りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO890

 

「新築外構徹底研究 編」・・・落葉系「シンボルツリー」ベスト4!

常緑樹に続き「落葉樹」のお勧め「シンボルツリー」ベスト4を提示しておきます。

その前に、「落葉樹」の基本ポイントについて・・・

ひと口に「落葉樹」と言って、多種多様な樹木があり、例外的な性質や樹形を持つものも存在します。ただ、相対的には日当りを好み、逆に日陰では育ちにくいものが多いので注意してください。ただし、暑さや直射日光に強いかといえばそうではなく、夏場に葉焼けを起こすことがありますので、なるべく風通しの良い場所を選んでください。

植える時期としては、晩秋~初春がベストです。グリーンショップなどでは、この次期には葉が落ちて、見た目が悪いので「落葉樹」の店頭在庫を減らします。しかし、実はこの時期こそ最適の購入期であることを覚えておいて下さい。ちなみに、植木の販売も行っているエクステリア専門店では、このタイミングで逆に「落葉樹」の在庫を増やします。

また、「落葉樹」には樹形がスッキリとした物が多く、「シンボルツリー」として人気の高い樹種が常緑樹より多く有ります。ただ、秋に葉が落ちるので掃除が大変、冬場が寂しいという意見もよく聞きます。その通りですが、葉が落ちる時期が短期間に集中するのでかえって楽と言う考え方も有ります。また、冬枯れの姿にも別の風情があります。

さて、お勧め「落葉樹」「シンボルツリー」ベスト4へ・・・ 1つ目は「ヤマボウシ(山帽子)」です。最もポピュラーな「シンボルツリー」で、ミズキ科、ミズキ属の落葉高木です。人気の秘密は、スッキリとした樹形、美しい花(白)、食べられる実、紅葉、と多くの魅力があり、1年中楽しめるからです。近樹種に「ハナミズキ(花水木)」が有りますが、こちらはアメリカからの輸入種です。また、最近は「常緑ヤマボウシ」(アジアからの輸入種)も良く目にします。

2つ目のお勧めは「カツラ」です。「カツラ(桂)」は、カツラ科、カツラ属の落葉高木で、日本の固有種です。最近は少し「シンボルツリー」として使われる頻度が減っているようですが、樹形と紅葉の美しさには特筆すべきものがあります。ただ、花は注目すべきものではありません。なお、「カツラ」は巨大になると思われていますが、寒冷地を好むため、一般家庭での成長はむしろ遅いほうです。

3つ目は「アオダモ」です。「アオダモ」は、トネリコ科、トネリコ属の落葉樹です。従って、「シマトネリコ」に少し似ていますが、落葉するのでお間違いなく。勿論、スッキリとした樹形が最大の売り物ですが、緑がかった幹にも特徴があります。バットの材料としても有名で、なんとなくロマンを感じさせる樹木でもあります。ただし、値段は少し高めです。

最後に紹介するのは「シラカバ・ジャコモンティー」です。名前が示すとおり、「シラカバ(白樺)」の仲間で、カバノキ科、カバノキ属の落葉高木です。高原を思わせる風情。目を引く白い幹。「シラカバ」がもし庭にあれば・・・。こんなことを考える人も多いでしょう。でも一般の「シラカバ」は寒冷地でないと幹が白くなりません。また、幼木の幹は一般の樹木と変わりません。でも、「シラカバ・ジャコモンティー」なら、暖地であっても、幼木であっても幹の色は白です。だからこそ、間違いなくご近所でも注目の「シンボルツリー」となるでしょう。

強引に、常緑4種、落葉4種にお勧め「シンボルツリー」を絞り込みましたが、これをヒントに少しでも「樹木」に興味を持っていただければ幸いです。

そこで本日のひと口アドバイス。

「樹形と紅葉の美しさならカツラ。幹の白さで注目を集めたい場合はシラカバ・ジャコモンティーがお勧め!」

(りょう)

 

 

 

 

「ヤマボウシ」。樹形、花、食べられる実、紅葉、と年中楽しめる。「ハナミズキ」はアメリカからの、「常緑ヤマボウシ」はアジアからの輸入種。

 

 

 

 

 

「カツラ」。樹形と紅葉の美しさはNO1 ! 日本の固有種で、巨木になるが、寒冷地育ちで、家庭の庭での成長は決して早くない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「アオダモ」。「シマトネリコ」の仲間だがこちらは落葉樹。バットの材料としても有名で、何となくロマンが・・・ ただし、お値段は少し高め。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シラカバ・ジャコモンティー」。一般の「シラカバ」と異なり暖地・幼木でも幹が白い。「シンボルツリー」に使えば、ご近所の注目間違いなし!