みずきりょうの:エクステリア&ガーデンメモ NO3,068

「プライベートガーデン研究」第34回・・・プライベートガーデンが本当の幸せを!

様々な角度からプライベートガーデンにスポットをあてて来ました。そして、このシリーズも今回で最終回。だからこそ、その大切さを再確認・・・

<人と人。そして、ゆったりと流れる時間!>

私達は人間です。だから、<人の幸せ>を最優先して全てを考えるべきです。当たり前ですが、この大原則が破られているのも日常茶飯事。そして、大原則破りの極限と言えるものが戦争です。でもここでは、あえて戦争と言う究極問題ではなく、もう少し身近な<生活>と言う面で人間を見つめてみましょう。

当然、私たちが目指すのは<本当に豊かな暮らし><本当に幸せと思える暮らし>であるべきです。では<本当に豊かな暮らし>とは何でしょうか? これはかなりの難題。なぜならテーマが<豊かな暮らし>ではなく<本当の豊かな暮らし>であるから。例えば、ものを尺度で豊かさを考えると、間違いなく前進しています。でも、<物(あるいはお金)をたくさん持っている=本当に豊かな暮らし>とならないところに、課題の難しさがあります。

実は、ある段階までは<本当の豊かさ>と物(あるいはお金)の関係はほぼ同一線上にありました。従って、物とお金で貧困を撲滅する事は極めて重要です。でも、今多くの日本人は物(あるいはお金)が増えれば<本当の豊かさが得られる>とは考えていません。それどころか、<物疲れ・お金疲れ>の様相が濃くなりつつあります。

その一つの証明として、アンガス・ディートンと言う経済学者<800〜900万円程度までは年収が増えるのとほぼ比例し幸せ度がアップする。しかし、それ以上増えても殆ど幸せ度がアップしないばかりか、マイナス影響さえ現れる>と言う綿密な分析結果を纏め発表しています。断捨離などと言う奇妙な流行もその社会現象の一端と言えるかも知れません。

続いて<本当の幸せ>とは何でしょうか。これまた難題。単に<幸せ>ではなくテーマが<本当の幸せ>であるからです。単なる<幸せ>であれば、欲しかった**が手に入った。以前から食べたいと思っていた**を食しておいしかった。この時<幸せ>を感じた。それでOK。しかし、本当と言う一単語が加わると、豊かさと同様に、答えは霧の中に・・・

ただ、<本当の豊かさ>と<本当の幸せ>と言う答えを求める時、2つのヒントにたどり着くことが出来ます。1つ目は、人と人が直接コミュニケーション出来る場を必要とする。2つ目は、じっくりと時間をかけて考える(取り組む)。以上です。表現を変えれば、この2つを失って、<本当>はあり得ないと言う事。

そして、私どもは(仕事の関係もあるかも知れませんが)<本当>を求める2つを実現出来る最も身近なものがプライベートガーデンであると考えます。人が主役で、じっくりと時間を掛けざるを得ない場所であるからです。出来れば、お庭で親しい人とじっくり時間をかけ、<本当の豊かさ談義><本当の幸せ論議>など・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「プライベートガーデンでの時間はゆったりと流れ、主人公は貴方と親しい人たち!」

(みずき りょう)

34:Angus_Deaton

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンガス・ディートン(Angus Stewart Deston)・・・アメリカ・イギリス国籍の経済学者。2015年に「消費、貧困、福祉」に関する分析でノーベル経済学賞受賞。

 

34:pガーデン

 

 

 

 

 

 

 

親子の時間・・・プライベートガーデンには、人と人との本当のコミュニケーションと、ゆったりと流れる時間が。そして<本当の豊かさ><本当の幸せ>が。

 

34:自然

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然素材で創られたプライベートガーデン・・・たとえ小さな空間でも自然と触れ合う事が出来る。しかも、誰にも邪魔されることなく。それもプライベートガーデン。