメモ NO3,066

「プライベートガーデン研究」第32回・・・屋外でも腰高で作業する時代に!

ガーデンライフを楽しみたくても、<重労働>が負担となりギブアップ! こんな例は枚挙にいとわないほど。屋内では考えられない事ですが、屋外では作業の軽減化など話題にも上らない。それどころか、作業軽減化プランそのものが贅沢と一蹴されてしまう。

でも、もうこんな非常識から卒業すべきです。高齢者に優しい社会・ハンデを持つ人に優しい社会を目指す以上、屋外でも人に優しいスタイルを!

<小さな「水廻り革命」から始めよう>

では<屋外での作業の軽減化>を進めるにはどうすれば良いのか? 実は答えは明快。腰高プランを普及させればOK。これにより、立ったまま(屈んで作業しなくてよい)作業できるようになり、負担が決定的に軽くなるからです。勿論、もう一歩進み、座って作業・車椅子のまま作業と言った発展形もそこから生まれます。

でもこれではあまりにも抽象的。具体的にはどこから手を付ければ良いのでしょうか? またまた答えは明快。水廻り花壇(畑)を変えればOK。そこで、水廻り革命の方法・具体例等から提示していきます。

屋外での水回り設備は、地上高にシンクのある立水栓が主力。でも、少なくともプライベートガーデン用の水廻り設備は腰高に変えましょう。ただし、シンクを腰高にするだけでは不十分。最低限でも以下の条件を満たすようにしてください。1:シンクは腰高位置 2:蛇口は2ヶ所で国産を 3:出来れば作業台と小さな収納空間・・・以上。

1(シンク):に関しては腰高の高さにある事が最低条件ですが、お洒落感(デザイン性)・強度・耐久性と言った面も見逃さない事。加えて、少し大きめであればベター。水回り設備のベースとなるもので、出来れば少しこだわりも・・・

2(蛇口):何故2ヶ所(2口)なのでしょうか。そう、屋外では<ホース専用蛇口>があった方が断然便利であるから。従って、サブ的蛇口は少し低い位置にあった方がより便利。デザイン面も選択ポイントですが、お気に入りでも輸入品は×。なぜなら、海外では殆ど水道水と飲料水は別物であるため。つまり、輸入蛇口は飲料用として認められていないものが多いと言う次第。

3(作業&収納):小さなもの(空間)でもOK。作業面では小物が置けるだけでも便利。だから、作業台とまでいかなくても、シンク周辺にやや余裕があった方が断然便利。また、シンク下にホースリール・小物が収納できるとこれまた断然便利。

勿論、より大きな作業スペース・収納スペース・照明設備・給湯設備、等々、付帯設備が充実すれば・・・ でもあまり無理をせず、まずは最低条件のクリアから。また、屋内よりはややコスト高となりますが、端材を有効活用したオーダー品でのローコスト化も可能。だから、プロとご相談を!

そこで本日の一口アドバイス。

「腰高シンクをベースとした水廻り革命を! そして楽々ガーデンライフを!」

(みずき りょう)

32:オーダー

 

 

 

 

 

 

腰高シンクタイプのオーダー水回り設備・・・お洒落感、シンク周辺に少し余裕を持たせ小物が置ける、メイン&ホース専用蛇口、シンク下の小さな収納空間、端材を活かしローコスト化・・・等の工夫が施された、プロの逸品!

 

32:シンク

 

 

 

 

 

 

 

 

比較的安価な腰高シンクタイプの水回り設備・・・このように、価格面でも手の届く水回り製品が登場。だから、プライベートガーデンでは従来タイプ立水栓からの卒業を!

 

32:かラン

 

 

 

 

 

 

鍵付きの屋外用国産蛇口・・・蛇口は国産を選ぼう。日本製でも、このように機能優先の物からよりお洒落な物まで揃いつつあり、様々な要望にも対応できるようになった。