みずきりょうの:エクステリア&ガーデンメモ NO3,069

「納得!エクステリア講座」第1回・・・エクステリアの正しい定義とは?

このシリーズでは、一般のお客様が知って得するエクステリアの知識について、分かり易く解説します。同時に、通読していただければその全貌を把握することが出来る。ただし、1回だけ読んでも必ずスポット的な実用的知識が得られる。この2点もお約束。さあ、「納得!エクステリア講座」スタート!

第1章 エクステリアの意味

エクステリア(exterior)=外観(意味)。インテリア(interior)の対語としても良く知られていますが、日本での実用的解釈については、まだまだ不明瞭な点が残されています。インテリア程外来語として定着していないからです。ただ、辞書等で確認すると「車の外観」「建物の外観」と言った使われ方が最も多いようです。従って、ファサードと言う単語に近い使用も珍しくありません。

ただし住宅関連では、50年ほど前から別の使われ方がされるようになりました。「住まいの屋外空間」全般を指す言葉としてエクステリアと言う単語を充当したからです。そして、約半世紀の年を経て、ようやくこの使い方が定着しつつあります。従って、ここでのエクステリアも<住まいの屋外空間>と言う定義づけを行い、全て同定義に従いこの言葉を使用します。

でも、単に<住まいの屋外空間>と言ってもかなり抽象的で分かりにくい。従って、もう少し詳しくエクステリアの対象となる物を列記しておきます。

外構≒フロントガーデン・・・住まいの屋外空間でメイン道路側の空間を指します。欧米では外構に充当できる言葉は無く、前述のごとくフロントガーデンに近い単語と言う以外にありません。そして、半公共的サブガーデンと言ったイメージが強いのですが、近年の日本ではエクステリアの中で最も市場規模が大きく、主役的イメージが強いのが現状。

ガーデン≒プライベートガーデン・・・住まいの屋外空間でメイン道路側に接していない空間で、欧米のプライベートガーデンに近い存在。ただし、日本では敷地の狭い住宅が多く、フロント側の一部を塀・フェンス等で囲ってプライベートガーデンとするケースも珍しくありません。また、ベランダや屋上空間もガーデン(プライベートガーデン)の重要な対象となります。補足するなら、欧米ではプライベートガーデンがエクステリアの主役。

エクステリア商品(類)・・・エクステリア空間で使われる商品全般を指します。門扉・システム門柱・フェンス・デッキ・テラス屋根・パーゴラ・ガーデンルーム・物置(収納庫)・水廻り設備・照明器具・ポスト・インターホン・サイン類(表札、等)、それに各種資材類など多種多様。

あまり難しく考える必要も無く、住宅本体(躯体&室内)以外は全てエクステリアとお考え下さい。また、住宅本体とエクステリアの性格は大きく異なり、担当する企業も大きく異なります。

そこで本日の一口アドバイス。

「エクステリア=住まいの屋外空間=住宅本体以外の全て!」

(みずき りょう)

1:外構

 

 

 

 

 

 

日本の外構例(クローズスタイル)・・・エクステリアの中で外構(≒フロントガーデン)のウエイトが高いのが日本の特徴。この点が欧米との決定的相違で、もっとプライベート空間にも注目を!

 

1:プレゼン

 

 

 

 

 

 

外構のプレゼン例(クローズスタイル)・・・エクステリアの専門店では、このように折衝段階で完成イメージを確認できるようになった。だから安心して発注することが出来る。

 

1:フランス

 

 

 

 

 

 

 

フランスのプライベートガーデン・・・欧米ではエクステリアのメインはプライベートガーデン。だからこそ、本当の暮らしの豊かさが! 日本でももっとプライベートガーデンに注目を!