りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO878

 

「新築外構徹底研究 編」・・・「エコペイブ」と言う次世代土間!

今回は、2つの視点で「カースペースの土間」を考えて見たいと思います。1つは、組み合わせによる工夫。2つ目は「エコペイブ」と言う理想に近い土間について・・・

1つ目のテーマは、「カースペースの土間」は単一素材ではなく、複数素材を組み合わせることで、より素晴らしさを発揮する場合いが多いと言うこと。特に、多目的「カースペース」は、一部をアプローチ、ガーデニングスペース、その他の生活スペースとして使うことが良くあり、その工夫が大切になります。

このような時、例えば「土間コンクリート」など、単一な素材で仕上げてしまうと、何となく間の抜けた広いだけのスペースとなってしまいます。逆に、土間素材や処理方法を変えると、デザイン的な変化や空間自体に潤いを与えることが出来ます。ここで、大切なルールは、A:車が絶えず駐車している部分は強度・耐久性を重視すること B:逆に、駐車時間が短いスペースやタイヤが乗る頻度が少ないスペースは、デザインや質感を優先すると言うことです。

A:の場合は「土間コンクリート」や同系との土間が自然と増えます。B:の場合は石貼り・敷き、レンガ・タイル敷き、など多少強度、耐久性に問題がある素材も、デザイン優先で使うことが出来ます。それどころか、土を残し緑を加えた演出を試みることも、重要なポイントとなります。つまり「カースペースの土間」(特に多目的「カースペース」選びは、絶えず車の駐車条件と出入りの頻度を、考慮する必要があるということです。

次に「エコペイブ」について。「エコペイブ」とは非常にレベルの高い土木資材を使った、次世代土間のことです。ハニカム構造の補強材を使った砂利敷きのことです。単純なので[なんだ!]と思われるかもしれません。しかし、ここにものすごい秘密が隠されています。このハニカム構造の補強材を使うだけで、砂利敷きがまったく別物に変身してしまうからです。

ここで「エコペイブ」の特性を列記しておきます。①:10トン以上の大型車も走れる強度(ただし、土盤処理はしっかりと) ②:半永久的耐久性 ③:施工性に優れ失敗が殆ど無い ④:傾斜地でも施工可能 ⑤:水勾配などの排水調整が不要 ⑤:ヒートアイランド現象を大幅に緩和できる ⑥:解体しても不要な廃材が殆どゼロ ⑦:工夫次第でかなりのデザイン追求が可能 ⑧:コストが安い・・・などです。

次項ではこの「エコペイブ」の長所がどこから生まれるかを追求し、逆に「カースペースの土間」の問題点にもメスを入れます。そうすることで、施工の注意点、主なクレームの原因などが明らかになるからです。

そこで本日のひと口アドバイス。

「多目的カースペースには複数素材を有効に使おう! 土・緑を残す工夫も忘れずに!」

(りょう)

 

 

 

ネットからお借りした「カースペース」の写真。アプローチ一体型で、素材を変え緑を活かすことで、変化と潤いのある空間に・・・

 

 

 

 

 

 

「ピンコロ」敷きの「カースペース」土間。この場合は強度的に優れているが、大型の平板などは破損することもあるので要注意!

 

 

 

 

 

 

理想に近い土間「エコペイブ」。デザイン面でも、まだまだ工夫が可能。草花とのコラボレーションも簡単に出来る!