りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO887

 

「新築外構徹底研究 編」・・・「門廻り」のデザインと材料!

「門廻り」「塀廻り」に関して、「クローズ」「セミクローズ」「オープン」それぞれの特性を提示しました。これをヒントに、生活パターン、好みなどと照らし合わせ、選択してください。

次に、どのようなデザイン・材料にするかの決定です。勿論、「門廻り」に準じて、「塀廻り」のプランも併行して固めることになります。

まずデザインパターンですが、近年の傾向としては、洋風モダン、和風モダン、新和風(和風モダンに近い場合が多い)、純和風、南欧風(プロバンス風)、などで大多数が占められます。また、デザイン分類とは少しずれますが、レンガタイプには安定したニーズがあります。

この他にも、和洋折衷、コッツウォルド風、洋風カントリー、北欧風、中東風、アジアンテイスト、など多くのデザインパターンがありますが、最近あまり使われないか、少数派です。ただ、部分的にこれらのデザインを取り入れ、個性的かつお客さまの「思い」を反映させた空間を作ることは良くあります。

材質・工法面で最も多いのが、スタンダードブロック積みをベースに、塗装、タイル・石材等の貼り付け仕上げ、と言った工法です。勿論、仕上げは複数素材を組み合わせることも良くあります。

同系の工法で、化粧ブロック、レンガ、石積み、などもありますが、レンガ以外はやや減少気味です。化粧ブロックはデザイン面で不人気、石積みは癖が強い・技術者が減少している、と言った理由によるものです。

ただ、これらの工法は既に指摘したように、全て「組積造」となり、耐震性という面で問題を抱えています。従って、出来るだけ低く、出来るだけ幅を狭く、出来るだけ強度面に注意して積む、という3原則を絶えず意識しておいてください。

では、目隠しを兼ねて高さ2mの門柱、塀が欲しい。こんな時はどうすべきなのでしょうか? 答えは明確で、この部分は「組積造」以外の工法を選ぶということです。そして、強度的に最もお勧めなのが「RC工法」です。つまり「コンクリート打ち」「型枠ブロック積み」です。しかし、部分使いが難しい、値段が高い、などの問題があります。

従って、高さのある目隠しを求める場合は、必要部分だけを遮蔽する、パーティション・フェンス・木材を有効活用する、と言う方式をお勧めします。そして、この中での一押しが木材の活用です。この件に関しては、以前にも何度か触れているので参照してください。

ただ、どのパターンを選ぶにしても、植栽を上手く使うのとそうでないのとでは、デザイン的にも機能的にも大きな差が出ます。あまり手間を掛けない使い方もありまので、グリーンとのコラボレーションもお忘れなく。

そこで本日のひと口アドバイス。

「お気に入りのデザインを選ぼう! ただし、安全性を無視した門・塀とならないように注意すべし!」

(りょう)

 

 

 

 

「レンガ積み」、あるいはそれと同系の門・塀には根強い人気がある。塗り壁と組み合わせ「南欧風」に仕上げることも多い。

 

 

 

 

 

 

「洋風モダン」系の門柱。ブロック積み+塗り壁と言う典型的な工法。この作品のように、個性を主張できる工夫が必要。

 

 

 

 

 

 

木材と石材(ピンコロ)を組み合わせたオリジナル門柱! モダン系デザインにピッタリだから不思議・・・