りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ・・・NO3,002
「天然素材の魅力」第35回・・・「シマトネリコ」の魅力と問題点?
この項からは、前項でセレクトしたシンボルツリー10選に選んだ樹木の実態に迫ります。ただし、その前に人気はあるがチョット問題のあるシンボルツリー(オリーブ、ミモザ、ユーカリ類、コニファー類)の問題写真を掲載しておきます。使ってはダメと言う事では無く、状況を良く知った上でセレクトしてください。
不思議な事に「オリーブ」は土壌が合うと急成長し巨大化するので要注意!
「ミモザ」は多くの魅力を持つが、樹形の乱れも顕著!
「ユーカリ」の成長か極めて速い。植木として使う場合は成長の遅い園芸種を!
殆どの「コニファー類」は成長が早く巨大化する(写真は「ゴールドクレスト」)
また、「コニファー類」は葉枯れも大きな問題。特に、狭く風通しの悪い場所では要注意!
<「シマトネリコ」の魅力と注意点>
それでは、本題の「シマトネリコ」ついて・・・
「シマトネリコ」=モクセイ科トネリコ属の常緑広葉樹。別名「タイワンシオジ」。樹高10m以上に成長。自生地は沖縄~台湾~インドと広範囲。学名は「Fraxinus(トネリコ属) griffithii」。成長が早く、陽当たりの良い場所~半日陰まで対応。やや寒さに弱く、寒冷地では落葉する。
「シマトネリコ」最大の魅力は常緑樹でありながら樹形がスッキリしている(「トネリコ属」共通の長所)点。加えて半日陰でも対応できるなど栽培が楽。価格もお手頃。従って、シンボルツリーとしての人気はNO1! ただ、右も左も「シマトネリコ」と言った状況に加え、成長が早く樹形が乱れやすいと言う欠陥もあります。最も、剪定は極めて簡単で、少し不格好になってもすぐ回復します。
そこで本日の一口アドバイス。
「人気NO1のシマトネリコ。でも、成長が早く樹形が乱れるので思い切った剪定を!」
(みずき りょう)
人気NO1の「シマトネリコ」。樹形が乱れたらバッサリ剪定を!
常緑樹には珍しいしなやかな「シマトネリコ」の葉
「シマトネリコ」の花
「シマトネリコ」の実。トネリコ属特有のサヤに・・・