りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO862

 

「住むに優しいエクステリア 編」・・・「バリアフリー」~「アクセシビリティ」へ!

「園芸療法」から生まれた、花壇を1段高いところに作る「レイズドベッド」の発想。そこから、腰高プランを規準としたエクステリアとはどのようなものか考えてきました。それにより、一般の方はより楽に、ご高齢の方・ハンデを持った方も参加できる、つまり家族全員で楽しめるガーデンライフが生まれるからです。

その一方で、腰高プランをベースとしたエクステリアスペースを作っても、一定の問題をクリアしないと、成り立たない基本的課題があることも、忘れてはなりません。ご高齢の方・ハンデを持った方が気軽に足を踏み入れられ、動き回ることが出来るスペースであることが前提条件であるからです。

しかし、一般に「健常者」と言われている人達は、ご高齢の方・ハンデを持った方には大きな障害となっている問題を、つい見逃しています。自分自身の障壁ではないからです。そこでこの項からは、「バリアフリー」についての基本・規準とは何かを提示し、次に住宅エクステリアでの具体的プランについて検証します。

まず、「バリアフリー」とは何かについて。でも、本当はこの言葉自体が古く、消極的と欧米では考えられていることをご存知でしょうか?

「バリアフリー」とは「障壁を取り除く」と言うい意味です。しかし、障壁を取り除いても対応出来るとは限りません。少なくとも、どの程度の努力で対応できるのかと言う、もい一歩踏み込んだ発想は、なかなか生まれません。そこで、欧米では最近「対応を可能にする」と言う意味の「アクセシビリティ」と表現することが一般化しています。この項では、一般用語として定着している「バリアフリー」を使用しますが、気持ち・プラン作成のベースはあくまで「アクセシビリティ」でありたいと思います。

「バリアフリー化」の為には、クリアすべき様々な課題があります。しかし、原点となるのは、①:段差と言う障壁をどのようにクリアするか ②:活動するにはどれだけのスペースが必要か ③:活動のためにはどのような補助器具(あるいは人の介助)が必要か・・・の3ポイントです。

もう少し、上記の項目をエクステリア空間に対照し、分かりやすく確認しておきましょう。まず、①:段差の解消ですが、適切なスロープ、特殊な階段処理が基本となります。②:広さに関し関しては通路の広さ規準がベースとなります。③:補助器具(介助付を含む)は「手摺」「昇降機」について知ることから始まります。

以上を前提項目として、エクステリアの「バリアフリー化」についてメスを入れていきます。

そこで本日のひと口アドバイス。

バリアフリー(障壁を取り除く)ではなく、発想はアクセシビリティ(対応を可能にする)であること!」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

「バリアフリー」の全ての基本となる国際シンボルマーク!

 

 

 

 

 

 

公共施設、公共交通、等ではすこしずつ「バリアフリー化」が進んできている。写真は車椅子、ハンデのある人、ご高齢者、なども利用しやすい「ノンステップバス」。

 

 

 

 

 

 

 

「バリアフリー化」されたトイレ。どれだけの広さ、どのような器具が必要か、勉強のための好材料にも・・・