みずきりょう の:エクステリア&ガーデンメモ NO3,081

「納得!エクステリア講座」第13回・・・「積算書」の正しい見方と比較方法?

引き続き「積算書」の見方について。今回は、<見方&比較(相見積もり)>方法について詳述します。

<内容と最終価格が分かればそれでOK!>

前項で述べたように、「見積書(見積書)」を見ても、<実際に何が書かれているか分からない>と言うのが、偽らざる事実です。従って、「積算書」には殆ど意味が無い。「相見積もり」を取るための資料にはならない。答えはNO。つまり、「積算書」には意味があると言う事。ただし、<正しい見方が出来た場合>と言う補足事項が加わります。

では、「積算書」の正しい見方とは。1:その他の資料(図面・パース、等)・担当者の話とセットで、書れている内容を把握する 2:トータル価格の把握・・・以上2点をしっかり確認する事。それだけで十分。表現を変えれば、詳細項目・個々の価格などをチェックしてもほぼ無意味だと言う事。暴言のようにも感じますが、その訳は前項(第11回)で再確認してください。

簡単な例を上げて説明しておきます。例えば、カースペースのリフォーム。1:どこ〜どこまでを解体・全体の広さの確認・土間の内容・設置物(カーポート・ゲート等)・周辺の処理方法・等<プラン内容の確認>  2:トータル価格の確認・・・たったこれだけです。

続いて、同プランの「相見積もり」に関して。上記に関する図面等の資料を他の業者に提示し「相見積もり」を取る。これは絶対に行わない事。著作権法の侵害になりお客様自身が法律違反を犯す事に成るからです。従って、基本要望だけを別の業者に伝え、どの様なプランを作ってくるか・そのトータル価格はいくらかを確認。このような方法を取るようにしてください。そして、作ったプランの良し悪し・結果どちらがお値打ち価格か・ご予算に合っているか・・・等を比較し、発注先を決めましょう。

このようにすれば、A:プラン内容で専門ショップ(業者)の力量が分かる B:結果、お気に入りかつお値打ちなカースペースを手に入れる事が出来る・・・と言う事に成り、結局はお客様の利益になります。一方、値段だけの比較では、ショップ(業者)自体の力量がチェック出来ない(そもそも、法律違反を平気でお客様にさせるようなショップには発注すべきではない)ため、相見積もり自体の意味も無くなります。

ここまで書けばもうお判りでしょう。「積算書」と「相見積もり」最大に意味は<どんなプラン作成能力があるか+それをどうお値打ち価格で提供してくれるか>にあると言う事。内容が異なる物に対し、値段だけを比較しても何の意味もありません。

なお余談ながら、egg-加盟店では<他店(社)の図面で積算行為を行う事を固く禁じています>

そこで本日の一口アドバイス。

「図面等には著作権! 従って、優良ショップは他店図面での見積もりは行わない!」

(みずき りょう)

12:土間

 

 

 

 

 

 

 

カースペースプラン・・・単に車庫の土間と言っても、様々なプランが作成できる。このプランの場合はローコストだが緑を有効活用しハイセンスな仕上げに。だからこそ、積算書で部分的な値段比較をしても殆ど意味が無い。

 

12:カースペース

 

 

 

 

 

 

透水性のあるカースペース土間・・・お洒落感+透水性+ローコスト。勿論、周囲との連動性も考慮。このように、一定のご予算内でも工夫の余地は無限。問題はプラン内容と、納得できるトータル価格であるか否か。

 

12:図面

 

 

 

 

 

トータル外構図面・・・エクステリアと言うものは、積算書だけを見ても理解困難。図面・パース・積算書+担当者の説明。これがセットになり始めて判断対象となる。だからこそ、積算書だけを集めても何の意味もない。