「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデン・ひと口メモ」・・・NO889
「新築外構徹底研究 編」・・・常緑の「シンボルツリー」ベスト4!
様々な角度から新築外構について検証しています。そして、この項からは「植栽」について考えて見たいと思います。
細かな問題に入る前に、出来れば「植栽」の重要性と素晴らしさを認めて欲しいと思います。それが無いのと有るのでは、エクステリアスペースの素晴らしさに大きな差が出るからです。勿論、「植栽」が有るほうがはるかに素晴らしいものとなります。「植物は手がかかる」こんなご意見も有ります。ただ、あまり手を掛けずに済む「植栽」も有りますので、ゼロと言う発想は出来れば捨ててください。
「植栽」については、関連性は深いのですが、樹木と草花に一応2分出来ます。従って、この項でもまず「樹木」について考えて見たいと思います。
「樹木」で最も大きなポイントとなるのが「シンボルツリー」です。特に、敷地の狭い新築外構では、「シンボルツリー」+若干の草花、と言った例も珍しくありません。ただ、「シンボルツリー」とひと口に言っても、好みにより多種多様な木を選ぶことが出来ます。特に、植物に詳しい人は、大胆に自分の嗜好を活かし選択すべきだと思います。
ただ、これまで植物にあまり興味が無かった方は、選ぶヒントが必要だと思います。そこで、あくまでも初心者用として、8つのお勧め「シンボルツリー」を紹介しておきますので、参考にしてください。まずは常緑系4選。
「シマトネリコ」・・・トネリコ科、トネリコ属の半常緑樹(寒冷地では落葉)。最もポピュラーで、常緑系としては樹形がすっきりとしている。半日陰でもOKで、値段も安いお勧め品。しいて問題がるとすれば、極めて普及率が高く珍しさが無いということ。
「ソヨゴ」・・・モチノキ科、モチノキ属の常緑樹。急激に大きくなることが無く、樹形もスッキリしている。派手さは無いが、息の長い人気者。葉柄が長いので風が吹くとリズミカルにゆれ、「ソヨゴ」の名もそこから来ている。従って、他の「モチノキ」の仲間のような重さを感じさせない。
「オリーブ」・・・モクセイ科、オリーブ属の常緑樹。勿論、地中海方面が原産の樹木で、「シンプルツリー」としても高い人気を持っている。樹形も実も楽しめる(鳥が食べに来ないというメリットも)優れもの。ただし、枝が伸びすぎるので思い切った剪定が必要。
「ハイノキ」・・・ハイノキ科、ハイノキ属の常緑樹。葉が細めで細かい。常緑系では最も繊細な樹形をした樹木の1つ。従って、最近になり人気が急上昇している。ただし、まだまだ珍しさも・・・。九州方に多く自生している木で、値段が高いのが難点。
そこで本日のひと口アドバイス。
「常緑のシンボルツリー。ポピュラー派にはシマトネリコ、こだわり派にはハイノキがお勧め!」
(りょう)
常緑系一押しのシンボルツリー「シマトネリコ」。ただ、あまりにも普及しすぎたことが、欠陥といえるかも・・・
モチノキ系では樹形がスッキリし人気の高い「ソヨゴ」。葉柄が長く風が吹くと葉が揺れやすく「ソヨゴ」の名前もそこから。
「オリーブ」(巨木)。樹形の実も楽しめるシンボルツリー。ただし、実にこだわるときは品種に注意! 剪定もお忘れなく。
「ハイノキ」は常緑系では最も樹形がスッキリしている樹木の1つ。人気急上昇中だが、まだまだ値段は高い。