りょうさんの:エクステリア&ガーデン・ひと口メモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO891

 

「新築外構徹底研究 編」・・・「匍匐性グランドカバー」ベスト4

強引に、常緑4種、落葉4種、合計8種の「シンボルツリー」を選出しましたが、さてご意見は?

「樹木」に関しては、「シンボルツリー」以外でも、副木、生垣、その他の低木、など様々な使い方があります。しかし、あまりにも多種多様です。詳細を知りたい場合は、別資料を加盟店に用意していますので、それを参考にしてください。

「樹木」と共にガーデンの演出に必要なものが「草花」です。この項からは、その「草花」について検証します。

ガーデン(外構)に使う草花(一部樹木)については「グランドカバープランツ」と言う言葉が良く使われます。ただし、それには2つの定義があります。1つは地面を覆う匍匐性の草花に限定したもの。2つ目は地植えにする植物全体を対象としたものです。そして、後者の場合は「グランドカバープランツ」に対して「コンテナプランツ」(鉢植え等)と言う言葉が良く対照されます。

今回は、2つ目の視点に立ち、匍匐性「グランドカバー」ベスト4、ポイントに使う「グランドカバー」ベスト4、合計8種を紹介します。まずは、匍匐性「グランドカバー」ベスト4から・・・

「グレコマ」・・・「グレコマ」はシソ科、カキオドシ属の、ヨーロッパ原産の多年草です。ランナーを出し広がるのが特色で、日向~日陰まであらゆる場所に対応できる剛健種です。最近は斑入りも多く出回るようになり、より人気が高くなっています。敷地境界、カースペースの周辺など、広い面積を覆うメインの「グランドカバー」として最適です。

「ワーヤープランツ」・・・ミューレンベルキア属の、ニュージーランド原産の多年草です。大きくなると樹木に近い様相を呈し、長いランナーをだし、より大きく広がるのがポイント。場合によっては、垂直に伸ばし「アイビー」のように壁面を覆うことも出来ます。当然、広い面積を覆うのに適していますが、伸びすぎの場合は思い切ってカットしてください。

「リピア」・・・クマズラ科、イワダレソウ属の多年草で、和名「ヒメイワダレソウ」でもよく販売されています。小型のプランツで、土の部分では良く広がりますが、殆どランナーを出さず、舗装部へはあまり進入しません。5月頃~10月頃まで長く花も楽しめる可憐な草花ですが、意外に剛健で、踏みつけても殆ど問題がありません。このため、芝生代わりにも使えます。

「ベビーティアーズ」・・・イラクサ科、ソレイロリア属の、イタリア(主にコルシカ島方面)原産の多年草。世界で一番小さな花とも呼ばれ、草花本体も極めて小さいのが特徴。ある意味マニアックな「グランドカバー」とも言えます。広い面識ではなく、目立つ特定部を覆うのに最適で、「グレコマ」「リシマキア」「ワイヤープランツ」などと組み合わせると、その繊細さがより引き立ちます。

そこで本日のひと口アドバイス。

「剛健種グレコマで庭全体を覆う。世界一可憐なベビーティアーズでマニアックなポイント演出・・・」

(りょう)

 

 

 

 

 

 

アプローチの左右に植えられた「グレコマ」。剛健種で、地面を覆うタイプのメインの「グランドカバー」として最適。

 

 

 

 

 

 

斑入りの「グレコマ」。最近、このようなタイプが普及しさらに人気が高まっている。

 

 

 

 

 

 

「ワイヤープランツ」。長くランナーを伸ばすのが特色。広い面積、建物の壁面を覆うのに最適。時には思い切ったカットも・・・

 

 

 

 

 

 

「リピア」。小さく可憐な草花だが、意外に剛健で踏みつけてもOK。芝生代わりにも使える。

 

 

 

 

 

 

 

「ベビーティアーズ」。世界一小さな花とも言われる、非常に小型の「グランドカバー」。他の草花と組み合わせると、よりその可憐さが目立つ。