年内最後の施工

年内最後の施工は個人邸様のお庭です。

土のままだとワンちゃんが汚れてしまうのが気になっていたそうで、お問い合わせいただきました。

まずは鋤取りし、砂の敷均しです。

 

全て一輪車での作業ですので大変そうでした。。

 

マスや見切り部分の加工がかなり多かったですが、綺麗に加工して頂き収まりもばっちりです!

 

既存の石や木の周辺は当初モルタルで固定する予定でしたが、造園屋さんの腕の見せ所!

鋤取りの際に引き抜いた植物を、周辺に再度、植栽されておりました。

根を張らし固定するようです。

 

さすが!!

と感心と共に、勉強になりました。

 

これによりさらに自然との調和が引き立てられています。

 

待ちに待ったワンちゃんも大喜びでした。

 

 

 

 

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,914

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・ガーデンライフが暮しアップに!

今回が「現代日本***」の最終回となります。従って、これまでの総集編として、日本のガーデンの状況、より満足出来る「外構(フロントガーデン)」「プライベートガーデン」の入手方法、なぜガーデンライフが重要であるか、の3点について再確認しておきます。

まず、日本のガーデンライフの状況ですが、残念ながら衰退傾向にあります。前回の東京オリンピック、大阪万博などに象徴されるように、1960年代後半から日本は高度経済成長期へと突入していきます。同時に、新築住宅着工のピーク時を迎えます。しかし、その一方でプライベートガーデンはむしろ減少傾向をたどり、フロントガーデンだけが注目されるようになります。

産業的に見れば、それまで日本のガーデン造りの主役であった造園業者が衰退。これに代わり外構業者が主役となり現代に至っています。一方、昭和前半まで主役の造園業者は、外構業者への転向組、公共事業主体の造園土木業者化、旧態型造園業での衰退組、といった道を歩みます。前2者は新しい道で発展しましたが、住宅のガーデン市場は衰退し続け、エクステリアといえば外構(特に新築外構)といった状況が今日まで続いています。つまり、ガーデンライフを本当に楽しんでいる人は意外に少ない。これが、日本の偽らざる状況です。

2つ目の、より満足感の高い外構・ガーデンの入手方法。この方法はたった2つしかありません。第1点は、地元(車で30分以内)の優れたエクステリアショップに発注するということ。ここで大切なことは、エクステリアショップとは一般のお客様主体の店であり、住宅業者等の下請けではないということです。下請け業者の場合は、たとえ技術的に優れていても、決して一般のお客様向きではありません。

第2点は、必ずそのエクステリアショップに来店しフェイス・トゥ・フェイスの関係を作るということです。逆に最悪はネット情報だけで来店することなくエクステリアの業者を呼ぶこと。これでは、ショップあるいはその担当者の正しいレベル判断ができないからです。最近の失敗談のほとんどがそこから生まれています。

最後にガーデンライフの重要性について。実はガーデンライフ≒文化レベル。こんな事実があります。これは、歴史、国、地域、家庭、個人、すべてに共通することです。もっとわかりやすく言えば、文化レベルが高いところにはいつも優れたガーデンがあるということ。かつて日本はガーデン大国でした。しかし、前述のとおり衰退傾向にあります。これは何を物語っているのでしょうか・・・

ガーデンライフを楽しむということは、大金を底に投じれば良いうことではありません。一見無駄と思われる時間をそこに投じるということです。つまり、ガーデンライフとは暮しに対する精神的余裕に他なりません。だからこそ、そこに文化があるわけです。

「完」

そこで本日のひと口アドバイス。

「ガーデン≒文化! でも日本のガーデンライフは衰退傾向に・・・」

(りょう)

 

 

 

 

レイズドベッド:ガーデンライフを変える

 

 

 

 

 

 

キッチンガーデン:家庭で収穫を楽しむ

 

 

 

 

 

 

 

バーベキュー:暮しをもっと楽しむ

♪ スタッフブログ ♪ 寄せ植え

    

新春を寿ぐような、優しげな寄せ植え。あなたのお宅では、どれになさいますか?

 

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,913

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・ガーデンのデザイン「バリへの憧れ」!

プライベートガーデンのデザインパターン。最後に取り上げるのはアジアンテイストです。他のガーデンデザイン・パターンと異なり、アジアンテイストだけは欧米、中国・日本の流れとは別の系統となります。また、日本にこのような系統のガーデンが本格的に登場するのは昭和の終盤(一部例外はあるが)からと言って良いでしょう。

最も、アジアンテイストと一口に言っても、アジアの建築・庭園がベースになっているとはいいがたいものがあります。なぜなら、アジア文化の代表は何といっても中国ですが、その流れとはかなり異なったパターンであるからです。むしろ、東南アジア特有のデザインと欧米の感覚がセットとなり生まれたものと考えてよいでしょう。

アジアの多くの諸国はヨーロッパの植民地支配、あるいは植民地にはならなくても、多大なる影響を受けました。それは苦い歴史ではあります。しかし、一定の発展につながり特有の文化を生み出したことも事実です。その後は、一方的な支配状況から解放され、アジア諸国は近年目覚ましい発展を遂げています。また、リゾート開発も進み、限られたエリアではありますが特有の楽園が登場しました。その楽園のイメージがアジアンテイストという独自のデザイン・パターンを生み出したといっても過言ではないでしょう。

特に、インドネシアのバリ島は、ヒンドゥー教を背景とした文化とヨーロッパの感覚が交差し、アジアンテイストのメッカとなったことは周知のとおりです。従って、アジアンテイストに厳密な様式はありませんが、水の恵み(バリ遺跡の大きな特徴)、熱帯アジア特有の植生、同質素な建物イメージ、リゾートベースの楽園イメージ・・・などがキーワードと言えるでしょう。

日本の場合は、中東風のデザイン・パターン同様、ホテル・店舗等では全体をアジアンテイストに纏めたものがかなり造られています。ただし、住宅では、やはりプライベートガーデンあるいはプライベートガーデンのコーナー限定といった形での導入が主体となります。例えば、デッキとその周辺、塀の内側の特定コーナー等を、アジアンテイストでまとめるといった具合です。また、その演出に日本にも数多く輸入されているバリグッズ・資材・ファニチャー等が大いに活躍している点も見逃せません。

アジアンテイストのプライベートガーデン(あるいはプランべーとガーデンのコーナー)造りは、本格的なものはかなりの技術・資金を必要とします。しかし、現コーナーを活かし、グッズだけの演出を試みるのであれば、手軽にチャレンジすることも可能。しかも、一定のこだわりがあればそれだけでも大きな満足感と生活に潤いを与えてくれるでしょう。同じアジア文化であり、感性的にもしっくりとくるアジアンテイストのガーデン。興味のある方は是非チャレンジを・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「バリ文化と欧米リゾートのコラボレーション≒アジアンテイスト!」

(りょう)

 

 

 

 

 

バリ:タマン・アユンヒンドゥー教 寺院(別名・水の寺院)

 

 

 

 

 

本格的なアジアンテイストガーデン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バリグッズ

りょうさんの:エクステリア&ガーデンメモ

 

「りょうさんの:ほぼ毎日、エクステリア&ガーデンメモ」・・・NO1,912

 

「現代日本 外構・ガーデン事情 編」・・・ガーデンのデザイン「中東風の魅力」!

プライベートガーデンのデザイン・パターンについて検証中。この項では中東風について述べます。

中東風のガーデンは、ペルシャ式庭園に端を発しています。そして、この様式が登場したのは紀元前のことで、中国の庭園様式とともに、世界で最も古いガーデンデザインと言えます。そして、中国庭園は後に日本庭園発生の起源となり、ペルシャ庭園はヨーロッパ庭園発生の起源となりました。

様式としての特色としては、サラセン式と呼ばれる建物や塀で囲まれた庭園(後にパティオへ)、中央の池(噴水)、十文字の水路(水路により4つに分けられたガーデン)、幾何学的構成&デザイン・・・以上4つを上げることができます。そして、後にイスラム文化が地中海沿岸のヨーロッパ諸国に強い影響を及ぼします。アルハンブラ宮殿に代表されるように、このエリアに多くの中東風庭園(建築物)が作られたからです。そして、この様式がヨーロッパの幾何学式庭園の原点となり、イタリアの露段式庭園~フランスの平面幾何学式庭園へと受け継がれていきます。一方東方においては、インドのタージマハルが中東式庭園の最高峰として現代に受け継がれています。

また、中東式のデザインは、南欧風同様日本人にもファンが多く、あこがれの一つにもなっています。従って、リゾートホテル、店舗、などでは建物、ガーデン全体を中東風のデザイン・パターンで統一された作品も多数あります。ただし、住宅では全てを中東風に纏めることは稀で、プライベートガーデン限定、あるいはプライベートガーデンの一つのコーナー限定といった使い方が主流と考えてよいでしょう。

中東風のプライベートガーデン(あるいはコーナー)を造るには、白を基調とした明るい色彩構成、トルコブルーに代表されるタイルの使い方、華奢とも思われる繊細な全体構成、同幾何学模様、そして何より水の使い方がポイントとなります。見方を変えれば、プライベートガーデン内に人工的なオアシスを造ることが中東風の基本と考えてもよいのではないでしょうか。

たとえば、塀の内側に小さな池を造る。そして壁栓をセットする。さらに、周辺をお客様とプロ(エクステリアショップ)が協力して、様々な資料を参考にしながら中東風デザインにまとめる。こんな具合です。勿論、デザインだけではなくそれにふさわしいガーデンファニチャーを揃え、あなただけのパティオに仕上げ、そこでくつろぎ楽しむことも大切でしょう。

いずれにしても、中東風のプライベートガーデンの場合は、水を有効に使うなど、高度な作庭技術を必要とします。当然、DIYで仕上げられるのはごく限られた人だけで、お客様の思いとすぐれたプロ(エクステリアショップ)のコラボレーションが極めて重要なポイントとなることは言うまでもありません。それだけにまた一味違った満足感も・・・

そこで本日の一口アドバイス。

「砂漠の中の人工的オアシス・・・思いを込めてあなたのガーデンに!」

(りょう)

 

 

 

 

 

アルハンブラ宮殿の中庭の一つ

 

 

 

 

 

 

 

タージマハル

 

 

 

 

 

 

 

プライベートガーデンの中東風コーナー

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